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円堂

一星…充…?

野坂

彼は間違いなく一星充だ…あの時の一星くんとはまた違う雰囲気的…でもなんで…今は充も光も死んでいなくなってて…

西蔭

野坂さん…

フェイ

…フリークだ

フェイ

彼の仕業でこんな…

太陽

天馬?この人たちは…

天馬

太陽…えっと、話すと長くなるんだけど…

太陽

もうついて行くって決意した。先生もなにか関係があるんだよね?

大丈夫か?君。顔色が悪いみたいだけど…

野坂

…心配なさらず…

西蔭

のさ…

西蔭

行く手の無くなった西蔭の手はそっと下がっていく。

あまりにも普段からは考えられない野坂の表情に西蔭は動揺した。

天馬は今までの事を全部太陽と充に話した。

太陽

なるほど…じゃあ先生は君たちの世界では存在してないってことだよね?

天馬

言いにくいけど…俺の記憶でも、フェイの記憶でも「一星充」は一切俺たちに関わっていない人物なんだ。

本当の世界なら俺が死んでて、光が生きてる…

円堂

一星…

僕が存在してても光に会えることは無い。しかも本当は光が生きているべきなのに今は光が…

円堂さん、天馬くんフェイくん明日人くん。俺に協力させてくれ。

フェイ

も、もちろんそれはいいんですけど…でも…

確かに消えるのは怖いさ。でも…光が生きていてくれるなら、俺は嬉しいよ。

円堂

ありがとう。話してくれて。ここまで良く頑張ったな!

天馬

わあぁ!

充はくしゃくしゃと天馬の頭を撫でる。

次は俺が話す番だな。

俺は弟の光とよくサッカーをしていた。その日も大会があって、父さんが車を走らせていた時だ。

とーちゃん!俺たち勝てるかな?

にーちゃんのキックなら勝てるよね!

お前らなら勝てるさ。さあ!もうすぐだぞ〜

ガシャーーーンッ

え?なにいまのお…

そこでプツンと意識が途絶えた。

…光…?

光!!!

何度揺すっても起きる様子のない光と、血を流しながら眠る父を前に、俺はまた気を失った。

こんな大事故で命を落とさないなんて奇跡です。

よかったね充くん。

かわいそうよね充くん。

奇跡なんかじゃない。大切な家族を失ってなにが奇跡だ。なにが良かっただ。可哀想だって?勝手に人を評価するな。

俺は一度サッカーをやめた。

だがある日がきっかけで、またサッカーを始めることになった。

ライオコット島…?

大人

ああ!是非とも小学生の時に大活躍した君に来て欲しいんだ!!

…どうせ数合わせなんじゃないか?(ボソッ)

大人

ん?何か言ったかい?

いえ…わかりました!行きます!

初めは全く乗り気じゃなかった。

でも俺は、ある人に出会って人生が変わった。

(みんなとはぐれちゃった…)

(ここ来たことなくてわかんないし…地図だって持ってないし…)

はあ…ついてない…

そのとき

俺の方へ勢いよくサッカーボールが飛んできた。

ひっ…

ぶつかる…と思った瞬間

何かが…いや、誰かが目の前を横切った。

えっ…?

危なかったね。もう少しでぶつかっちゃうところだったよ。

あなたは…

吹雪

吹雪士郎だよ。さっ、立って!

あっ…ありがとうございます…

日本代表イナズマジャパンの吹雪士郎

有名人だ…

すみません。助けて貰ったのに道まで教えてくれるなんて…

吹雪

いいのいいの。それに君、サッカーやってるんでしょ?聞かせてよ!どこのポジション?何歳からはじめてるの?

え、えええっと……

吹雪

わっ!ご、ごめんね…僕ったらつい…

俺はもうサッカーは諦めてます。ここにいるのは昔得意だったってだけで呼ばれて…

吹雪

サッカーは嫌いかい?

サッカーがなかったら、守れたかもしれないものがあるんです。

吹雪

ふーーん…

吹雪

ボクには弟がいたんだ。

「いた」…?

吹雪

サッカーをしていなかったら…試合から帰る道で雪崩に巻き込まれたんだ。

吹雪

生き残ったのは僕1人。それでもサッカーは辞めなかった。弟が好きだったサッカーは…

吹雪

君の「守れたかもしれないもの」は、サッカーが嫌いだったのかい?

俺は首を横に振った。

吹雪

だったら頑張らないとね!

…!!

その吹雪士郎との出会いが俺の人生を変えたんだ。君たちの世界には吹雪士郎はいるのか?

吹雪

僕です…でも僕は雪崩になんて巻き込まれてないし…弟も家族も生きてますよ…

円堂

弟ってアツヤだろ?でもフェイが人の死は歴史に大きく影響を与えるって…

フェイ

これもフリークの仕業なのか…?

ザワザワ…

円堂

…?

木々が揺れる中、なにかの気配を感じた。

フリーク

馬鹿な大人と可哀想な子供。

フリーク

もう諦めちゃえばいいのに。

円堂

フリー…

幻か

それとも本物か

目の前の「それ」は俺の前から姿を消した。

豪炎寺

円堂、行くぞ。

円堂

あ、おう。

続く

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