グルッペン
え……?
トントン
ちゃんと前見てあるきぃや。
そこには紛れもない私の知っているトン氏がいた
グルッペン
トン氏…?
グルッペン
トン氏なのか…?!
トントン
んん?
トントン
ごめん君…誰や?
グルッペン
え?
トントン
全く思い出せへんねんけど…
トントン
知り合いだったら悪いな…?
トントン
あ、じゃあ俺もう行かなあかんからじゃあな。今度はちゃんと前見て歩けよ
グルッペン
あ……
グルッペン
行ってしまった……
あれは誰がなんと言おうとトン氏だったんだ…
だけどなぜ……あ、そうか。記憶がないんだきっと…
きっと…記憶が……私との記憶全部……
グルッペン
ポタッ……グズッ…
グルッペン
くそ…ッ…
グルッペン
なんで…なんで……
グルッペン
あの眼鏡社畜豚め……グズッ
結局その日は見せる顔が無く、見学には行かなかった
グルッペン
は”ぁー……
グルッペン
ケホッ…
一晩ずっと泣きまくってしまった…馬鹿みたいだな
お陰で喉も枯れてしまったし
グルッペン
んん……
今日は休日か…
まだ眠いし…このまま寝るか……
ピンポーン
グルッペン
ん”ん…誰だよこんな朝早くから……
グルッペン
迷惑な奴だ……
グルッペン
どちら様ですk……
トントン
あ、
グルッペン
ヒョエッ…
ガチャン!!!
トントン
えっ…あ、あのー
やばいやばい!なんであいつがここに居るんだよ!
びっくりしすぎてついドアを閉めてしまったじゃないか!
グルッペン
ど、どちら様でしょうか〜!(裏声)
トントン
あ、今日隣に引っ越してきた者なんですけど…その…挨拶に…
グルッペン
あーはいはいなるほどねー!(裏声)
トントン
その……なんでドア越しなんですか…?
グルッペン
いやちょっとね!私今風邪ひいちゃってるから移したら悪いかなって思って!!!ゲホッゲホ!(裏声)
トントン
なるほど…
グルッペン
もう要は済んだかしらー!ないならさっさと帰れー!(裏声)
グルッペン
ってうぉっ?!ちょ、
ついドアノブを回して…倒れる…!
トントン
おわっ?!ちょ、大丈夫です……か…?
グルッペン
は……?!
トントン
え?…たしか君昨日の……というか見学来る予定の1年生…
グルッペン
あ、あは…あはは……
完全に詰んだ!!!!!!