〇〇
三途
布団を投げ飛ばすようにして三途が目を覚ます。
額には玉のような汗が浮かび、今の今まで寝ていたというのに肩で息をしている。
九井
三途
九井
九井
三途
土気色の顔をした三途を見て九井が溜息をつく。
九井
九井
三途
九井の言葉に三途が勢いよく顔をあげる。
九井
九井
九井
三途
仕事をしていないと昨日のことを思い出してどうにかなりそうだ。
そんな言葉が喉まででかかりグッと息を呑み込む。
三途
三途
九井
九井
九井
三途
三途
しかしそう答える三途の声は弱々しく、か細い。
九井
九井
三途の脳内に昨夜の光景が走馬灯かの如く駆け巡っていく
しかし、その終わり際自分の記憶がやった最中までしかないことに気がつく。
三途
三途
三途
九井
三途
三途
九井
九井
九井
三途
三途
三途
三途
九井
三途
三途
九井
三途
三途
九井
九井
実は以前から九井は三途の恋愛相談にのってきていた。
三十路手前の成人男性の恋バナは正直キツイところがあったが
三途の必死な様子を見ているといつのまにか応援したくなっていた。
そう
三途は
蘭のことが好きだった。
だからこの報告は本来であれば嬉しいはずだった。
しかし三途の瞳には溢れんばかりの涙が湛えられていた
三途
九井
三途
蘭にとってはセフレなど人権すらない消耗品である。
という事実は梵天内では周知の事実だ。
つまり、セフレになってしまった時点で既に戦力外通告を言い渡されたようにものである。
三途
三途の目から涙一筋零れ落ちる。
九井
九井
三途
九井
三途
九井
九井
九井
九井
三途
三途の顔に微弱に色が戻る。
三途
三途
九井
九井
三途
その後三途は九井によってピカピカに磨き上げられた。
髪は天使の輪を被り、唇は天然の桃色に色づいていた。
爪は宝石のように輝き、肌は一層儚く美しい。
正に完璧。
そこには紛うことなき絶世の美女が立っていた。
九井
三途
「「流石俺」」
九井
九井
三途
三途
九井
九井
三途
九井
九井
三途
三途
九井
ガチャリ
三途
九井
蘭
九井の執務室への扉を開け入ってきたのは矢鱈と肌艶のいい蘭だった。
九井
三途
蘭
三途
蘭
九井
蘭
蘭
蘭
九井
九井
九井
九井
蘭
三途
蘭
九井
蘭
三途
思わず右手と右足が同時に出る
こっそり九井に小突かれた。
蘭
蘭
三途
三途
蘭
蘭
紫とピンク。妙に相性の良い色合いだと漠然と考えながら九井は二人の背中を見送る。
九井
そう小さく呟くとデスクに戻りいそいそと書類の整理を始めた。
コメント
2件
本当だ…気付かなかった!ありがとうございます。 私実はまだ受験終わってなくて、これ現実逃避の勢いで書いたんです。第一が推薦で受かれば直ぐに完全復帰できるのでそうしたらがっつり恋廻り書かせていただきます。沢山いいねを押してくださった三途ー明司ー千さんのためにも本腰を入れて書きたいので…少しだけ待っていてくれると嬉しいです。
読み切りになってますよ!