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橋本 木葉
…ヤバい、凄く眠い…。
橋本 木葉
ボクの思考は、朝イチからソレにシフトしていた。
橋本 木葉
いや駄目だ。母にそんな事言ったら、病院に連れていかれジ・エンドだ。
作戦2。『病んでる』
これも駄目だ。ゲームを禁止される。 ボクの生き甲斐を失うなんて…酷だ。
…作戦3…3を……作戦3…作せ…作せ…
母
ああああああああぁぁぁ!!
橋本 木葉
モゾモゾと、布団から抜けでる。
橋本 木葉
ひんやりとした空気に触れて、ボクの身体は拒絶反応を起こしてしまった。
母
ダダダッと階段を駆け上がる母の足音がする。
そう、ボクは重病人だが、発作はいつ起こるか分からない。
橋本 木葉
橋本 木葉
手に息を吹きかけ、何とか温めようと試みる。
橋本 木葉
ガサゴソと鞄の中を掻き混ぜ、ヘッドフォンを耳につける。
橋本 木葉
そんな事を呟き、ボクはタタっと 学校のボクのクラスへと走り出した。
ガララッ!
橋本 木葉
根間 蒼
橋本 木葉
ボクのクラスメイト、根間 蒼は、おおらかな性格、そしてお洒落とは程遠い服装をいつもしてくる。
根間 蒼
橋本 木葉
ソウはいつもそうだ。なんて言うか、恥知らずというか…。
多分、容姿も格好良いし…素敵な彼女が いて、リア充生活を送っているに違いない。
橋本 木葉
橋倉先生
橋本 木葉
グラァッ
根間 蒼
橋本 木葉
何だろう。目眩がする。…しかも、頭が凄く痛い。割れるくらいに。
橋倉先生
橋本 木葉
息がドンドン荒くなる。痛い頭を押さえ、ただただ痛みを耐える。
橋本 木葉
たまに耐え切れなくなり、蒼の名前を呼ぶ。その度に
根間 蒼
と、蒼が零すのだった。
母
橋倉先生
母
母の大きな叫び声が、頭を支配する。
橋本 木葉
母
グラグラする身体を、無理して立ち上がらせる。
橋倉先生
母
グイッと引っ張られ、首が締められる。
橋本 木葉
母
橋本 木葉
母には勝てるはずも無く、ただただ俯き、グラグラする身体を母には預けるばかりだった。
母
さっきから、殴られたり蹴られたり。
橋本 木葉
呻き声を上げて、ボクは必死に耐える。 もちろん、手で身を守りながら。
母
ドン!!!
橋本 木葉
突き飛ばされ、ゴロっと でんぐり返しする。
一瞬のことだけれど、ボクはもう要らないということが理解出来た。
もう、蒼とも会えないことも。理解はできた。
けど…
橋本 木葉
捨てられているなんて、認めたくない。 蒼と会えないなんて、認めたくない。
橋本 木葉
耳を押さえ、ボクは必死に耳から聞こえる雑音をカットしようとする。
橋本 木葉
鞄からヘッドフォンを探し出し、耳につける。その瞬間、音が無くなる。
橋本 木葉
呻き声を上げて泣き出した。
心がじんわり痛くなる。痛くて、痛くて、堪らなくなる。
橋本 木葉
ヘッドフォンを耳に着けて、泣きじゃくるボクは、気持ち悪かっただろうか。