玄関に出ると、母と九十九お兄ちゃんの母親の楽しそうな声がまだしていた
九十九
それじゃぁ、これからよろしくね
咲華
こちらこそ♪
咲華
(九十九お兄ちゃん....火影っていう名字だったんだ)
咲華
(それに、水望も....)
咲華
(コレ、妄想彼氏と名前同じだよね...)
咲華
(あれ?)
咲華
(妄想彼氏って....なんだっけ)
咲華
(何でこんなこと考えてるんだろう私)
九十九
咲華ちゃん?
母
咲華?
母
どうかしたの?
咲華
ううん、平気
咲華
何でもないよ
咲華
(そうだ、そもそもあんなアプリ知らない)
咲華
(水望くんとは今日出会ったばかりだもん)
水望
.......
火影母
それでは、近い内にまた
母
ええ、お話しましょ!
咲華
....またね、水望くん
水望
.....ん。
九十九
ちゃんと挨拶しなきゃダメだぞ水望〜
小学5年生は思春期真っ盛りである為
こういうのは恥ずかしいのだろうか
挨拶はしないで背中を向ける水望くんの耳はほんのりと赤くなっていた