や さ し い 君 , あ た た か い 君

そんなあたたかさに私は溶けてしまいそうだった

彼は私の言葉を遮り優しくでも強くそう言った

君がほっとけないってしつこいから

だから 私は何故あの場にいたのか説明した

私はずっと昔から人と関わったりするのが苦手｡簡単に言うと上手くコミュニケーションが取れない

相手が気を使って話を振ってもちゃんと話せない｡

考えれば考えるほど辛くて,苦しくなって…彼処で頭を抱えてんだ｡

私が気づいた時には自然と涙が溢れてしまっていた

自分でも困惑していて 涙が止まらない

君はあたふたしながらもハンカチを差し出してくれた

そんな君の姿で見て少しだけれど口角があった

彼はそう言い手を差し伸べてくれた

心の中でそう問いかけた

君に届くことは無いと分かっていても

彼は私の言葉を遮りそう言って優しく微笑んでくれた

私は彼の前で1時間位は泣いていた

人に泣いてる所を見せるなんて…

君が初めてだよ…緑谷さん…

私達はまたあの公園に行った

そうして私は緑谷さんと連絡先を交換した