愛紗
愛紗
明日夢
愛紗
明日夢
明日夢
愛紗
明日夢
母ちゃんの理解の早さにはいつも驚かされる
俺が初めてここに来た時も
驚いてはいたけど直ぐに理解してくれた
船旅で出会った人からは"キャパ無し人間"と言われていて
回りの人が驚くことを母ちゃんは驚かなかったり
母ちゃんが普通だと思うことが回りから理解されなかったり
でもそのおかげで母ちゃんと話せているから
心からよかったと思うけど
本当に歴史に修正力があるなら
どんなに頑張って母ちゃんを助けたとしても
母ちゃんの未来は変わらない
愛紗
愛紗
明日夢
明日夢
明日夢
愛紗
愛紗
明日夢
明日夢
愛紗
愛紗
明日夢
愛紗
愛紗
母ちゃんにこの話をするか迷った
未来のことは話してはいけないってルールがあったし
今まで俺のことはあまり話してこなかった
でも本当は色々と聞いてほしかった
未来ではできないことだから……
愛紗
明日夢
最初の印象はあまりよくなかった
生活指導に言われて俺に注意してきた委員長にムカついて
キツい言い方をしてしまった
その後はもう自己嫌悪の嵐
きちんと謝って和解したけど
委員長の俺の印象も最悪だったと思う
でも本当は凄く優しくて
俺のことを気遣ってくれる優しい人
笑った顔や照れた顔が可愛くて
見ているだけで温かい気持ちになる
これが恋なのかどうか確かめたくて
委員長に確認しようとしたけど
何て聞けばいいかわからなくて諦めた
明日夢
愛紗
愛紗
明日夢
愛紗
愛紗
明日夢
明日夢
うろたえる俺を見た母ちゃんが笑いながら言った
愛紗
明日夢
思わず気の抜けた変な声が出てしまい
徐々に込み上げる恥ずかしさをこらえ母ちゃんを見ると
俺の声がツボにはまったのか
ずっとケラケラ笑っていた
愛紗
愛紗
明日夢
愛紗
愛紗
明日夢
委員長の顔が浮かんでドキドキして
チラッと鏡を見たら顔が赤くなっていた
愛紗
愛紗
明日夢
明日夢
愛紗
明日夢
明日夢
愛紗
愛紗
愛紗
愛紗
明日夢
また涙が溢れた
愛紗
俺も母ちゃんの幸せを願っている
母ちゃんはこれからもっと幸せになるんだ
父ちゃんと一緒に幸せになる
それなのに……
愛紗
感情を隠すことができなくて
また目の前で泣いてしまった
そんな俺の頭を母ちゃんは優しく撫でてくれて
愛紗
愛紗
そう言って笑う
明日夢
その時、思った
やっぱり母ちゃんを助けたい
歴史の修正力で同じ結末を迎えるのだとしても
このまま黙って見過ごすなんて俺にはできない
過去の母ちゃんを助けて未来で母ちゃんと話をしたい
そう強く思った
母ちゃんのことが
大好きだから……