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いやもう好きです最高です!最後の一言っ……!!
語彙力が…… 少し分けてくれませんかね
「終章まで、こうしていて?」の若干続きとなっております モブ視点のお話、書いていて楽しかったです…💦 このような駄作をお読み戴き、有り難う御座いました 偏差値2ぐらいの作品ですが、読んで戴けて光栄です
わんくっしょん💨💨
mfsrです
🗣️本作品はnmmnです 🗣️実在する歌い手様のお名前を お借りしています 🗣️本文は全て捏造であり、 事実とは異なります 🗣️腐発言はここ以外では お控え下さい
歌い手そらるには関わるな あの人に関わると次の日には 普通の人間として 生きられないだろう_…
歌い手界隈では そんな噂が真しやかに 流れている
何故だろう? 僕は彼を見たことはないが、 声を拝聴したことはある
優しい、水を凪ぐような 眠りに誘うような
そんな声
Twitterであげられていたりする 顔写真は
笑顔はないものの 彼の優しいであろう 人柄を強調するような瞳
白い手足に細い足腰 幼女と言われているだけある 可愛らしい反応
…とまぁ、これに 気づいている時点で 僕は彼の虜になっている訳だ
僕はしがない カメラマンアシスタント 一般人
そんな僕でも何時か、彼と_…
一度会ってみたいと そんな願いは唐突に叶えられた
彼の相方、まふまふさん
まふまふさんの誕生日会をするとの ことで
彼の友人である天月さんが主宰する そのパーティーに
僕は招かれた 勿論、僕の師匠である カメラマンも 一緒に
いけないいけない 思わず変な声が出てしまった
何だ、一流歌い手ともなると 金が有り余っているのか…?
とぐらい広い会場 ここは有名な ホテルのパーティー会場
どうやら貸し切りらしく 扉の前には 「まふまふ聖誕祭」と書かれている
花束が沢山廊下にも並べられていた こんなお洒落なところ、 少し物怖じしてしまう
青春の一頁を飾れるような 主人公向きの声
嗚呼、この声は_…
ニコニコと キラースマイルを向けられ 思わず固まる僕
いや僕カッコ悪
何なんだよ歌い手って奴は… 歌も上手くて 声も良くて、イケメンで 優しい奴しかなれないのか!?
こんな僕みたいな 一般人が居ても良い ところなのだろうか?
そう思ったけど天月さんに導かれ 会場に入って少し安心した
歌い手さんだけでなく、 今までの仕事で お世話になった方も 沢山いらっしゃっている ようで
僕と同じような 首にカメラを下げている方も ちらほらいた
…あれ、師匠も居なくなってるし あの人何処行ったんだ…
何かが潰れる音が背後からして 慌てて振り返った
…? あれ、誰も居ない?
何処から声がしてるんだ? きょろきょろ
辺りを見回しても、 気持ち悪いくらい 沢山の人が居るくらいで
ちょんちょんと 袖を引っ張られるまで 目の前の彼には気付かなかった
あ、
いやその言い方も失礼か!? 又してもイケメンだ
その彼は此方が 明らかに失礼なことを言ったのに 「俺ちっさいんで見えないですよね」 と笑って返してくれた
なんて優しいんだ… その人の額に 青筋が浮かんでいるのは 見ないふりをした
あ、きっと背が小さいって 地雷だったんだ
そういえば見覚えがある 友人がそのグループの 撮影会に参加していた ことがあるとかないとか
茶色のふわふわした感じの髪に 少しアヒル口気味のふわっとした唇
いや何処ぞの女性より 可愛いじゃないか…! そりゃ友人が うらたぬきさん可愛いと だらしなく話して いたのも納得だった
…ただ彼には相手が居るみたいだが
ほら今だって うらたぬきさんの 背後から彼が見えないのを 良いことに僕を睨み付けている人が1人
僕が睨まれてることに気付いてないと思っているのか… 将又牽制の為か…
赤髪の彼に脅威を感じ、 もっと話していたかったが、 まふまふさんに花束を 渡さなくてはいけないので 彼の傍からはお暇した
そうだ、僕の今日の 目的はまふまふさんに 花束を渡すこと
ぱーりーぴーぽーではない僕は 花束を渡したら師匠を置いて
早急にこの場から 去ろうと決めていた
キラキラしたこの空間には 僕は居られない これ以上いたら精神に 異常を来しそうだ
まふまふさんは…?
きっと彼は今日は主役だから 沢山の人に囲まれて居るだろう
見つけるのは用意な筈…
でも何処を向いても人溜まりで 段々気持ち悪くなってきた
花束を抱えながら 冷や汗を流しているなんて さぞ周りから見れば 気持ち悪い光景だろう
…あ、YouTuberさんとかも居るんだ あれはan・anにも 載ってた人じゃないか
…_!
気づいた、見つけた
正装の人が多い中、黒い ロングカーディガンの彼
その白い肌はこんな人溜まりが 似つかわしくないような 何かを放っている
少しぽてっとした唇は 色っぽい以外の 何者でもなくて
_彼だ_
瞬時に気付いた 声なんて聞かなくても分かった
Twitterで何度見たと思ってるんだ 白くてキメ細やかな肌に ふわふわの黒髪
『歌い手 そらる』
ずっと会いたいと願っていた ずっとお話したいと願っていた ずっと撮りたいと願っていた
雑誌に載った彼の姿は神々しくて きっとレフ板なんて 要らないんだろうな
そんな綺麗な肌に 実際に触れてみたくて 生放送とかでも、 普段は冷めているのに 褒められると嬉しそうに弾む声が
可愛らしくて、いとおしくて
いつの間にかリスナーを越えた 彼自身の虜になっていた
おとされた、なんてもんじゃない おちたなんてもんじゃない
細胞が、僕自身が あの人を求めている
そうか恋か、恋なのか 気付くのが今だった、 なんて惜しいことを
そのあと続けた自分の名前を 彼は驚いたように呟いた
少し控えめに微笑んでくれた お酒入ってるのかな、 それとも会場が 暑いのかな?
彼の頬は少し桃色に染まっていて あっという間に釘付けになった
この頬が、 僕の所為で染まってくれたら 良いのに
僕だけがこの顔を見れれば良いのに それよりもなによりも、 貴方の口から 他の人の名前が出るのが許せない
まふまふ…
いや後半部分要らなくね? 僕なんかに そらるさんが嫉妬してくれる わけないじゃん
少し拗ねたような口調は
やばいそそる
あれからそらるさんと お話をしていた 彼はやっぱり 僕の想像通りの優しい人で
いきなり話しかけてきて、 尚も自分から 離れない
そんな僕とずっと 話をしてくれていた 彼は歌い手仲間から 『姫』と呼ばれているだけあって
中々鈍感で中々儚い人だから
護りたいと、加護欲が湧いた こんなしがない カメラマンアシスタントには 無理だって?
うん、僕もそう思った ただ思うのは只だ
にこっと言う効果音がつきそうな 笑顔で、誰かが入ってきた
誰だよと少し拗ねて顔を向けると 思わず悲鳴が出そうになった
先程の赤髪の彼だ
以後、お見知りおきを
そう言って差し出された手は、 冷ややかな視線とは違って 温かかった
な、何でこの人は 僕に敵対心剥き出しなんだ いや貴方の大切な人は 盗ったりしませんよ…
手を恐る恐る絡ませると、 途端に坂田さん側に引き寄せられた
『__、______』
…へ?
てへっ★とでも語尾に つきそうな勢いで 彼は行ってしまった
今の言葉、どういう意味…??
その時思い出した 暗黙のルールを
[歌い手そらるには関わるな あの人に関わると次の日には 普通の人間として生きられないだろう_…]
何で今、思い出したかだって?
まふまふさんと目が合ったからだ
ニコニコと気味が悪いくらい 笑っていて、 口元はどの本の挿し絵でも 見たことがない悪魔のようだった
床を滑るように近づいてくると、 僕に会釈を1回かまし、 そらるさんの腰に するりと自然に腕を回した
腰に腕を回していない もう一方の手は 彼の目元を優しくて撫ぜる
僕が坂田さんと話している間、 やけに彼が静かだなと思っていたら
彼はどうやらアルコールを大量摂取 していたようで
まぁ、最初からそこそこ酔っていたのだが
うわぁ… 顔赤い…色っぽ
花束を手渡そうとすると、 まふまふさんが 指を鳴らした
途端に1人の男が僕の手から花束を 受け取った
そう、あの例のさっき見かけた an・anに載っていたYouTuberさん
…まふまふさんと仲が良いんだっけ
宣戦布告? まふまふさんの イケメンフェイスから 悪魔のような言葉が迸る
そんなこと、僕何時…
<…実は僕、そらるさんが好きで>
<それこそそらるさんが活動を始めた時から 応援していて、コメントも、Twitterフォローも 全部… 生放送には絶対に行くし…ふぁぼも一番に とれるように何時もスタンバイしてたし…>
<周りに結構そらるさん、狙ってる奴 沢山居て… それでも僕、諦められなくて… だからまふまふさんにアドバイスを 戴きたいんです…!>
あれは何時だったか でも確かに言った
むかついてたんだ 撮影会の休憩中にもそらるさんと 連絡をとっていたであろう貴方に
「そらるさん?」なんて優しい声 出しちゃって
その時既に察していた 嗚呼、彼は この人のものなんだろうな、と
分かっていて、 あの言葉を言ったのだ
まふまふさんが笑う 腕にはぐったりして 幼子みたいにまふまふさんに すり寄っているそらるさんが居て
形の良い唇だな、 僕が死の瀬戸際 思ったのはそんなこと
≪人の奥さん 盗らないで下さいますか≫
誰にも渡さないからな、という目は 1人に留まらず沢山の人を殺したであろう 殺気を放っていた
そのあと酔ったそらるさんが まふまふさんによって会場から 運び出されたとき
はだけた首元から見えた紅
その痕は嫌に 綺麗なあの唇と合いそうだった
『モブは、でしゃばったら あかんで?』