玄弥
はあ〜〜〜・・・
家に着いて早々
大きなため息。今日は部活は無かったが
家には弟妹がいる。別に
下の子の世話をするのが嫌なわけではない。
就弥
玄弥お兄ちゃんどうしたの〜?
玄弥
ん?何でもないよ、
考え事をしていただけだぞ
寿美
あ!玄兄おかえり!
玄弥
ああ、ただいま
寿美
ねえ玄兄!
好きな人の事
考えてたでしょ!
玄弥
ブフっ!!!
寿美
ちょ、玄兄汚い!
玄弥
寿美が急に変なこと
言うからだろ!?
寿美
本当なんじゃないの?!
だって玄兄顔真っ赤だもん!
女の感よ!
玄弥
っ!
寿美
で?!相手は誰?
三年生の○○さん?それとも
隣のクラスの××さん?!
玄弥
(よく名前覚えてんなあ・・・)
玄弥
違うし好きな奴なんて・・・
寿美
あ!!分かった!!!
千凪ちゃんだ!!!
玄弥
っはあ!?///
寿美
ほら!玄兄反応してるし
顔真っ赤だもん!
就弥
玄兄顔真っ赤っか〜!
玄弥
・・・お前なあ・・・!///
寿美
で!?千凪ちゃんとは
どんな感じなの!?
玄弥
ただの友達だよ・・・///
寿美
千凪ちゃんから玄兄への
接し方はどんな感じなの!?
玄弥
どんな感じって・・・
特に何も・・・
玄弥は質問責めしてくる妹・寿美に対して
その質問に答えるしか無かった。
玄弥
あ、母ちゃんか?
寿美
あ!お母さん!おかえり!
弟妹達
お帰りなさい!
お母さん
はい、ただいま!
みんな良い子にしてた?
就弥
うん!良い子にしてたよ!
お母さん
そう!良かった!
玄弥
母ちゃんお帰り!
弟妹達が足音を立てながらドアに向かって行っていた。
玄弥はあの時の事を思い出したが
もうあんな人喰い鬼がいない世界だ。
安心しているし、もう見慣れている光景だ。
お母さん
ただいま!
寿美
あ!そうだ!お母さん!
玄兄ね、好きな人がいるんだよ!
玄弥
あ!ちょ、寿美!///
お母さん
あら!そうなの!?玄弥
玄弥
い、いや、ち、違くて・・・///
寿美
そうだよお母さん!
お母さん
玄弥もそんなお年頃なのね〜♪
玄弥
うう・・・///
お母さん
で?相手は誰なの?o(^▽^)o
寿美
千凪ちゃんだよ!
玄弥
(俺に答えさせてくれねえんだ・・・///)
お母さん
あら!いいわね〜♪
玄弥
あ、兄貴には秘密にしてくれよ・・・///
お母さん
分かってるわよ!でも玄弥、
実弥も貴方のことを
気にしているんだからね?
お母さん
その事だけは忘れないで頂戴ね。
玄弥
うん、分かってるよ。
大丈夫。
そう返事をして玄弥は
母の持ってる荷物を持ってあげた。