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｢愛してる｣

第13話 - 思い出の日々

2023年06月25日

#オメガバース

#BL

#創作

蓮奈

それからしばらく時が経ち

〜卒業の日〜

斗真

直人！

直人

斗真！

陽菜

卒業おめでとう

陽菜

なおくん

直人

陽菜も卒業おめでとう

直人

斗真も

斗真

直人もな！

直人

翠も

翠

ありがとう！

直人

愛も

愛

そっちもおめでとう

直人

最後に、蓮も！

蓮

……ありがとう

蓮

直人！

蓮

これが、本当に最後だから聞いて欲しい！

蓮

やっぱりまだ大好き！！

蓮

付き合ってーー！！

直人

ありがとう

直人

でもごめんなさい

直人

夫がいるので

蓮

あーー！！

蓮

また振られたー！

蓮

でも諦めるまでまだ好きでいさせてよね！

直人

ああ

振り返れば

この一年間沢山のことがあった

蓮

｢直人って美人なんだね〜｣

直人

｢…｣

蓮

｢まつ毛長いな〜｣

直人

｢うるさい…｣

あの時はずっと見つめられてて

恥ずかしかったなぁ

しかも蓮のやつその後

蓮

｢ねぇ｣

直人

｢なに……？｣

蓮

｢僕と付き合ってよ｣

直人

｢……は？｣

蓮

｢一目惚れした｣

直人

｢いや……は？｣

急に告白してきたんだよな笑

でも気持ちは嬉しかった

斗真

｢俺は、須田斗真｣

愛

｢俺は望月愛｣

翠

｢うちは、綾城翠｣

陽菜

｢私は、桃田陽菜｣

初めての沢山の友達

‪α‬、β、Ω関係なく接してくれた友達

悠陽

｢直人いいやつ｣

｢ｷﾞｭｯ｣

直人

｢何しやがる!?｣

悠陽

｢だめ？｣

忘れ物を取りに行かなかったら

直人

｢はぁ｣

悠陽と出会うこともなかった。

悠陽は、親の転勤で卒業前に転校してしまったけど

すごく良い奴だった

真澄先生

｢婚約破棄された理由が分からない俺はずっと苦しんだ｣

真澄先生

｢何が悪かったのだろうか｣

真澄先生

｢何かしてしまったのだろうか｣

真澄先生

｢何かあったのではないか｣

真澄先生

｢俺のせいなんじゃないかって｣

あの日、初めて弱った樹さんを見た

真澄先生

｢それでも愛していた……｣

真澄先生

｢お前を愛さなかった日なんて｣

真澄先生

｢なかった、｣

真澄先生

｢そんな俺を捨てたお前が｣

真澄先生

｢憎かった……｣

愛してるのに憎いと言った樹さん

憎いと言われた俺よりも

何十倍も傷ついた顔で愛してると

泣いていたこと……

あの時は辛かったけど

あの日がなければ今の俺たちはいない

あの時の樹さん、本音を話してくれて

ありがとう

直人

｢どうしても何も｣

直人

｢俺にはずっとずっと｣

直人

｢想ってる人がいるからだよ｣

あの時の俺は本当に最低だった

蓮の気持ちなんか考えずに……

ごめんな

斗真

｢苦しかっただろ……｣

斗真

｢直人がどれほどのものをかかえて生きてきたか考えると｣

斗真

｢俺まで苦しくなるよ、｣

俺を思って泣いた斗真

その言葉を聞いて泣きそうになった事は

斗真には内緒だ

直人

｢好きです。愛してます。｣

直人

｢ずっとずっと想ってました｣

真澄先生

｢直人…｣

｢ｷﾞｭｯ｣

真澄先生

｢今度は離れたいと言っても離してやらないぞ｣

直人

｢はい。｣

直人

｢ずっとずっとそばに｣

直人

｢いさせてください｣

愛してる人とまた一緒にいられることの幸せを感じたあの日を

俺は絶対、忘れない

｢愛してる｣

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蓮奈

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