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こーく
中学生くらいの 男の子が
缶チューハイを 1本レジに置いてきた
イキがった ガキかと思って
こーく
というと
そらびび
と1000円札を取り出し
男の子は 泣き出してしまった
焦った俺は スタッフルームに
連れて行って 事情を聞くとことに
実はその人の父親が
先月病気で 亡くなって しまったらしい
病気になる前の父親は 毎晩母親と一緒に 缶チューハイを飲んでいたそうだ
しかし父親の病気が発覚して
入院して以来
母親は生活を 支えるのに必死で
一切お酒を口に しなくなったらしい
そらびび
そう言って 泣きじゃくる男の子。
俺は店長に頼み込み
俺が買ったことにして 缶チューハイを 男の子に持たせて 帰らせた
1時間後、 男の子と一緒に 店を訪れた母親は
深々と俺と店長に 頭を下げた
それ以来
2人はこのコンビニに よく来てくれるように
あれから 10年の時がたち、 久しぶりに男の子が来店
そらびび
そらびび
そらびび
そう言って あの時と同じ
缶チューハイを 買っていった男の子
店を出ていく 男の子の背中は 凛としていた