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月山来夏
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風間様が京を離れてから、数日が経った。
和葉
いつもなら、風間様が突然現れては私に声をかけてくる。
けれど今は、その声がない。
さくら
和葉
そう答えながらも、私は何度も屋敷の門を見てしまう。
和葉
口にした瞬間、胸が苦しくなった。
今までは、会えることが当たり前だと思っていた。
隣を歩くことも。
他愛のない話をすることも。
風間様に名前を呼ばれることも。
全部、当たり前ではなかった。
和葉
自分でも驚いた。
そして、ようやく分かった。
私は風間様に会いたい。
ただ会いたいだけじゃない。
和葉
誰もいない部屋で、小さく呟く。
和葉
言葉にした瞬間、涙が一粒こぼれた。
それでも、私は笑った。
和葉
約束したから。
風間様が帰ってくる、その日まで
コメント
1件
和葉さんが風間様の不在で初めて自分の気持ちを自覚する流れ、すごく丁寧でじんわり来ました。「当たり前じゃなかった」と気づく瞬間、ああ恋愛ってそうだよなあって共感しかない。日常の細かい動作(門を見る、名前を呼ぶ)ひとつひとつに寂しさが乗ってて、読んでるこっちの胸もぎゅっとなりました。最後の「待っています」、笑顔で言える強さが和葉さんの魅力ですね。続きが気になります!