時は現代、表情童子という 特別な童子達がいた。
人々にあらゆる表情を 持たせるのがその役目。
何故なら大人になるにつれ 表情が乏しくなってしまうから。
加えて人々の中には 表情一つ変えない 「笠被りさん」や「仮面さん」も 増えてきた。
それをどうにかすべく 立ち上がった表情童子達。
果たして彼等は現代の人々の表情を 豊かにすることができるのか。
エミ
はいみんな笑って〜!
エミ
やっぱり笑顔が
一番だよね!
一番だよね!
ナキ
みんなたくさん泣こうね
ナキ
涙はあなたを
裏切らないわ
裏切らないわ
オコ
ったく、
ちゃんと怒れっての
ちゃんと怒れっての
オコ
ハッキリさせないと
ダメだぞ!
ダメだぞ!
キョウ
うわっ、びっくりした
キョウ
みんなの反応で
驚いちゃった
驚いちゃった
オビ
みんな痛いの
怖いでしょう?
怖いでしょう?
オビ
恐れるのは悪いこと
じゃないよ
じゃないよ
ケン
あー嫌だ嫌だ
ケン
嫌なことはちゃんと
顔に出さなきゃ
顔に出さなきゃ
表情童子は他にもいるのだが、 この場では省略しよう。
いつかまた紹介する時が 来るだろうから。
さて、彼が来るのは そろそろだろうか。
彼と言うのは、最近表情童子達が 注目している人間の青年である。
常に無表情の彼を表情豊かにする。
どうやらそれが彼等の目的らしい。
これは青年と表情童子達が 繰り広げる物語。
よって無関係の自分は そろそろ退散しようと思う。
では、またいつか。






