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深澤side
俺の大きな声に紛れて
そっと呟かれた "それ"。
数秒経ってやっと理解して、
パッと横の翔太を見る。
今の翔太の言葉は、 そういうことだろうか。
俺のことを待っていた。
それって、両思いだったんじゃ...
何食わぬ顔をして お酒をすすめている翔太。
鼻立ち、輪郭、もう全てが綺麗で。
そんな横顔も、
また一段と俺の胸を掴んでくる。
深澤辰哉
深澤辰哉
渡辺翔太
深澤辰哉
渡辺翔太
変なスイッチが入ってしまった俺。
そっと翔太の頬に触れる。
お酒を飲んでいるせいか、
翔太の頬は少しだけ赤くて、熱い。
数秒経つとバッチリ目が合って。
鼓動が どんどん早まっていくのを感じる。
深澤辰哉
翔太の顔を引き寄せ、
かかる吐息に目を瞑る。
そのまま翔太の唇に...
と思った瞬間、
翔太の頬に触れていた手に、 冷たい感覚が走る。
深澤辰哉
違和感を感じて目を開けてみると、
そこには 暗闇の中に一つの光を帯びるもの。
それは翔太の目から溢れた涙だった。
主
主
主
主
主
主
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