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◤◢◤◢ 注 意 ◤◢◤◢ こ の 投 稿 に は 文 豪 ス ト レ イ ド ッ グ ス の 太 宰 さ ん と 中 原 さ ん の カ ッ プ リ ン グ 要 素 が 含 ま れ て い ま す 。 ※ 文 ス ト キ ャ ラ の 関 係 を い じ っ て い ま す ※ 1 部 文 ス ト キ ャ ラ に 悪 印 象 を 持 た せ る よ う な 言 い 方 に な っ て い る キ ャ ラ が 居 ま す そ れ で も い い よ ! っ て 方 は ど う ぞ ‪.ᐟ

ま だ 明 日 を 知 ら な い 僕 ら

第 十 五 話

中也、どこ行く?

中也

……

太宰が恋人ごっこの話を持ちかけてから4日目

スマホは使えないし、太宰の事ばかり無意識に考えてしまって息が詰まる為、祝日を気晴らしの散歩に使おうと思っていたのだ。 のんびり、1人で

中也?

中也

あ、悪ぃな…えっと…お前の好きなところあるならそこ行こうぜ

太宰が恋人ごっこを持ちかけた日に告白してきた女子と偶然出会うなんて想像もしてなかった。

正直今はひとりで居たかったんだがなァ……

一緒にどこか行かない?と詰め寄られ断れなかった自分の弱さに溜め息が出る。

いつもなら断れたんだろうが…余程俺は疲れているらしい

んっと…じゃあ……クレープ食べに行きたいかな!

中也

彼処の…今クラスで流行ってるクレープ屋か?

多分そう!ずっと気になってたんだよね

中也と行けたらな〜って…

と、視線をこちらに向けてくる

此奴…まだ俺の事……

こっちは手前の名前すら忘れちまったのに……なんだっけな…

そもそも俺、呼び捨てにされる程此奴と仲良かったのか…?

中也

あ、ああ、そりゃどうも

もー!中也なんか素っ気ないんですけど〜…

中也

悪ぃ悪ぃ…

ずっと謝ってばっかじゃん…はぁ…早く行こ?

中也

…そうだな

早く帰りてぇ…

プルルルルルプルルルルル

あっ、ごめん電話だ……誰からだろ?

ピッ

もしもし、白瀬?どうかした??

中也

…?

白瀬って名前どっかで聞いたことある様な…

バレない程度に電話先の声を聞こうとゆっくりと近づく

どうかした?じゃねぇだろ!!!いつまで待たせるんだよ!!

待たせるって何の事?

はぁ!?今日クレープ食べに行くって約束だっただろ!?

え?そんな約束したっけ?

中也

……は…ハクシュンッ

思わず出てしまったクシャミに口に手を当てる。

一応バレてはいないっぽいからセーフ……

デートしよってお前から言ったんだろ!?

んー、忘れちゃった。

そういえば、私からも言いたいことあったんだけどさ、別れよ。ありがとね

はぁぁあ!!?!

じゃあ忙しいから!またね!!

ちょ!おい待て!!!柚杏!!!!

ツー

ごめんごめん、待った?早く行こっか!

中也

…おう

思い出した…コイツ…柚杏だ。

クラスの女子の中心、気になった男は片っ端から落としていくとかなんとか……

いやいやいや…まだ分からねぇだろ、安易に信じるな…

中也

あ、柚杏、俺金持ってねぇからクレープ買えねぇ…悪い

柚杏

財布持ってないの!?

中也

特に買う予定とかも無かったしな…

柚杏

しょうがないなぁ…私のお財布の中身だと一人分買えるから二人で食べよ?

中也

ちょっと待て、一つのクレープを…二人で?

柚杏

うん

中也

あー…俺は食べなくて大丈夫だ、ありがとうな

柚杏

えー!?つまんないから一緒に食べてよー!!

中也

………

えー!?いいなそのお弁当…ちょっとでいいから分けてよー!!中也ぁ!!

こんな時まで頭に浮かぶのはあの包帯ヅラだ。

早く、早く家に帰りたい

中也

おい、柚杏。クレープ屋に行くんじゃねぇのかよ…?

柚杏

やっぱりカフェの方が落ち着くしこっちの方がいいかなって、だめ?

中也

お前がそれでいいなら……

柚杏

なんか頼みたいものある?

中也

特にはねぇな、

柚杏

ちょっと中也ぁ…こっちまでテンション下がるんだけど…

柚杏

……太宰さんと何かあったの?

柚杏

中也最近元気無い気がするんだけど…

中也

え?いや、…そんなこと

柚杏

…太宰さんって変な人だからさぁ?あんまり関わらない方がいいと思うよ。

中也

え?

柚杏

太宰さんって保健の先生と関係持ってるらしいし、何股もかけてるってウワサあるし…

中也

柚杏

やっぱり太宰さんと何かあったんだよね?ねぇ、やめなよ中也。あの人変──

ガンッ

中也が手を机に叩きつける

柚杏

ちゅ…中也…?

中也

……

中也

…悪い、もう帰らせてくれ

柚杏

は、はぁ!?やだよ!!なんでそんな急に!

柚杏が中也の手首を握る

柚杏

帰らせないから…!

太宰

はぁい、そこまで

柚杏

ひやぁあっ!?!だ、…っ太宰さん!?なんでここに!?!

中也

太宰

僕のこと良いように言ってくれちゃって……保健の先生とは随分前に関係終わらせてるから、今は女性関係ひとつも持ってない。

太宰

──ねぇ、まだ僕の犬に何か用?

柚杏

ご…ごめん、なさい……中也…帰っていいよ…

中也

……もう二度とコイツの話すんな

太宰

中也

帰るぞ、太宰

太宰

はいよ、

柚杏

…っあのふたり…許さないんだから…っ!!

続く

【 太 中 】ま だ 明 日 を 知 ら な い 僕 ら

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