筆記試験と実力試験が終わって合格者が発表された
もちろん、私は合格だった
だけど厄介なことに私は狙われてしまったかもしれない
夏目ルイア
…最悪だ
さっきから何人かの視線を感じる
多分グルッぺンも見てると思う
アイリ
私怖〜い♡
兵士たち
わ、私共がお守り致しますよ!
兵士たち
そうですよ、安心して下さい
夏目ルイア
…やっぱりぶりっ子
ウィラ
あのちょっといいですか…?
夏目ルイア
っえ?私ですか?
またもや声を掛けられたことに驚いてしまった
夏目ルイア
えっと…なんでしょう?
ウィラ
いえ…先程の試合を見させてもらいました
あぁ、そうか私はさっきの戦いみんなに見られてしまっているのか
ウィラ
めちゃ凄かったです!
夏目ルイア
そ、そうですか?お褒めの言葉ありがとうございます
ウィラ
敬語じゃなくていいです!僕のことはウィラとお呼びください!
少しくらいの友達関係はいいだろう
夏目ルイア
そ、そうですか?それでは…ウィラ、ありがとう
夏目ルイア
私の名前はルイア、よろしくね
ウィラ
はい!よろしくお願いします!
純粋な子に見えるが結構な強者というのが身振りでわかる
ウィラ
…あっ、そろそろ合格者が集まるみたいですよ!
夏目ルイア
合格者か…
まともに合格者が誰なのかは見ていなかったな
ウィラ
それに幹部たちからの推薦者も発表されるみたいですよ!
夏目ルイア
えっ?推薦?
ウィラ
推薦者は他の合格者より少しいい扱いをされるみたいです
夏目ルイア
いい扱い…か
推薦ものがあるなんて知らなかった
私は誰かに推薦されるのだろうか
夏目ルイア
お互い頑張ろうウィラ
ウィラ
はい!頑張りましょう!
彼は私の言葉に驚いたように目を見開き、笑顔を見せた
その笑顔を見て私はすごく子供らしい子だと思った
総統室の中へと入るとそこには
もちろんのこと総統グルッぺンがいた
あと隣に眼鏡をかけた真面目そうな人
グルッぺン
よく来たな夏目ルイア君