テラーノベル
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#オリジナル
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鈴子はヤマトの後ろを歩いていた。
夜の街は静かだった。 さっきまで怪物が暴れていたなんて、信じられないくらい。
コンビニは営業している。 信号もいつも通り点滅している。
山田鈴子
山田鈴子
清水ヤマト
山田鈴子
清水ヤマト
その一言で、鈴子は黙った。
しばらく歩くと、古びた雑居ビルの前でヤマトが立ち止まった。
看板には小さく、 『星ノ宮学習サポートセンター』 と書かれていた。
山田鈴子
清水ヤマト
自動ドアをくぐる。 中はごく普通の受付。 参考書が並び、受験生らしき人が数人座っている。
山田鈴子
ヤマトは受付の女性へ会員証を見せた。 女性は微笑む。
受付の女性
次の瞬間、受付の壁がスライドした。 その奥には、地下に続くエレベーター。
山田鈴子
鈴子は固まる。
山田鈴子
山田鈴子
地下へ降りると、そこは別世界だった。
白い廊下。 武装した隊員。 大型モニター。 忙しく走る職員。
誰もがヤマトを見ると立ち止まり、敬礼をした。
保全局職員
清水ヤマト
山田鈴子
山田鈴子
昼間とはまるで違う。 学校では静かな数学教師。 ここでは誰もが従う指揮官。
鈴子は思わず見とれてしまう。
橘カナエ
白衣の女性が歩み寄る。
橘カナエ
清水ヤマト
女性は鈴子をじっと見つめる。
橘カナエ
山田鈴子
橘カナエ
女性は咳払いをひとつした。
橘カナエ
山田鈴子
橘カナエ
橘カナエ
山田鈴子
数分後。
鈴子は大きな機械の前に座らされていた。 頭にはよく分からない装置をつけられた。
橘カナエ
山田鈴子
機械が青く光る。 ピッ。ピッ。
橘カナエ
山田鈴子
返事がない。 隣の職員が画面を覗き込む。
保全局職員
橘カナエ
保全局職員
橘カナエ
橘は装置の電源を落とし、もう一度起動する。
数十秒後、同じ数値が表示される。 橘は小さくため息をついた。
橘カナエ
隣の職員も画面を見る。 少しだけ眉が動いた。
橘カナエ
ヤマトはモニターへ目を向ける。 しばらく何も言わない。
清水ヤマト
橘カナエ
橘カナエ
また沈黙が落ちる。 鈴子だけが落ち着かない。
山田鈴子
山田鈴子
橘カナエ
橘カナエ
そう言って、橘は優しく笑いながら機械の電源を落とした。
橘カナエ
山田鈴子
鈴子はおそるおそる椅子から立ちあがる。
橘カナエ
それだけ言うと、橘は近くの職員を手招きした。
橘カナエ
橘カナエ
ヤマトは小さく頷く。
清水ヤマト
山田鈴子
清水ヤマト
山田鈴子
そうして複数人が検査室を出ていく。 扉が閉まると、部屋は急に静かになった。
鈴子は所在なさげに辺りを見渡す。
山田鈴子
山田鈴子
鈴子は本棚の隅に1冊の分厚いファイルが置かれていることに気づいた。
表紙には、 『観測者適正 基礎資料』 と書かれている。
山田鈴子
さっきも聞いた言葉だった。 少しだけ気になって、そっと手を伸ばしかける。
橘カナエ
山田鈴子
いつの間にか橘が戻ってきていた。
山田鈴子
橘カナエ
橘はファイルを棚へ戻す。
橘カナエ
鈴子はしゅんと肩を落とした。
山田鈴子
橘カナエ
橘は苦笑を零した。
橘カナエ
山田鈴子
橘カナエ
橘が次の言葉を言うために口を開こうとしたその時、廊下の向こうから大きな声が聞こえた。
清水ヤマト
ヤマトの声だった。 すずこは思わず顔を上げた。
あんな強い声は、学校では1度も聞いたことがない。
山田鈴子
橘は小さくため息をついた。
橘カナエ
山田鈴子
橘カナエ
鈴子の胸が、どくりと音を立てた。
数分後。 扉が開いた。
ヤマトが戻ってくる。 ネクタイが少しだけ乱れていた。
山田鈴子
清水ヤマト
橘は立ち上がった。
橘カナエ
清水ヤマト
清水ヤマト
山田鈴子
清水ヤマト
山田鈴子
清水ヤマト
その言葉に、鈴子は少しだけ安心する。
清水ヤマト
清水ヤマト
山田鈴子
清水ヤマト
清水ヤマト
山田鈴子
山田鈴子
山田鈴子
清水ヤマト
清水ヤマト
山田鈴子
清水ヤマト
清水ヤマト
その言葉は優しかった。 命令というより、教師が生徒に教えるような口調だった。
橘カナエ
廊下を歩き、隊員たちがいる部屋へ入る。
ドアが開いた時、5人ほどの隊員が一斉にこちらを見る。
坂口メグ
初めに口を開いたのは、派手な服を身に纏ったギャルだった。
長いネイル。濃いメイク。 鈴子とは程遠い存在であった。
一ノ瀬早苗
ぼそっと呟くような声。 その出処は疲れきった社会人のような女性からだった。
夏目孝太郎
優しそうな雰囲気を振りまき、彼はにこっと笑って見せた。
高橋龍太
乱暴な口調の高校生だった。 微かに煙草の香りがするが、気のせいだろう。
八木沢和彦
最後に口を開いたのは、筋肉がたくさんついたマッチョ男だった。
鈴子は1歩後ろへ下がる。
山田鈴子
山田鈴子
周りが新人を見てざわついている中、ヤマトが1歩前へ出た。
清水ヤマト
清水ヤマト
清水ヤマト
坂口メグ
夏目孝太郎
高橋龍太
一ノ瀬早苗
八木沢和彦
みんな返事は軽い。 でも視線だけは鈴子に集まっていた。
鈴子は小さく頭を下げる。
山田鈴子
山田鈴子
声が小さすぎて、最後はほとんど聞こえていなかった。 沈黙が落ちる。
山田鈴子
山田鈴子
気まずい沈黙に気を使ったヤマトが、口を開いた。
清水ヤマト
一瞬の沈黙。
それから、だるそうにスマホ片手にガムを噛んでいたギャルの女性が手を挙げた。
坂口メグ
坂口メグ
坂口メグ
坂口メグ
坂口メグ
そう言ってメグはすぐにスマホへ視線を戻した。 液晶にネイルがカチカチ当たる音がした。
次に、椅子をガタッと鳴らして立ち上がった。 ヤンキーらしき男だった。
高橋龍太
高橋龍太
坂口メグ
龍太は舌打ちをして足と腕を組んで椅子に座った。 メグに小言を言われムカついているらしい。
夏目孝太郎
穏やかな声で立ち上がったのは、眼鏡の青年だった。
夏目孝太郎
夏目孝太郎
夏目孝太郎
次は、椅子にもたれたままの目の下にクマを作った女性が話し出した。
一ノ瀬早苗
一ノ瀬早苗
八木沢和彦
一ノ瀬早苗
八木沢和彦
最後に、椅子が軋む音がした。 立ち上がった瞬間、空気が少し変わる。
八木沢和彦
筋肉質な腕を組み、静かに言う。
八木沢和彦
八木沢和彦
八木沢和彦
清水ヤマト
ヤマトは視線を1人ずつ順に見ていく。
清水ヤマト
坂口メグ
坂口メグ
清水ヤマト
清水ヤマト
空気が一気に冷える。 龍太が小さく舌打ちした。
高橋龍太
早苗は天井を見上げる。
一ノ瀬早苗
夏目孝太郎
八木沢和彦
その一言だけが浮いていた。 ヤマトは頷く。
清水ヤマト
清水ヤマト
山田鈴子
山田鈴子
ヤマトは答えなかった。 扉がゆっくり開き、そこから無機質な金属ケースを抱えた技術員たちが歩いてきた。
橘カナエ
ケースが机に置かれる。 カチ、とロックが外れる音がした。
その中にはそれぞれ違う形の武器が入っていた。
拳銃。ナイフ。 特殊装置。見たことの無い銃器。
鈴子はそれを見て固まった。
山田鈴子
清水ヤマト
清水ヤマト
清水ヤマト
坂口メグ
高橋龍太
一ノ瀬早苗
夏目孝太郎
八木沢は静かに銃を構えてみる。
八木沢和彦
鈴子だけが、武器を見つめたまま動けなかった。
山田鈴子
ヤマトはその様子を見て、少しだけ間を置く。
清水ヤマト
清水ヤマト
清水ヤマト
静かに、事実だけを告げた。 扉が開く音がした。
清水ヤマト
その一言で、全員が立ち上がった。 鈴子は最後にもう1度だけ武器を見る。
指先が、ほんの少しだけ震えていた。
───そして、第七部隊はまだ何も知らないまま、初めての訓練へと進んでいく。
コメント
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おお、第2話、一気に世界観が広がりましたね。塾の地下に秘密基地がある展開、すごくワクワクしました。「観測者適正」の数値が正常なのに反応が気になる――ここは絶対に伏線ですよね。隊員たちの個性もバラバラで、これからのチームワークが楽しみです。ただ、最後の武器のシーンで鈴子の震えがすごくリアルで、胸が痛みました。「逃げても死ぬだけ」というヤマトの言葉も重い…。続きが気になります!