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猫又

新シリーズ始動

luna

主の好きな漫画だね

フェニ

エミさんメインだよ

猫又

スタート

エーミール

…ん?

ここはどこでしょう

確か城下町に買い物へいったはずなんですが

エーミール

この木は近くにはないはずなんですが…

取り敢えず抜けれそうな方向に向かう

暫く歩いていくと、大きな館が見えた

誰か居るかも知れないという期待を抱いて扉をノックする

エーミール

すみません…誰か居るんかな(ボソッ

返事がないので入らせてもらおう

中は如何にもな装飾がしてあるエントランスだ

『誰ですだ?』

エーミール

あ、すみません

『?』

咄嗟にW国の公用語であるドイツ語で答える

相手はメイドさん

少し訛りがありますが英語ですね

エーミール

『すみません、聞きたい事があるんです』

『…私じゃ分からないかもしれないですだ』

『坊ちゃんに通していいか聞いてみるですだ』

とっとっとっと足音を響かせ階段を登り、廊下に消える

それにしても英語ですか

W国でないことが確かになりましたね

嫌な予感がしますが、今考えても仕方ないでしょう

『どうしましたか?』

エーミール

わっ

『すみません』

『坊ちゃんがお待ちです』

エーミール

『こちらこそすみません』

エーミール

『先程から坊ちゃんと読んでいるのは…』

『主人の事です』

『坊ちゃんは若くして当主になられたので』

歩きながら考える

この言い方だと由緒ある家系なのでしょうか

『貴方の名前は?』

エーミール

『エーミールと申します』

エーミール

『貴方は?』

セバスチャン

『執事のセバスチャンと申します』

セバスチャン

『…ここですね』

セバスチャン

『坊ちゃん、お客様が来られました』

暫くして、入れ、と少し幼さの残る声が扉の奥から響く

シエル

『…お前か』

シエル

『屋敷に侵入したのは』

エーミール

『侵入とは人聞きの悪い』

エーミール

『鍵がかかってないこれだけ豪華なお屋敷』

エーミール

『入っていいと思うでしょう?』

シエル

『は?』

エーミール

『てっきり何処かの軍施設だと思ったんですよ』

少し見苦しいかな

そう思いながら言葉を紡ぐ

シエル

『軍?』

シエル

『そんなのこの辺りにあるわけないだろ』

エーミール

『失礼ですが…』

エーミール

『ここは何処でしょうか』

シエル

『何を言ってるんだ』

シエル

『イギリスのロンドンから少し離れたところだ』

エーミール

『イギリス?』

聞いたことのある地名ですね

いったいどこでしたっけ

エーミール

『分かりました』

エーミール

やっばあ…トントンさんに怒られるな、これ

シエル

『ドイツ語か?』

エーミール

『気にしないでください』

エーミール

『では、W国への行き方を教えていただけると嬉しいのですが』

シエル

『W国?』

どうしたんでしょうか

シエル

『セバスチャン』

シエル

『そんな国あったか?』

セバスチャン

『いえ…私の知る限りはないかと』

エーミール

『えぇ?』

取り敢えず近くの国名を出してみましょう

エーミール

『では運営国は?』

セバスチャン

『いいえ、残念ながら知りませんね』

エーミール

『WT国』

シエル

『分からない』

エーミール

『日常国』

セバスチャン

『知りませんね』

エーミール

はぁ?

エーミール

そんなことないって

エーミール

でもあんな国知らん方がおかしいしな…

エーミール

なんかあったっけ

ドイツ語に戻っていることも露知らず

ぶつぶつと考えを呟く

エーミール

未来?いや、それやったらもっと発達しとるし、分かるやろ?

エーミール

過去…ないな、屋敷のデザインが最近のものや

セバスチャン

『あの~』

エーミール

はい、どうしました?

セバスチャン

ドイツ語では坊っちゃんが分かりません

セバスチャン

英語で喋っていただけると嬉しいのですが

執事のセバスチャンさんはドイツ語も喋れるみたいですね

というか、ドイツ語になってたんですか

エーミール

『すみません』

エーミール

『えー…』

シエル

『どうしたんだ?』

エーミール

『どうやら私』

エーミール

『異世界から来たみたいなんです』

シエル

『そんな話を信じると思うか?』

セバスチャン

『ですが、嘘とも言いがたいですね』

エーミール

『まあ、のんびりと(現世に帰る方法を)探しますかね』

扉から出ようとすると、呼び止められる

シエル

『どこか当てがあるのか?』

エーミール

『ありませんよ?』

シエル

『は?』

エーミール

『え?』

エーミール

『なんとかなるのでしばらくは野宿かと』

シエル

『お前…その姿だと何処かの富豪か貴族だろ』

シエル

『そんなお坊ちゃんがなんとかなる?』

シエル

『どうするつもりだ』

お坊ちゃんでもないんですけどね…

軍がないといっていたので立場は隠しておいた方がいい気がします

エーミール

『森を道すがら見てきましたが…』

エーミール

『食べれそうなものがありましたし』

エーミール

『ここいらは野獣もいなさそうなので大丈夫ですよ』

シエル

『お坊ちゃんじゃないのか?』

エーミール

『一応お坊ちゃんではありますよ』

軍の前は教授だったし(?)

元々貴族ではあるので

そうなのだ、エーミールは実は元々良いところのお坊ちゃんだったりする

正真正銘のお貴族様なのだ

エーミール

『ただ、キチガイ野郎の下でいたので』

任務で野宿なんてざらにある

こっちからしたら日常なのだ

セバスチャン

『どうしますか?坊ちゃん』

シエル

『…そのままにしておけないからな』

シエル

『えーと、』

エーミール

『エーミールです』

シエル

『エーミール、お前は何ができる』

エーミール

『?』

セバスチャン

『坊ちゃんは貴方を屋敷で雇うつもりなのです』

エーミール

『いいんですか?』

シエル

『ああ、行くところがないのだろう?』

エーミール

『ええ、まあ』

エーミール

『それなら、家庭教師や執事ぐらいのことならできると思います』

シエル

『家庭教師が出来るのか?』

エーミール

『前、教授をやっていたんです』

エーミール

『参考資料があるならできますよ』

セバスチャン

『それは嬉しいですね』

エーミール

『あと…』

少しの間躊躇い、それを口にする

エーミール

『最低限の護身術なら出来ます』

シエル

『最低限とは?』

エーミール

『襲ってきた物を瞬時に、とはいかなくても、取り抑えるぐらいなら』

シエル

『それで最低限…何者だ?』

エーミール

『えぇ…言っていいんですかね』

シエル

『追い出すことはない』

エーミール

『…一応、軍の参謀総長を務めていました』

シエル

ブッッ『…』

彼が飲んでいた紅茶を吹き出し、こちらを恨めしそうにみる

言っていいって言ったじゃないですか…

セバスチャン

『かなりの大物ですね』

シエル

『それは、W国と言っていたところか?』

エーミール

『はい、軍事国家なんです』

シエル

『…二番目ぐらいに偉いじゃないか』

エーミール

『まあ、総統の頭叩いても怒られませんしね』

シエル

『まてまて、おかしいだろ』

エーミール

『そうですか?』

シエル

『…もういい』

坊ちゃん?がえらく疲れたような顔をする

エーミール

『では、雇っていただけますか?』

シエル

『ああ、今日からお前は我が屋敷の家庭教師だ』

シエル

『まあ、雑用もしてもらうが』

エーミール

『執事のようなことをすればいいんですね』

エーミール

『では、貴方の事はなんと呼べば?』

シエル

『僕はシエル・ファントムハイブだ』

シエル

『好きに呼べばいい』

エーミール

『えぇ…では他の人と同じく坊ちゃんと』

セバスチャン

『では、服は…』

エーミール

『いくつか仕立てた方がいいですね』

エーミール

『これしかないので』

セバスチャン

『今持っているものは?』

ループタイとこの服、ハンカチにマルチツール

護身用拳銃に小型爆弾4つ、あとグルッペンにもらったオパールの装飾がついた懐中時計

小型爆弾4つは隠しておいた方がいいですね

エーミール

『ハンカチにマルチツール、護身用拳銃と懐中時計ですね』

セバスチャン

『護身用拳銃ですか…』

エーミール

((ボソッゾムさんなんてもっとやばいですけどね…

セバスチャン

『何か言いましたか?』

エーミール

『いえ、服は燕尾服の方がいいでしょうか』

セバスチャン

『一応そうした方がいいですね』

セバスチャン

『ズボンと上着…』

セバスチャン

『そのベストとシャツは使えますよね』

服の話をしていて、ふと思い出す

エーミール

『そういや、ひとついい忘れてました』

猫又

終わり

luna

なっがぁ

フェニ

見てるみんな、大丈夫かい?

猫又

これで疲れたやつは軟弱者だ

フェニ

おい

luna

まあまあ、次回!

フェニ

エミさんが言い忘れてた事は?

猫又

じゃあ

バイルナ❗️

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