青色は何故か愛されている

注意事項 ・内容めっちゃ重い ・虐待、暴力的な表現あり ・スクロール読み推奨 ・とにかく長い ・前後編で分かれてます

生徒会室

コンコンコン…

ピラッ…

数分後

コンコンコン…

俺の過去を…

〜回想〜

幼少期

ドカｯバキｯドゴｯ…

俺は、幼い頃からクソ親父から虐待を受けていた…機嫌が悪い時は特に酷いし、少しでも機嫌を損ねると長時間殴られる

ドカｯドンｯバキｯガｯ

母親は、それについて一切口を出さず、自分が殴られそうになったら俺を身代わりにする始末…

ドンｯ…

一言で言えば、俺の家庭環境は最悪だった

小学校

そんな家庭で育ったからか、直感的に他人の考えていることがわかるようになった

親の影響で悪くなった口調はなるべく隠して、人前では猫を被り…

人の機嫌を伺って、都合の良い返答をすること…物心ついた時にはそういう癖がついてた

他人の考えがわかること、良いように聞こえるが、他人の悪意も読めてしまう

虐待を受けるたびに読めてしまう罵詈雑言

他人と話している時に読んでしまう、俺に対する嫌味や悪口…

そんな考えを読むたびに、俺は他人を信用できなくなり

日々増していく孤独感が精神を蝕む…

他人の本音に触れるたびに

どうしても考えてしまう

こんな俺が、

人に愛されることは

一生ないんだなって…

中学校

中学校に上がって1年、ここまでは順調に過ごせていた

親の虐待は続いているが、友達もいて、やっとまともな生活を送れているような気がした

しかし…

ガｯドゴｯ…

俺は見てしまった…

理不尽に殴られている…

ガｯ、ドカｯ（頭打

ドカｯバキｯドゴｯガｯ

絵画先輩を…

ドカｯ…ドンｯ

気づいた時には体が動いていた

いつも殴られる側だったから初めてだった…人を殴るのは

バゴｯ…ドサッ（気絶

俺は知ってしまった 自分は喧嘩が強いこと、だが…

自分の親になってしまったようで これっぽっちも嬉しいと思えなかった

いつもは隠せていた口調も出てきてしまい、絶対こいつにも嫌われたと思った

しかし…

保健室

絵画先輩は俺にお礼を言ってくれた…

本当は保健室の先生に任せるつもりだったが、こんな俺にも礼を言ってくれるこいつのことが気になり、

手当ついでに話を聞こうと思った

俺と絵画先輩は友達になった

こう言ったらあれかもしれないけど、先輩と仲良くなれたのはこの出来事のおかげかもしれない

この時は幸せだったな…

しかし…俺はこの先、本当の意味で孤独な道を進むことになる

次回…孤独な青色