今日は、変に頭が重たかった
時折視界が霞んだ
だが、べつに任務を休むような症状ではない
さっさと終わらせて仕舞おう
寒気がして、外套の前を合わせた
芥川 龍之介
何時もより息が上がるのが妙に早い
否、きっと気の所為だ
任務場所へと辿り着く
冷たい外気を吸い込む
芥川 龍之介
芥川 龍之介
その声に反応し、幾つかの人影が飛び出してくる
持っている武器は、銃やナイフなど陳腐な物ばかり
芥川 龍之介
相手の中の一人が銃を連射する
なんとか躱したが矢張り何か体が重い
芥川 龍之介
三人ほどが黒布に穿ち抜かれる
その時、ぐらりと視界が歪み思わず膝をついた
芥川 龍之介
振り抜かれたナイフを背を反らして避ける
頬に熱い痛みが走った
芥川 龍之介
視界が狭窄する。 頭が回らない。 四肢が震えて居る。
耐らず補装された道路へ倒れ込む
銃口が額に向けられた
芥川 龍之介
ぼんやりした思考の中、考える
視界の隅で羅生門の黒布が揺れているのが見える
芥川 龍之介
矢張り無理をすべきではなかった
銃の引き金に指のかかる音が響く
その時
芥川 龍之介
何者かに外套の襟首を掴まれる
揺れていた羅生門が一瞬にして消滅した
何処かで見たことがある。と思った刹那、後方へと勢いよく投げられた。
今まで自分の居た場所で爆発が起きた
逆光の中で見えた砂色の外套に目を見開く
太宰 治
太宰 治
太宰 治
芥川 龍之介
太宰さんはゆっくりとした足取りで歩み寄ってきた
太宰 治
芥川 龍之介
太宰 治
芥川 龍之介
太宰さんははぁっと溜息を吐くとしゃがんで僕と目線を合わせた
太宰 治
太宰 治
芥川 龍之介
太宰 治
そう云って太宰さんは僕を抱え上げる
芥川 龍之介
太宰 治
芥川 龍之介
太宰 治
芥川 龍之介
そうは云われても申し訳なくて仕方ない
太宰 治
芥川 龍之介
返事をしたからには指示に従わなければならない
芥川 龍之介
太宰 治
芥川 龍之介
太宰 治
少し意地の悪い笑みを浮かべる太宰さん
太宰 治
芥川 龍之介
ほんの十数分だったが、少しだけ、幸せな時間が過ごせた気がした
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