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教室の窓から入る風は
もう夏の匂いがしていた
○○
○○
夜々
夜々
夜々は机に頬を乗せたまま言う
透華はペンを回しながら聞いた
矢野
矢野
夜々
夜々
夜々
○○
○○は小さく笑う
○○
矢野
矢野
矢野
矢野
夜々
3人が笑う
透華はふと○○を見る
矢野
一瞬の間
○○は窓の外を見た
○○
○○
夜々が首を傾げる
夜々
夜々
○○
少し間を置いて
○○
と軽く言った
矢野
透華が笑う
その瞬間
仲本
背後から低い声
担任が不気味な笑顔で立っていた
夜々
夜々
夜々が慌てて言う
担任が淡々と呼ぶ
仲本
3人は顔を見合わせる
担任は1枚の紙を差し出した
仲本
3人で覗き込む
仙台七夕祭り ボランティア参加者募集
○○
矢野
夜々
夜々
仲本
仲本
ぐうの音も出なかった
夜々が腕を組む
夜々
夜々
○○
担任は透華を見る
仲本
仲本
矢野
透華は天井を仰ぐ
夜々が紙をひらひらさせる
夜々
夜々
担任はにっこり
仲本
3人は顔を見合せた
━━━嫌な、予感しかしない
昼休み
保健室のカーテンの向こう
三つ並んだベッドに
三人が転がっていた
○○
○○
○○
○○が腕で目元を覆う
矢野
隣のベッドから透華
○○
○○
矢野
夜々は枕を抱きしめながら
天井を見ている
夜々
夜々
夜々
夜々
沈黙
誰も答えない
数秒後
矢野
矢野
と透華が呟く
夜々
夜々が続ける
夜々
夜々
夜々
○○
○○は笑う気力もなく返す
矢野
透華が寝返りを打つ
矢野
矢野
矢野
矢野
夜々
○○
矢野
夜々が紙を思い出したように空中を掴む
夜々
夜々
○○
○○がぼそっと言う
夜々がむくっと起き上がる
夜々
夜々
矢野
透華が即答
夜々
夜々
矢野
矢野
3人は静かに頷く
カーテンの向こうから声
養護教諭
養護教諭
養護教諭が呆れた声で言う
○○
三人とも、まったく起き上がる気配がない
夜々が天井を見つめたまま言う
夜々
矢野
夜々
透華が小さく笑う
矢野
矢野
○○は腕をどけ
天井を見た
蛍光灯の光が滲む
○○
矢野
夜々
沈黙
そして
矢野
透華が言った
夜々
○○は小さく笑った
○○
さっきまで最悪だった現実が
ほんの少しだけ軽くなった
夕方
○○は菅原家のドアを勢いよく開けた
○○
靴も揃えずに言う
リビングから顔を出した菅原をみつけ
○○は靴を揃え中に入った
菅原
菅原
○○
菅原
菅原
○○は聞いていない
○○
バッグを床に落としながら続ける
○○
○○
○○
菅原
○○
胸に手を当てる
○○
言い終えたところで
ふと静けさに気づく
菅原は黙っていた
数秒
菅原
菅原
○○は固まる
○○
菅原
○○
菅原
○○は瞬きを繰り返す
○○
菅原
○○
菅原
○○
菅原
○○は額を押さえた
○○
○○
菅原は苦笑する
菅原
菅原
○○
菅原
○○
菅原
○○
菅原
○○はソファに崩れ落ちた
○○
菅原
菅原が少しだけ柔らかく言う
菅原
菅原
○○は顔だけ向ける
○○
○○
菅原
菅原
少しの間
○○
小さく息を吐く
○○
菅原
○○は目を閉じたまま言う
○○
菅原
○○
○○
菅原
○○
沈黙
夕方の光が差し込む
○○
菅原
○○
○○は目を閉じたまま言う
○○
○○
菅原は小さく笑った
そして夏休み
仙台の朝はもう十分に暑い
駅前の集合場所
観光客
ボランティアスタッフ
揺れる吹き流し
そして
死んだ目の女子高生が三人
○○
○○が言う
矢野
透華は紙袋から何かを取り出し
むしゃむしゃ食べている
○○
矢野
○○
夜々は日陰を探しながらしゃがみ込む
夜々
○○
夜々
○○は遠くを見る
そのとき
爽やかすぎる声
振り向くと
手を降って走ってくる菅原
その後ろから無駄に姿勢がよく
無駄に爽やかな笑顔の大地
2人とも既にスタッフシャツを着ている
朝日を背負い
健康そのもの
夜々は目を細めた
夜々
夜々
嫌そうな顔
○○
○○
菅原
菅原が笑いながら近づく
菅原
菅原
対して三人
○○
夜々
矢野
透華はまだ食べている
菅原は苦笑する
菅原
その時大地が朗らかに言う
澤村
澤村
夜々、小声
夜々
○○も小声
○○
透華、もぐもぐ
矢野
菅原は受付の方を見ながら言う
菅原
菅原
○○
夜々
矢野
菅原
スタッフの一人が菅原に気づいて手を振る
菅原
軽く会釈する菅原
○○はその様子を見て小さく呟く
○○
夜々
矢野
受付を済ませ
役割説明
○○
夜々が顔をしかめる
夜々
○○
夜々
夜々
夜々
透華手を挙げる
矢野
○○は短冊の束を渡される
色とりどりの紙が風に揺れる
子どもたちが走り回り
観光客が写真を撮る
商店街には笑い声が響いている
○○
○○は小さく言う
夜々
○○
矢野
矢野
その時菅原が通り過ぎる
地元スタッフに呼ばれ
自然に会話に混ざっていく
○○は少しだけ目で追った
知らない場所なのに
知ってる人がいる
それだけで
ほんの少しだけ
居場所ができた気がした
夜々
夜々が肘でつつく
夜々
○○
○○は短冊を手に取り
風に揺れる飾りの下へ歩いていった
夏の空は高く
青かった