莉犬side
赤崎
なーくんってさ
紫央
ん?
赤崎
ジェルくんのこと好きっていつ分かったの?
紫央
、、、え?
急に投げかけた質問になーくんは少し困った様子。
、、さとみくんの家に2人で向かっている途中、気になったことを聞いてみたのだが。
赤崎
急にごめん、困るよねそりゃ、、
紫央
夏祭り
赤崎
へ?
紫央
夏祭りで好きって気づいた
赤崎
な、なつまっ、、て、、
俺は言葉を失い、足を止める。
だってあの日2人は何もなかったじゃん、、
何で最近になって返事したの?
選挙とか間の数週間、、何を考えていたの?
紫央
あの時は、確証が欲しかった。考える時間が欲しかった、、
ジェルくんには悪いことしたけど、と告げまた歩き出す。
赤崎
__確証って?
紫央
、、、、、
何故、ここまで2人に入れ込むのか。
ここまで深入りしようとするのか。
野次馬感覚なのか、それとも。
『どーいたしましてっ!』
『莉真くん。頑張ったね』
赤崎
(、、2人には幸せになってほしいからかな)
紫央
、、、確証、、
俺が1人微笑んでいると今度はなーくんが足を止める。
紫央
___あ、待って。今もない←
赤崎
、、は!?え??
紫央
体育祭の日にころちゃんと相談してる時に好きだって確信して、、それでokしたの
赤崎
え?え?え?
間の数週間の意味は!?
紫央
、、、でもさ。、、、それでも、今は、、
赤崎
、、、、今は?
少し笑ったと思えば、なーくんは俺の手を引いて走り出す。
赤崎
え、ちょっ、、
紫央
大好きなんだ、ジェル君の事!!
走りながら彼を見上げると。
赤崎
、、、!!
紫央
えへへっ
キラキラした瞳で俺を見つめ返す。
___それは。
『友達になれると思うんだ』
『だって俺たち似た者同士だと思うから』
『、、それに俺、赤崎君のこと好きだから』
あの日、俺に向けた笑顔と同じくらい綺麗な目だった。