一方、あの戦いが始まるもっと前。
もう1人の主人公も、動き出そうとしていた...
涼花
ん~...ふわぁ...
涼花
うわっ、私制服のまま寝てたの!?
涼花
えーっと...今何時だろ...?
私はゆっくりと起き上がり、スマホを起動させる。
時計は、8時と表示していた。
涼花
うわっ、徹夜で勉強してたらこんな時間まで寝るなんて...。
涼花
期末テスト大丈夫かなぁ...
そう呑気に考えていると、ふと通知が入った。
涼花
ん...?お母さんからだ...。
他にも、かなりの通知が入っていた。
涼花
なんでこんなに通知が入ってるの...?
涼花
とにかく、一旦見てみよう...
そして、お母さんとのトーク画面を開いた。
お母さん
涼花、起きてる?
お母さん
起きていたら、早く連絡をして。
お母さん
外が大変な事になってるの、早く連絡して。
お母さん
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不在着信
お母さん
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不在着信
お母さん
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不在着信
お母さん
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不在着信
お母さん
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不在着信
お母さん
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不在着信
お母さん
涼花お願い、早く連絡して。
お母さん
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不在着信
お母さん
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不在着信
お母さん
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不在着信
お母さん
涼花、起きてる?
涼花
やっと起きたよ、お母さん。
涼花
一体どうしたの?凄い慌ててる感じだけど...。
お母さん
あのね、涼花。
お母さん
今から話す事は、凄く大事な事なの。
お母さん
だから、落ち着いて聞いて。
お母さん
そして、パニックにならないで。
涼花
分かった。私ももう高校生だし、パニックになるなんて無いよ。
お母さん
そう。ならば話すわね。外で今、何が起きているか。
涼花
うん。一体何が起こってるの?
お母さん
今ね、うちの住んでいるマンションにね。
涼花
うん。
お母さん
Xが居るって。
涼花
X?エックスって?
お母さん
Xって書いて、サイって読むの。
涼花
お母さん、いくらなんでもSF映画の見すぎじゃない?
お母さん
本当なの。いきなりじゃ信じられないかも知れないけど。
涼花
もう、クリスマスだからってドッキリ仕掛けてこないでよ...。
涼花
私、クリスマス会の準備するから。
お母さん
駄目、涼花!!部屋でジッとしてなさい!!
涼花
だっていきなり言われたって信じられないよ!!
お母さん
お願い涼花、部屋の電気を点けないで!!
お母さん
音を立てずに、部屋の中で自衛隊が来るまで待っていて!!
お母さん
外には絶対に出ないで!!
涼花
はいはい分かった。どうせドッキリなのに必死だね...
私は、お母さんとのトーク画面を閉じた。
涼花
まったく、こんな分かりやすいドッキリ仕掛けないでよね...
涼花
そういえば、外ってどうなってるんだろう...?
気になりはするものの、お母さんの言葉がよぎる。
涼花
でも、どうせドッキリよね!
自分に言い聞かせる様に罪悪感を振り払った。
そうして私は、窓の前に立つ。
涼花
一体どうなってるんだろう...?
そして、カーテンを少しめくった。
私の目に飛び込んできたのは、黒ずんだピンク色の生物。
涼花
...えっ?何これ?
ドッキリとは思えない光景に、思わず声が漏れる。
すると、気が付いたのかこちらへ迫ってきた。
パリーン!!!!
涼花
ヒッ...こ、来ないでっ...!!
窓ガラスを簡単に破ってきたその生物は、私の顔をめがけてやってきた。
それが、私にとって最期の光景となった。
涼花
...っあ!!
涼花
はぁ...はぁ...
涼花
今のは...夢...?
私は、スマホを起動させる。
すると、私の目に飛び込んできたのは。
涼花
...っ!!
涼花
さっきと同じ...8時だ...