ぬっし
ぬっし
ぬっし
ぬっし
ぬっし
蓮
蓮
俺は雨の中、 服が濡れるのも構わずに走った。
やっぱり、 最近のしょっぴーに感じていた違和感は
正しかったのかもしれない。
蓮
蓮
しょっぴー、俺のことが 好きだったりするのかな…
その考えが頭に浮かんできた瞬間、 顔が赤くなるのが自分でもわかった。
蓮
蓮
蓮
しょっぴーには仲のいい人もっといるし。
たとえば、岩本君とか。
一緒にいる時間も全然違うし。
あと別に、
恋愛的に しょっぴーのことが好きなわけじゃない
確かに、 顔とかめっちゃタイプだし、 ツンデレなのもいいし、 たまに素直なのもいいけど…
蓮
蓮
えっ、嘘
俺ってしょっぴーのこと好きなの!?
蓮
でもよくよく考えたら、 メンバーといるとき ふと見てしまうのはしょっぴーかも…
蓮
好きとか、よくわかんないんだよな
阿部ちゃんには恋愛器用だと思われてるっぽいけど
蓮
蓮
とにかく、今はしょっぴーの状況が心配だ
好きかどうかは、後回しにしておこう
俺は走るスピードを一段と早めた。
目の前が回って見える
吐き気が腹の奥で渦巻いているのがわかる
まだ、まだ照は来ないの、?
俺は、照にも見捨てられた?
翔太
咳き込みすぎて、喉が痛い
翔太
めめのことは好きだ。
でもどこかで、照でもいいやと思っている 自分がいる
叶わない恋をするくらいなら、 その方が楽なのかもしれない。
こんなどっちつかずの人間だから、
誰も助けてくれない。
最後には見捨てられる。
翔太
翔太
醜い姿で散らばった花。
それ以上床を汚したくなかったので、 両手で小振りな花々を受け止める。
大輪の花を吐くときもあれば、 今回のように小さな花を吐くときもある
喉に張り付いて咳き込むから この系統の花は嫌い。
翔太
翔太
ピンポーン……
翔太
翔太
俺は起き上がれなかったから、 さっき送ってそのまま表示していた宛先に 『鍵開いてる』と送信した
送って数秒、既読がつき ドアの開く音がした
キィーッ…ガチャン
翔太
かすれた声で、家に入ってきた照を呼ぶ。
でも俺の声が聞こえなかったのか 彼は喋り始めた
???
???
???
???
翔太
ドア越しに聞こえたその声。
照は俺のこと、しょっぴーって呼ばない。
昔から翔太って呼んでた。
いや、そもそも、
照ってこんな声だったっけ…?
???
ガチャッ
蓮
蓮
蓮
翔太
翔太
翔太
暗いリビングに姿を表したのは、 照ではなく……
めめだった。
蓮
蓮
蓮
翔太
翔太
スマホの画面を見る。
そして、絶句した。
俺の送信先は、めめになっていた。
翔太
めめにバレたら、俺、
一生この病気、治んないのかな。
ずっとこのままか、
嫌だなぁ…笑
蓮
蓮
蓮
翔太
蓮
蓮
蓮
蓮
蓮
蓮
翔太
花吐き病。 誰からしても気色悪いよな。
きっとめめだってそう思うし、 照だって心のどこかではそう思ってるかもしれない。
蓮
蓮
めめが俺を抱えようとしてくれる
俺はその手を、 思いっきり振り払った
翔太
蓮
翔太
翔太
翔太
蓮
翔太
翔太
翔太
翔太
翔太
翔太
翔太
蓮
翔太
翔太
翔太
翔太
翔太
翔太
翔太
翔太
蓮
蓮
蓮
めめは 困惑の表情を浮かべている。
俺の言うことが 到底受け入れられないとでもいうようなその顔。
もう、
やめてくれ。
翔太
翔太
翔太
蓮
俺は玄関へ一目散に駆け出した
蓮
靴も履かず、 俺は外へ飛び出した。
翔太
雨は勢いを増して 土砂降りになっていた。
俺はただただ逃げていた。
周りの目なんて気にならなかった。
何から逃げているのか 自分でもよくわからなかった。
ただ、俺という存在が 酷く妬ましいものに感じられた。
自分が気持ち悪い。
こんな姿を、 めめに、照に、晒してしまったこと。
2人の記憶から消えられるなら 今すぐ消えたかった。
翔太
翔太
そう呟いて、 目の前の高い建物が目に入った。
翔太
翔太
一番楽な方法、 あったじゃん。
俺はその建物を目指して走った。
[パンジー]
花言葉 "ひとりにしないで"
ぬっし
ぬっし
ぬっし
ぬっし
ぬっし
ぬっし
ぬっし
ぬっし
コメント
11件
やばいめっちゃ好き
いわなべめめ、、?!?!なにそれ大好きなやつじゃん私の心読めちゃう感じ???