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瑠璃🎼🍍📢(さくしゃ)
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———
———
小さな手を握られて 優しく頭を撫でられる
———
———
幼い——の声が聞こえる
———
———
———
ギュッと、抱きしめられる
——の身体は、———を 守ったせいでボロボロだった
痛々しい傷
痩せ細った腕
隈がひどい、目元
もう……傷付くのはっ
———
———
———
———
———
———
———
オトウサン
ガシッと強く腕を、 身体を持ち上げられた
ずっと、庇ってくれていた
おーちゃんが、青ざめる
———
———
———
———
———
———
それでも、一度出た窓から
手を伸ばして…… 助けようとしてくれている
———
ギュッと握られた右腕を 強く振り切った
———
バランスの崩れた——ちゃんは 窓の外へ倒れた
下にはクッションを敷いていたから、 怪我はしないはず
本当は
本当は…… 二人で逃げるはずだったのにね
あの人が勘づいて、 早く家を出たふりしたなんて
計算外だった……ね
———
———
傷付けちゃった
身体じゃない
心、に
ごめんなさい、ごめんなさい
でも……
———
———
幸せに、ね
桜
最近、こんな夢ばっか
何回も謝って
何回も泣いて
何回も、手を握られて
何回も
大切な———誰かを守りたいって
願って……
ーズキッ
桜
———ピピピピ
目覚ましの時計の音で気付く
今は朝の四時
ちょっと遅れちゃったな
昨日教えてもらった場所を 思い出しながら僕は顔を洗う
桜
桜
桜
リビング(キッチン)へ向かう
桜
朝早いはずなのに、人の気配がある
すちえ
桜
リビングの方から、綺麗な歌声が聴こえる
すちえ
桜
ーガチャ
すちえ
肩にギリギリつく長さの緑色の髪、
なんかブーメランみたいな形の メッシュが入っている
おね、さん——すちさんが 歌を歌いながら朝ごはんを作っていた
すちえ
すちえ
すちえ
桜
桜
桜
桜
取り繕ったような微笑みを 浮かべながら、僕は挨拶を返す
だが、行動と裏腹に僕の顔は 多分真っ青に青ざめた
オトウサン
そう、言われていたから……
桜
桜
僕は目を伏せると、すちさんは 僕に近寄って頭を撫でながら言った
すちえ
すちえ
すちえ
桜
桜
すちえ
すちえ
すちさんは瞳を伏せて光らせると 何事もなかったかのように僕に 笑いかけて言った
すちえ
すちえ
すちえ
桜
桜
桜
すちえ
すちさんは少しびっくりしたように 目を軽く張るとすぐに優しく微笑んで
すちえ
そう言って、お皿を渡してくれた
桜
・
・
・
あめてゃ
あめてゃ
あめてゃ
あめてゃ
暇(いとま)
暇(いとま)
いるみ
いるみ
いるみ
みこ
あめてゃさん、暇さん
いるみさん、みこさん
残りの義姉さんたちが起きてきた
顔はもう洗ったらしく 手伝いをしたり、席に座ったりしてる
いるみ
いるみ
桜
桜
桜
すちえ
すちえ
すちえ
桜
桜
いるみさんの質問に否定し、 苦笑いをすると、すちさんがまた
僕の頭を撫でて優しく笑ってくれた
桜
桜
感謝されて、嬉しいって思ったのは
こんなにも、違うんだなぁ
桜
すちえ
すちえ
みこ
みこ
みこ
みなさんが優しく微笑んでくれると、 みこさんが朝食を食べるように促した
確かにもういい時間だ
春休み……?
とはいえ、 生活リズムを整えないといけない
いるみ
いるみ
みんな
桜
いるみさんの掛け声に合わせて 皆さんが言う
僕は入れず、慌てて続いた
すちえ
みこ
みこ
みこ
いるみ
あめてゃ
暇(いとま)
暇(いとま)
暇(いとま)
すちえ
すちえ
あめてゃ
あめてゃ
桜
桜
桜
会話が弾んで、笑って、怒る
笑い声が響いて、暖かい
そんな
“家族”らしい……家族
桜
桜
桜
ボソッと、つい溢れた独り言は
笑い声に包まれて
誰にも届かずに消えていった
???
ひとりを、除いて
コメント
1件
寺島あおいです🌷 第6話、読ませていただきました。 過去のシーンが本当に切なくて…。「ばいばい」「幸せに、ね」という別れの言葉が、あの状況でどれだけ重い選択だったか伝わってきました。傷だらけのおーちゃんを守るために振り切った右手、心に傷をつけてしまったと謝る姿が胸に刺さります。 一方で現代の朝食シーンは温かくて、すちさんたち義姉に囲まれて「いただきます」が言える桜くんの姿にほっとしました。「初めてだ…心からの感謝は」という気づき、じんわりきましたね。 オムライスのふわとろ感も伝わってきて、良い場面でした!