テラーノベル
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前回のあらすじ
主
ソフィア
主
そう言った主の足元には二人の信徒が白目をむいて気絶している。
ミライ
イザベル
主
ソフィア
主
ソフィア
ソフィアは頭に指を押さえて記憶を探るが何も思い出せないようだ。
ミライ
イザベル
主
ソフィア
イザベル
そういうイザベルは少し楽しそうな顔して挙手する。
ミライ
主
イザベル
イザベルは宿の玄関から外に出る。そこには信徒と思しき人が複数人いる。 その内の一人が声を出す。
信徒C:貴様ッ⁉︎なぜここにいる⁉︎︎あの二人はどうしたッ
イザベル
イザベル
信徒D:黙れ!もういいコイツを気絶させてシスター様の元へ連れて行くぞッ!
イザベル
イザベル
イザベルは狂ったように笑う、だがその目には光が無かった。
イザベル
一方その頃、主達は自分達を探す信徒達から隠れながら教会に向かっていた。
ソフィア
主
ソフィア
主
ミライ
ミライ
主
主が指を指した先には昼間とは違う…月の光で怪しく照らされた教会があった。 教会の前には護衛と思しき信徒が複数人いる。
ソフィア
主
ミライ
そう言うとミライは草陰から身を出し大量の魔法陣を出現させ、 信徒達に魔法を放ち気絶させる。
ミライ
ソフィア
主
ソフィア
ミライ
ギィィィ…と音を立てて扉を開くとシスターが何やら祈りを捧げている。
シスター
主
主の手には鉄パイプがあり、近づきながら話しかける。
シスター
シスター
ミライ
ミライは表情も変わらず何も言わない。だがミライの目にはシスターは 目を閉じているはずなのに魔法使いだと気づいた驚きと焦りの感情が混じっている。
シスター
シスターの口調や声は子供と接する様に穏やかだがどこか威圧感がある。
ソフィア
シスター
ソフィアは青く鋭い光を放つ剣をシスターに向ける。
ソフィア
シスター
そう言うとシスターは銀色の十字架を手に持つ。
シスター
シスター
シスター
ミライ
主
シスター
ソフィアは瞬間移動でシスターの背後に移動し剣を振りかざす。 しかしシスターは表情を変えずに避ける。
ソフィア
それに続いて主が鉄パイプで攻撃し、ミライがそれを援護する形で魔法を放つが シスターは軽やかにステップを踏む様に避ける。
背後からソフィアが斬撃を繰り出すがシスターはそれも避け呪文を唱える。 すると主達の頭上に光の矢が降り注ぎ、主達はそれをなんとか回避する。
主
ミライ
ソフィア
その瞬間、教会の窓が大きな音を立てて割れ、何かが侵入する。
イザベル
主
イザベル
ソフィア
ミライ
イザベル
シスター
次の瞬間、シスターは床に倒れていた。 イザベルの斬撃を喰らったためだった。
ミライ
ソフィア
主
イザベル
シスター
ミライ
その言葉に全員が耳を傾ける。
シスター
主
主の声でソフィアとイザベルがシスターに攻撃しようとする。 だが…
シスター
その瞬間、教会に大きな衝撃と共に音が鳴り響く。 衝撃波によって砂埃が舞い、状況が掴めない。
やがて視界が晴れる。炎が静かに揺らめき、その中心にひとりの人物が立っている。
炎を彷彿とさせる赤い髪が揺れ、黄緑色の瞳が主達を見つめる。 白いシャツに黒のロングコート____その姿は人間の様でありながら、 肌はほんのりと赤く、熱を帯びている。
クトゥグア
ミライ
主
イザベル
そう言ってイザベルが鎌を持ち直し、その言葉にミライも魔法陣を展開させる。
クトゥグア
イザベル
そう言うとクトゥグアはシスターの方に目を向ける。 シスターは先程の衝撃波で瓦礫が当たったのか床に倒れており クトゥグアはそっとシスターに近づく。 シスターの瞳にはもう___光が無かった。
クトゥグア
そう言ってクトゥグアはそっと触れてシスターの目を閉じる。
主
クトゥグア
ソフィア
そう言うとソフィアが思い出したかの様にクトゥグアに指を指す。
ソフィア
クトゥグア
主
クトゥグア
イザベル
クトゥグア
クトゥグア
ミライ
クトゥグア
主
ソフィア
クトゥグア
イザベル
ミライ
主達は急いで坂を下り、港に到着した。 島が音を立てて揺れている。おそらくもう時間が無いのだろう。
主
ソフィア
ミライ
イザベル
主
イザベル
ミライ
ソフィア
イザベル
主
その瞬間、クルーザーが急発進し船内が阿鼻叫喚になる。
ソフィア
ミライ
イザベル
主
イザベル
主
そして主達は無事(?)島から脱出する事ができた。 その後イザベル以外の全員が船酔いを起こしたのは言うまでもない。
それを空から見ていた人物が一人いた。
颯哉
颯哉
その瞬間、炎の中からクトゥグアが現れる。 その手にはシスターが抱き抱えられていた。
クトゥグア
颯哉
クトゥグア
颯哉
クトゥグア
そう言うクトゥグアの顔は煮えたぎる程の憤怒と喪失感という 感情のこもった表情をしていた。
颯哉
そう言うと彼は手をかざし、時空の裂け目を作る。
クトゥグア
颯哉
颯哉
そう言い残し、彼は時空の裂け目の中に消えていった。
クトゥグア
クトゥグア
その時シスターの服のポケットから何かが見える。 クトゥグアがそれを手に取る。
クトゥグア
炎を彷彿とさせるルビーの宝石が組み込まれたペンダント。 裏にはこう書かれてあった。 「親愛なるクトゥグア様へ」
クトゥグア
クトゥグア
青淵島の邪神騒動から数日___ソフィアは“ある物”を持って 海のよく見える場所まで来ていた。
そしてある人物の姿を見つけ声を掛ける。
ソフィア
クトゥグア
ソフィア
クトゥグア
ソフィア
クトゥグア
ソフィア
そう言うとソフィアは“それ”をクトゥグアの前に差し出す。 それは赤い宝石が組み込まれた金属製の小物入れ。
ソフィア
クトゥグア
ソフィア
クトゥグア
クトゥグア
ソフィア
そう言うもクトゥグアは振り返る事なく炎の中に消えてしまった。
ソフィア
ソフィア
ソフィア
コメント
6件
ちなみにクトゥグアがソフィアに頼んだ金属製の小物入れは ペンダントを入れる為の箱が欲しかったそうです
中人)いあ!いあ!!……やっぱ例のニャルンだったか……ケンカシナクテヨカタヨカタ ……やっぱ強いひと……?なんですね、彼女らは、……改めて再認識しましたね……