運命

次の日

あれ、俺昨日の服のままだ

鏡の前に経つと目の下が真っ赤になっていた

嗚呼昨日泣き腫らして寝たんだな

だから昨日の服のままなんだ

俺の方がずっと前から💛くんのこと見てたのに

ずっと前から好きだったのに

明日は💛くんと💙ちゃんが会う日じゃん

なんで俺協力するなんて言っちゃったんだろ

💛くんは少しふわっとした髪型が好きだって言っていた

……俺は💛くんに振り向いて貰えるようにその言われた通りの髪型にしている

でももう意味ないか

全部全部お終い

こんな髪型にしてもなんの意味も理由もなくなったんだから

失恋記念にイメチェンしようかな

よしストレートパーマでもかけに行こう

ｶﾞﾁｬﾝ

俺は家を出て電車に乗り知り合いのいる美容室へと向かった

ｶﾗﾝｶﾗﾝ

この際髪の毛切ってスッキリしちゃお

数十分後

鏡を見ると今までの俺とは比べ物にならないくらい変わっていた

凄い、俺のドストライクな髪型！

俺こう言う髪型に憧れてたんだよね！嬉しい

俺はお金を支払って店を出た

結構髪の毛切られたなー

スースーする

今までこんな短くしたことないから

風が肌にかかるのがよく分かる

俺は上機嫌で家まで歩いていると

そこには顔を真っ赤にした💙くんが立っていた

なんでもないならいいや

俺が歩きだそうとした時勢いよく腕を引かれた

え……

💙ちゃんの顔はどんどん赤くなっていき手で顔を覆ってぽつりと呟いた

お！それは嬉しい

あ、そこ聞いちゃう？

やっぱり髪切るとみんなビックリするもんなんだなー

じゃあ💛くんに見せたらどんな顔してくれるかな……？

また俺💛くんのこと考えちゃってる…

……💛くんのこと考えると涙が止まらなくなる

好きだから

数分後

家に着いた

家の中はしんと静まり返りおかえりという返事はない

まあ一人暮らしだから当たり前だけど

合わなければいいのにと何度思ったことか

でもそんなのはどうしようもない

変えられない

俺が💙ちゃんみたいな性格なら良かったのかな

……違う

💛くんは 💙ちゃんだからいいんだよね

俺はベットに横になり

瞼を閉じて眠りについた