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駆け出していた。 何もかもどうでもよくなっていた。

ただ何故か溢れる涙と まだ残る君の匂いが

私の心臓をきゅっと鳴らした。

好きになってはいけなかった

最終話

悠真

っ!!

冷えた私の手が 前を行く人の腕を捉えた。

その瞬間、安心と腕の温もりに 涙が溢れた。

悠真

もう、どこにも行かないで。

瑠色

瑠色

なんでついてきたんだよ

そういう君の声は 怒りと呆れの入り交じった

切ないものだった。

悠真

私は瑠色が好きだから

瑠色

言ったろ、それは嘘だって。

瑠色

お前が好きなのは、、

悠真

なんで嘘ってわかるの?

悠真

昔なんて関係ないよ

悠真

私が今好きなのは

悠真

愛しているのは

悠真

瑠色なんだよ、?

瑠色

仮にそうだとしても、

瑠色

俺にはお前を好きになる権利がない

瑠色

悪いな。

悠真

、言わないでよ。

瑠色

え?

悠真

好きになっちゃいけなかったとか
好きになる権利がないとか、

悠真

そんなこと言わないでよっ!!

悠真

瑠色

悠真、

悠真

思い出してよ。

悠真

私の初恋は椎名くんだったかもしれない。

悠真

でも、一時期は失恋だってしたし

悠真

別の人の彼女にだってなったよ。

悠真

でも結局瑠色しか耐えられなくて、

悠真

最愛の友人を亡くしたのに
瑠色まで失うのは嫌だよ。

悠真

悠真

私、瑠色無しじゃ生きていけないよ

その時、彼の瞳が 大きく見開かれたのを覚えている

溢れて止まらない涙で シャツが濡れることなど気にせず 彼は思いっきり私を抱きしめた。

頭上で雨が降っていた。

なんて情けない声をあげて 泣くんだろう

5歳児のようなその嗚咽につられ 私は目が腫れるまで泣いた。

瑠色

ごめんっ、ごめんなっ、、

悠真

いやっ許さないっ、

日は暮れていく中、 それでも彼の火照った頬は 私によくみえた。

瑠色

もう悠真を悲しませないって
決めたはずだったのに、、

瑠色

俺はほんとにバカだよ。

悠真

私はそんな瑠色が好きなんだけどー

言い終わる前に 瑠色は自分の唇を私の唇に重ねた。

そのキスは私にとって 安堵させるもので

とても優しいものだった。

ねぇ、貴方に会えてよかった。

貴方の恋人になれてよかった。

悠真

もう、離さないでね。

夏樹

それにしても先輩達、
海で挙式とか洒落てるよなぁ。

愛弓

それいえてるかも。

愛弓

結局高校卒業して、
瑠色が海外に行っても

愛弓

悠真ったら国際電話通してまで
瑠色に連絡してたんだから。

夏樹

それだけ2人の愛は強かったんだよなぁ

悠真

愛弓ーブーケトスするよ~

瑠色

お前ら何コソコソしてんだよ、
早くしろ投げちゃうぞ

愛弓

ちょっと待って待って!!!
今日はそれを楽しみにしてたんだから

悠真

じゃあいっくよ~

愛弓

夏樹ちゃんと写真とってよ!!

夏樹

へいへいっ

悠真

ほいっ

愛弓

ブレてたら承知しないから、って

愛弓

え?

ポスッ

愛弓

キャッチ、、、?

夏樹

お前余所見してた割には
キャッチできてるじゃねーか

愛弓

え、うそ。

悠真

愛弓やったね✨
結婚式楽しみにしてるっ

愛弓

ちょっとちょっと、私は誰ともまだ、

夏樹

え、そうなん?
てっきり俺とかと、、

愛弓

愛弓

ふぇ?

瑠色

あれ、彼女の方はその気じゃなかったみたいだけど

悠真

愛弓ったら鈍感❤

夏樹

俺と、結婚してくだ-

愛弓

いやぁっ!!こんな場所ではやめて!!

夏樹

はっ、何言ってんだよ!!

愛弓

恥ずかしいから無理だってんの!!

夏樹

おい逃げんなこらっ

愛弓

近寄るな変態がぁっ!!!

悠真

悠真

こりゃまだまだ時間かかりそう。

瑠色

だな。

悠真

私のこと、好きになってよかった?

瑠色

今更何聞いてんだよ。

悠真

いや、気になってさ。

瑠色

瑠色

当たり前だろ。
後悔なんてしてねぇよ

瑠色

今も、これからも。

悠真

そっか笑

椎名

おいおいなんだよこの騒ぎ

瑠色

お前っ挙式に遅れてくるとは何事だよ

椎名

駅前のラーメン食ってた

瑠色

お前とことんクソ野郎だな

椎名

改めておめでとさん悠真

瑠色

話聞けよ

悠真

ありがとういっくん。

悠真

仕事の方は大丈夫そ?

椎名

まぁね、嫁とぼちぼちやってるよ

瑠色

大型機械メーカー、か

悠真

そっちも外交官だろ

瑠色

まぁな。

悠真

私はただのキャリアウーマンです!!

椎名

悠真らしいよ。

椎名

てかさ、
ここになっちー来てるってほんま?

悠真

あぁ、うん

椎名

世界的に有名なアイドルと対面✨
ちょっと行ってくる。

悠真

みんな、それぞれの道を進んでるんだ

悠真

あの頃が恋しいよ。

瑠色

俺は、これからのお前との時間を
大切にしたいんだけどな。

悠真

ふふっ、それはどうも。

君の過ごしたあの日々は 濃厚すぎた毎日だったけど

これからもずっと消えない宝物だ。

私たちは恋に落ちた。 試練を乗り越え、本物の愛を手にする

好きな人を好きだと想えるのは きっとなによりも素晴らしいこと

さぁ、次はあなたの番。

好きになってよかった。 そう思える人があなたの元へ 現れますように。

今までありがとうございました!!! 最後の❤お願いします

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できるだけ返信していきますので ぜひ気軽に一言どうぞ。

ここまで応援してくださった フォロワーの皆様には 感謝の気持ちでいっぱいです。

いけない恋シリーズが 完走できてほんとによかった。

これからもRIONを よろしくお願いします。

ではまたどこかで!!

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