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リクエストに答えてくれてありがとうございます
サカナ
サカナ
サカナ
サカナ
サカナ
サカナ
ありし日の俺は、父さんが苦手だった
ずっと酒の匂いがしていて、機嫌が悪いと殴られることもあった
だが、その後にすぐ抱きしめて謝ってくるから恨みきることもできなくて
好きでも嫌いでもなく、なんだか苦手、という感情だけ残った
しかしそれも、幼い頃の話
今となっては、家族としての愛を超えてしまっている
父さんが愛しく思い始めてから、俺の全てが崩れた
誰かが、特に女が近づくと苛立ってしまうし、当たり前だった手作りの料理がひどく嬉しい
酒を持って行った時の喜んだ顔を見たくて、俺の分まで渡すこともあった
そんな日々を、ある奴がぶち壊した
ソビエト
ロシア
アメリカ
ロシア
サングラスをかけた忌々しいライバル
そう、アメリカ
父さんは、アメリカを選んだ
ソビエト
ソビエト
そう言って、父さんはアメリカの腰を抱いた
アメリカは少し頬を赤らめて、満更でもなさそうにしている
今日はベラもウクもカザフもみんなどこかに行っているから、どうせヤるんだろう
俺1人だから、父さんを独り占めできると思ったのに
俺だけの父さんだったはずなのに
夜になり、離れた父さんの部屋まで近づいた
アメリカ
アメリカ
アメリカ
ソビエト
ソビエト
アメリカ
水気を帯びた破裂音のような音を立てて、父さんたちは交わっていた
扉を少し開けたから、音声は丸聞こえ
吐くほど甘い声で喘ぐアメリカは気持ち良さそうで、父さんも楽しそうにしている
自ら望んで聞きに来たはずなのに、俺はその場から動けなくなった
アメリカ
ソビエト
アメリカ
俺のこともネタにして、行為を愉しむ2人
ひどく裏切られた気がして、成人してるくせに泣き喚きたくなった
そして同時に、気がついてしまった
もう、父さんは俺のことを愛してくれない、と
家族愛としてではなく、俺が望んだ、恋仲にのみある愛情
それは全て、アメリカのものになった
俺が長年欲していた愛情は、いとも容易くあいつのもの
敵だったじゃないか、友人だったじゃないか、同性じゃないか
なんで、
ロシア