TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

シェアするシェアする
報告する

前回までの話

彰人が事故に遭って記憶喪失してしまった。彰人が冬弥の事を憶えていない事が分かってしまった冬弥が、頭痛に魘されて倒れてしまった。

↓レッツ本編

side ENA

彰人

おい、絵名!!戻って来い!!今すぐ!!!

そう叫ぶ彰人の声がして、私は急いで部屋に戻った。

絵名

ちょっと、どうしたの?!彰人!!

勢いよく部屋の扉を開けると、冬弥くんが床に倒れていた。

絵名

え!?ちょっと、大丈夫!?

私が冬弥くんに声をかけても返事はなく、荒くなった冬弥くんの息だけが返ってくる。

冬弥

はぁっ...はぁっ...はぁっ...う”ぅ”.....

絵名

ねえ彰人。彼、どうやって倒れた?

私が彰人にそう尋ねると、

彰人

あー...一瞬動きが止まって、頭抱えながら倒れた。

と、彰人は答えた。

絵名

(頭痛...かな?彰人が自分の事を憶えていないのが分かってたけど、改めて目の前に突き付けられたから....かもね)

自分なりに頭の中で仮説を立てて、冬弥くんを病室にあるソファの上へ運んでから、冬弥くんの応急措置を始める。

絵名

よいしょっと....って、軽っ!?

冬弥くんが軽すぎて、思わず声が出てしまった。これは明らかに、高1男子の平均体重を下回っていると感じた。

絵名

ねえ、彰人。そこのブランケット取ってくれる?

彰人

おう、これ?

絵名

そう、それ。頂戴。

彰人

ほらよ

絵名

ありがと。

彰人に貰ったブランケットを、冬弥くんの体の上に優しくかける。冬弥くんは、もう大分落ち着いているようだった。

絵名

(早く彰人に冬弥くんのこと思い出してもらわないと)

Side TOYA

何となく体が暖かい。頭痛は先刻よりも格段に落ち着いている。俺はゆっくり目を開けた。

冬弥

んっ....ん....。

絵名

あっ!起きた!大丈夫!?

冬弥

あ、絵名さん。

そこで初めて、自分の体にブランケットがかけられていたことに気が付く。

絵名

大丈夫?急に倒れたって聞いて....。取り敢えず此処に寝かせておいたんだけど.....。

冬弥

あ....そうだったんですね。すみません、迷惑をかけてしまって.....。俺は大丈夫です。それと...これ、有難う御座いました。

絵名

あぁ、うん。どういたしまして。彰人、これ、そこに置いておいて。

彰人

おう

俺がブランケットを絵名さんに返すと、絵名さんが彰人にブランケットを渡して、彰人がそのブランケットが元あった場所であろうところにブランケットを置いた。

絵名

あ、そうだ彰人。私、ちょっと彼と話してくるから待ってて。

彰人

ん?おう。

絵名

来て来て、こっち。

絵名さんは、俺の方に小さく手招きすると、廊下に出て行った。

冬弥

え?あ、はい。

俺も起き上がり、急いで廊下へと向かった。

Side ENA

廊下に出ると、冬弥くんが

冬弥

どうしたんですか?絵名さん。

と、不思議そうに聞いてきた。

絵名

あのさ、彰人のことなんだけど...

冬弥

·····っ!

絵名

え!?大丈夫!?

冬弥

う"っ....はぁっ...はぁっ...

絵名

冬弥くん!?

 此処で初めて、病院で冬弥くんの名前を呼んだ。

冬弥

はぁっ...はぁっ...う”ぅ”...

絵名

大丈夫?冬弥くん!しっかりして!!

冬弥

ふぅ...ふぅ...ふぅ...

絵名

落ち着いた?冬弥くん。

冬弥

···はい。すみません、絵名さん。

絵名

ううん、気にしないで。それより冬弥くんは、彰人の話をすると今みたいになるの?

冬弥

····多分そう、だと思います。

絵名

そっか.......あ、ねえ、冬弥くん。

冬弥

はい、何ですか?

絵名

白石さん達、呼んでくれる?

Side AN

通話終了

通話
00:00

ん!?
(電話...誰...?)

こはねと公園で練習している最中に電話がなった。画面は『青柳冬弥』と表示していた。

こはね、ちょっと電話出てくるね。ごめんね、ちょっと待ってて。

こはね

うん、いってらっしゃい、杏ちゃん。

「もしもし、冬弥?どうしたの?」

冬弥

『白石、今、時間大丈夫か?』

「うん、大丈夫だよ!それで、どうしたの?冬弥、滅多に電話かけてこないのに。」

冬弥

『すまないが、今から○○病院の408号室に来てくれないか?』

「えっ?何で?」

冬弥

『ちょっと、彰人が....』

「成程ね!分かった!今からこはねと行くね!因みに、408号室って何階?」

冬弥

『4階だ。4階の奥から3番目の部屋。まあ、俺と絵名さんがいるんだが....』

「絵名さん....?ああ、彰人のお姉さんね!オッケー、直ぐ行くよ!」

冬弥

『ああ、待っている。』

通話終了

通話
02:26

冬弥との通話を終えて、今話したことをこはねにも伝える。

こはね、今から○○病院行くよ!彰人に色々あったって冬弥こら連絡があって....

こはね

うん、分かった!行こう、杏ちゃん!

うん!

私達はお互いに頷きあったのを確認して、○○病院へと向かった。

Side AKITO

マジで誰だ?あの人。ホントにわかんねえ。絵名の知り合いか?だとしたら.....

オレに関係ねえから連れてくる必要ねえんだけど。

【コンコン】

彰人

おう、いいぞ。

ちょっと彰人!!!

こはね

大丈夫!?東雲くん!!

オレが返事をするなり、二人が飛び込んできた。

彰人

····!?杏、こはね!!

はあ~良かった~!!

こはね

取り敢えず一安心だね!

そうだね~!でも、ホントに焦ったんだよ!?いきなり電話かかってきて、『彰人が~~』って言われたし!!

彰人

···ん?電話?誰から?

えっ?決まってるじゃん、そんなの。と__

 杏が名前を言おうとした時、絵名が入ってきた。

絵名

やっぱり___

白石さん達の事"は"憶えてるみたいね。

こはね

えっ?絵名さん、どういう意味ですか?

こはねが不思議そうに絵名に聞く。

彼のこと"だけ"忘れてるみたい。

絵名

彰人は。

え....?嘘...彰人、アンタまさか.....!!忘れたの!?

彰人

は?

アンタの相棒だよ!!アンタが一番長く一緒にいたじゃん!!!なんでよ!!

こはね

東雲くん....本当に忘れちゃったの....?

冬弥

もういい、二人共。

杏とこはねがオレにそう言う中で、"あの人"だけは落ち着いていた。

彰人

なあ、杏、こはね

杏&こはね

『何?/どうしたの?』

彰人

オレが忘れてるのは

"この人"

彰人

のこと?

冬弥

····っ!

オレは、どんなに頭を捻っても、思い出せなかった。

121タップお疲れ様でした!! それでは皆様お先にBye guys!

loading

この作品はいかがでしたか?

161

loading
チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚