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# 3 .
注意書き等1話推奨
朝の教室は、少しざわざわしていた。
席に着く生徒、自分の机を整える生徒、友達と話す声。
窓から差し込む光が黒板の前を明るくしている。
机の上にカバンを置いて、筆箱をゆっくり出す。その動作さえ今日は少し重く感じた。
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S .
しばらくしてから前の扉が開く音がして、紫色のネクタイを揺らしながら 担任の紫にぃが入ってきた。
N .
声はいつもの明るさ。 だけど、教室を見渡す目の動きだけはよく観察している。
そして…… 視線が桃に止まった。
ただ座っているだけなのに、 肩の力の入り具合、瞬きの多さ、 姿勢がほんの少し沈んでいる感じ。
今日の桃くんは何かがおかしい。
担任として、 兄として、 無意識に変化を読み取ってしまう。
N .
クラスの生徒が立って提出していく。 桃は自分の番が近づくのを待つ。
プリントはある。 でも、立ち上がる前に少し息を整えた。
名前を呼ばれ、 桃はゆっくり立ち上がり、前へ出る。
その歩き方は普通。 でも、おれの目には “ほんの少し足取りが重い”のが分かった。
やっぱ変じゃん……
提出を受け取りながら、 紫はごく小さな声で言った。
N .
S .
笑える。 でも胸はぎゅっとなる。
紫は納得していない目をしたけど、 今はそれ以上言わなかった。
HRはそのまま進み、 連絡事項や今日の予定が黒板に書かれる。
N .
と、紫が言う声が響く。
このあと、そのまま1限へ入っていく。 だけど、 桃の胸の中の違和感は 朝から少しずつ大きくなっていた。
黒板に数字を書き続ける先生の声を聞きながら、桃は姿勢を崩さないように耐えていた。
集中すればするほど、額にゆっくり熱がこもる感覚がある。
S .
でも誰にも言わず、いつも通りノートを取る。
音楽室は教室より少しあたたかい。 ピアノの上には今日使うプリントが積まれていた
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黄は生徒を見渡しながら、ふっと目を止める。
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黄はため息をつく
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プリントを配るために席を回るるぅと先生は、 さとみの前で少ししゃがんで声を落とす。
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軽く頭をぽん、とされる。 その優しさが胸の奥にじわっと染みる。
体育館の空気が重く感じる。 走るたびに心臓がドクドク跳ねる。
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橙の声が少し焦り気味になる
4限目は理科室だった。
実験動画を見ながらメモを取るが、ほとんど頭に入らない。
青が通りすがりにひょいと覗き込む。
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ころん先生は小さくつぶやいて前へ戻る。
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と机に伏せてみたが、寝てても胸が苦しい。
もう俺重症かも。?
チャイムが鳴っても、身体が全然起き上がらない
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少ししてから紫が入ってくる。
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プリントを取りに行こうと立ち上がった瞬間、 視界がゆらっ、と傾く。
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桃が机につかまるのを見て、 紫の眉が少し下がる。
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近づいてくる足音。 腕を掴まれ、支えられる。
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さとみの拒否の声を無視して、 肩を貸しながら廊下へ連れていく。
歩くたびに息が苦しい。
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言い方はちょっと怖いけど 歩き方はずっと優しい。
保健室の前で紫がノックする。
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赤が扉から顔を出す
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赤が扉から顔を出す。
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紫が去った後、赤は桃の背中を軽く押してベッドに座らせる。
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桃は少し黙ったまま、ゆっくり横になる。
しばらくすると額に冷えたタオルが置かれ、赤の声が柔らかく落ちてきた。
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その言葉に、胸がきゅっと鳴って、視界の奥がじんわり熱くなる。
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優しい声に、桃は少し視線をそらして答える。
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口調は弱めだけど、反発する余裕もなくなってきている。
赤は、タオルを軽く押さえながら桃の髪をかきあげる。
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ベッドの横の窓から入る風が気持ちよくて、 桃は目を閉じた。
赤が様子を見ながら、小声で言う。
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しばらくして、 保健室の扉がノックされる。
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入ってきたのは青
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青は心配そうにベッドを覗く。
莉犬先生が小さく笑う。
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その声で目が覚めて、桃は薄く目を開けた。
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青がふっと安心した顔を見せる。
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さらっと返されて、 桃は反論できず、また目を閉じる。
赤が青の肩を軽く叩く。
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しばらくして青は教室に戻り、保健室にはまた静けさが戻る。
赤はノートに記録を書きながら、桃に声をかける。
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桃の手がタオルの上で、 ぎゅっと小さく丸くなる。
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赤の声は、少し笑って、それでいて本気。
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その言葉に、 桃の喉が小さく詰まる。
赤は、何も言わずタオルをそっと交換した。
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以上になります‼️‼️
本編170タップくらいです💖💖
誤字脱字チェックこんかいもしてません
なにかあれば教えていただけると助かります🙇🏻♀️💖
𝙉𝙚𝙭𝙩 ︎ ⇝ ♡60