#1 ♥ 主人公の隣にいるために♥
新学期の朝。
クラス替えを告げる掲示板の前は、案の定ざわついていた。
嬉しそうな声、不満げな声、名前を探す目。
そんな喧騒の中で、俺は一歩後ろから、ただ静かに名簿を見上げる。
ur
小さく、でも確実に胸の奥が跳ねた。
yan
誰もが知ってる名前。
明るくてスポーツもできて、ちょっと天然で、どこか憎めない。
そういう“みんなの主人公”。
一言声を上げれば人が集まる。笑えば皆が笑う。
まるで、少年漫画の中にいるような、誰もが憧れるやつ。
俺はというと正直地味な方だ。
一応喋る友達もいるけど、誰かの話題に上がることはない。
舞台の袖で見てるモブキャラみたいな存在。
でも、今年こそは違う。
____モブキャラはもうやめる
ur
あいつの人生の中心にはなれないかもしれないけど
その隣で笑うことはできるかもしれない。
そんな勝手な願望を胸に、俺は教室へ向かった。
新しい教室。
窓側の席のあたりから明るい声が響いてくる
yan
hr
陽の光を受けて振り返ったその顔。やっぱりyanだった
茶色がかった髪を無造作にかき上げて、誰にでも笑顔を向ける。
その隣にはna、ふわふわの髪にほんのり色づいたリップ。
座ってるだけで「ヒロイン」ってわかるそんな子。
そして俺の席は——
その2人の、真後ろ
ur
教室のざわつきが、少し遠くに感じる。
na
na
yan
yan
軽い挨拶すらドラマみたいに見えるの、ずるいよな。
それを後ろの席からぼんやり眺める俺はやっぱり脇役で
でも、違う。
俺は今年ちゃんと主人公の“物語”に関わってやる。
チャイムが鳴って席につく。
yanがふと後ろを振り返って俺と目が合った。
yan
yan
一瞬、胸の奥がぐっと鳴った。
ur
この一言から始めよう。
俺の“作戦”は、ここからだ。
yan
昼休み。
教室の中央にできた輪の中心には、やっぱりyanがいた。
手を動かしながら楽しそうに話して、周りからは笑い声。
その横には、やっぱりna彡もいる。
俺はその輪の外、ちょっと離れた席でパンをかじる。
ur
周りを明るくする才能。
無邪気に笑って、誰にでも平等に優しい。
人気の女の子と隣の席になっても、特別感なんて気取らずあくまで自然体。
ur
ただ一緒のクラスになっただけじゃ、どうにもならない。
yan裙の“周り”のままじゃダメだ。
あいつの“隣”に、立たないと
そんなことを考えていたら——
yan
突然、名前を呼ばれて顔を上げた
そこに居たのはyan
ur
yan
yan
え? と言いかけた声が、詰まる
yan
yan
あっけらかんと笑って、手をひょいっと振る。
ur
ur
心臓が跳ねて指先が少し震える。
俺の返事にyanは嬉しそうに笑った。
yan
そう言ってまた自分の席に戻っていく。
周囲の友達に囲まれながらケラケラ笑ってるその姿を、俺は呆然と見てた。
ur
ただ、同じクラスになっただけ。
ただ、挨拶しただけ。
でもあいつはあっさりと俺に手を伸ばしてきた。
まるで俺が最初から「物語の中」にいるって気づいていたみたいに。
その日、放課後。
昇降口で待っていたyanと一緒に並んで歩きながら俺はこっそり拳を握った
ur
そう思った________
この時はまだ"親友"で済むと思っていたから。
すこんぶ
すこんぶ
すこんぶ
すこんぶ
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900で金曜投稿
コメント
2件
// ちょ、課題に追われてて100しか押す時間ない....!!既にもうya裙の物語の中にur彡登場してるのやべぇ、好き。学パロさいこぉ!!さっさとur彡はya裙の親友ポジ奪ってya裙はur彡をそれ以上のポジに引き上げてくれっ!!!(