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カネダ
タミヤ君、落ち着いた？
タミヤ
うん
タミヤ
でも少し風に当たりたいから屋上
行ってくる
行ってくる
カネダ
あ、ボクも行くよ！
タミヤ
カネダはまだ寝とけって
タミヤ
倒れた理由は酸欠なんだから
カネダ
う･･･
カネダ
(いや、もうこれ以上離れたら･･･)
カネダ
もう大丈夫だから！
カネダ
もっとタミヤ君と一緒に居たい！
タミヤ
！
タミヤ
カネダ、
タミヤ
こんなオレでも良いのか
カネダ
タミヤ君が良いの！
タミヤ
･･･分かった
タミヤ
一緒に行こう
カネダ
うん！
タミヤ
立てるか？
カネダ
もう、大丈夫だって！
冷たく、しかし少し温もりのある風に当たりながら2人は街を眺めていた
タミヤ
カネダ
カネダ
ん？
タミヤ
本当にごめん
カネダ
えっ？
カネダ
どうして？
タミヤ
カネダは今までずっとオレに寄り添っていてくれたんだよな
タミヤ
なのに、
タミヤ
なのに今更突き放すようなことしてさ
タミヤ
オレってほんと最低だよな
カネダ
タミヤ君･･･
カネダ
違うよ
タミヤ
え？
カネダ
寧ろタミヤ君の方がボクに寄り添ってくれたんだよ！
カネダ
タミヤ君がいるおかげで、ボクは･･･
カネダ
ボクは今こうして生きていられるんだ
カネダ
タミヤ君が居なかったら今までタミヤ君が守ってくれたところで死んでたよ
カネダ
だから、その･･･
タミヤ
カネダ･･･
タミヤ
カネダは優しすぎるんだよ･･･！
カネダ
え、
カネダ
･･･優しくなんかないよ
タミヤ
だったら今、どうしてお前を追い詰めたやつといられるんだよ
カネダ
それは、
カネダ
相手がタミヤ君だからだよ
カネダ
優しくて、大好きなタミヤ君だから＿
タミヤ
ならっっ！！！
カネダ
！
タミヤ
もしお前が言うその優しい「タミヤ」が、お前を精神的にも肉体的にも傷付けたらどうするんだよ！！！
タミヤ
この狭い学校で、か弱いお前が！
タミヤ
逃げることなんてできないんだぞ
カネダ
タミヤ君なら、許せるんだ
タミヤ
！
カネダ
今君が言った「タミヤ」君がそうでも、
カネダ
今ボクの目の前にいるタミヤ君は、
カネダ
そんなことしないよ
タミヤ
！！
タミヤ
そんなこと、分かるわけないだろ
カネダ
ううん、分かるんだ
カネダ
ずっとタミヤ君と一緒に生きてきたボクだから言える
カネダ
タミヤ君は、絶対にボクを傷付けないよ
タミヤ
はあ、
ずっと険しい表情をしていたタミヤはいつもの優しい、温かい表情に戻った
タミヤ
カネダにはお手上げだよ
タミヤ
お前の親友がダフとオレ以外じゃなくて本当に良かった
カネダ
タ、タミヤ君？
タミヤ
カネダ、色んな意味を込めて
タミヤ
言わせてくれ
カネダ
う、うん
タミヤ
カネダ
タミヤ
お前は心を許した相手になら何をされても許すようなやつだ
タミヤ
そんなお前を、他の連中に引き渡すことなんて家族が許してもオレは許さない
タミヤ
だから、
タミヤ
改めてオレの一生側にいてくれ
タミヤ
一度、いや気づかない間にもお前を傷付けたオレだが、
タミヤ
それでも、一緒にいてくれ
カネダ
タミヤ君･･･
カネダ
うん、一生タミヤ君の側にいるよ
タミヤ
本当か！？
カネダ
うん、でもね
カネダ
タミヤ君もボクの一生側にいてくれるかな？
タミヤ
当たり前だろ！
タミヤ
お互いに離れずにいよう！
カネダ
！
カネダ
タミヤ君！！！
タミヤ
カネダ！
そして2人は抱き合い、誓いのキスを交わした
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