夕飯も無事食べて、風呂も交代で入って、 軽く晩酌タイム。
夜ご飯カレーにしたんだけど、 食べてる時もずっと俺の膝に手置いて
いつもだったら"行儀悪い”って注意するけど、今日はとことん甘えてもらいたいからそっと自分の手重ねてみたりして。
風呂だって俺が出てくるまでずっと脱衣所で待ってたんだよ?
可愛すぎない?
信じられない程可愛いいんだけど、これってつまり颯斗がこうなるくらい寂しい思いさせてたってことじゃん?
95%の愛おしさの中に申し訳なさが5%くらい混じってて、なんでもしてあげたくなってしまう。
だから、俺の膝に頭を乗せて寝転がりながらお菓子食べてるのも怒れない。
行儀悪いんだけどね。
玲
玲
颯斗
颯斗
玲
玲
玲
ふわふわの髪を撫でながらそう言えば、 急にくるりと頭の向きを変えて俺の腹に顔を埋めた颯斗。
玲
え、なにまた泣くの? と思って撫でる手を止めると、颯斗が俺の方を向いて、
颯斗
玲
なんてはぐらかすことも出来なかった。
だって、さっきまで大きな子犬みたいだった颯斗の目には、はっきりと欲が見てとれたから。
さっきまでは、はやとくん、だったのに、
俺を下から見つめる彼はすっかりいつもの "高尾颯斗”に戻っていた。
玲
玲
颯斗
颯斗
颯斗
この子はほんと...不思議な子だわ。
まあ、断る理由なんてないし。
玲
そう返せば颯斗の目がギラギラと妖しく輝きだした。
この目、ほんとにずるい、 逆らえないくらいにかっこいいんだもん。
これは今夜は寝られないかも....
END
コメント
2件
最高すぎます…!めっちゃ心に染みました
最高すぎました!!!