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寝る前に見るんじゃなかった()怖い……:( ; ´꒳` ;):ガタガタ
カノ
美希
美希
カノ
カノ
美希
カノ
カノ
美希
美希
カノ
カノ
カノ
美希
33秒の無音
アリエ・オン・クリフという バンドの最後のアルバムにある 最後のトラックの後にある無音は
巷で「聞いてはならない音」と 噂になっている
何故ならその33秒の間には 「死ぬ直前の声」が おさめられているから
わたしはそのアルバムを
とあるプレゼント企画に当選して 手に入れたのだった
カノ
カノ
カノ
カノ
そう このバンドのボーカルは
自殺で死んでしまったのだ
でもそんな事実が信じられないほど アルバムは生き生きとした曲ばかり
わたしは33秒のことなんて 深く考えもせず
アルバムを聞き込んだ
宿題をしながら聴くと 自ずと捗った
カノ
突然無音が訪れた
気づいたら無音の部分まで 再生されていたのだ
カノ
なんだか変な音が聞こえる
ザ…ザ…というノイズに紛れて よく聞き取れないものが聞こえる
わたしは好奇心から 何回かその部分を
ラスト33秒を 繰り返し再生した
カノ
音量を最大にして 何回か聞くと
声のようなものが聞こえる
?
?
その直後 爆音が耳を劈く
最初のトラックに戻ってきたのだ
カノ
カノ
すると部屋のドアを コンコン、と叩く音が
カノ
ドアがぎぃと軋んで ゆっくりと開いた
カノ
そこには誰も居ない
わたしはドアまで歩いて 外側を見に行った
カノ
ふと振り返る
?
カノ
そこに居たのは 真っ青な顔をした
あのボーカルだった
カノ
カノ
怪物は跳ねて わたしの身体に飛びかかった
カノ
黒い血管の浮き立った両手が わたしの喉を捉えた
カノ
強い力で 無防備なわたしの喉を 締めつける
カノ
息ができない
カノ
カノ
喉の辺りの骨が砕けた音がして わたしは意識を失った
医師
わたし、死んだ? まだ明確な意識があるのに
母
父
お母さん お父さん
わたしまだ生きてる
生きてるの!!!
医師
医師
わたしはまだ──
母
父
母
母
! あのCDは
あれだけは聴かないで!!
父
母
だめ!だって あの33秒間を聴いたら死ぬの!
なぜなら──
あの33秒間に収められているのは
「自分が死ぬ直前の声」
Fin. 最後までお読みくださり ありがとうございます
この物語はフィクションです