ホスト / 桃黄
桃 ホスト 20歳 / 黄 高3 17(18)歳
同棲
青黄表現あります
黄side
黄
なんて言いながら誰もいない家の リビングに足を踏み入れる
そして真っ先にテーブルに向かう
僕のルーティーン
大好きな彼氏からの置き手紙
『おかえり、今日も遅くなると思う ごめんな、愛してる 桃.』
黄
彼氏の桃くんはホストをしていて 僕が帰ってくる頃にはもうお仕事に 行ってしまっている
桃くんが帰ってくるのは深夜で僕は 寝てしまっていて僕が起きる頃はまだ 疲れているのか寝ている
だから平日会話することはほとんどない
だけどこうやって毎日置き手紙 してくれているから幸せ
スマホを手に取りLINEを開く
ボイメの録音ボタンを押す
黄
そのまま送信ボタンを押す
するとものの数秒で着く既読に 口角が上がってしまう
桃
たったその一言の返信が嬉しかった
こんな日々が毎日続くと思ってた
その日は突然訪れた
朝目が覚めて隣を振り返っても 桃くんが居なかった
今までそんなことは1度もなかった
アフターに行っていても必ず 朝までには帰ってきていたから
その時の僕は飽きられてしまった という考えはなくお仕事がばたばた しているだけだと思っていた
だからいつもと同じようにLINEを 開きボイメの録音ボタンを押した
黄
黄
撮り終わってそのまま送信
するといつもと同じようにものの 数秒で着く既読に胸が跳ね上がった
でも既読という文字が着いたまま 返信はいつまで経ってもなかった
学校が終わって家に帰ってくると
そこら中に散らばった桃くんの服
僕が作りおきしておいた ご飯の食べかけ
とにかくいつもの桃くんがやったとは 思えないほどに部屋は酷いものだった
1日帰って来れなくてストレスが 溜まっていたんだ、しょうがないんだ
そう自分に言い聞かせて僕は片付けた
黄
桃くんの服を片付けてる時に出てきた
ホテルの領収書
そして服にしみついた甘い香水
吐き気がした
アフターはしょうがないけどホテルは 行かない、2人の約束だった
何かの間違いだと思いたかった
でも確かにホテルの領収書には 昨日の日付が書かれていた
その日からだった崩れかけ始めた 僕たちの関係は
♡
あれからしばらく経った
桃くんは毎日僕が学校に行っている 時間に帰ってきては僕が帰ってくる 前にお仕事に行く
僕が帰ってくると部屋は汚くて
毎日違う香水の匂いがする桃くんの服が 散らばっている
僕はもう飽きられてしまったんだ
所詮僕はまだ学生だし男
綺麗で可愛くて大人な女性には 勝てるはずがないんだ
時計を見るあと10分で僕の誕生日
最後の希望と期待
去年はどれだけ忙しくても僕の 誕生日前には帰ってきてくれて1日 一緒に過ごしてくれた
でもそんなに希望と期待は 簡単に壊されてしまった
気づくと辺りは明るくて自分が 寝落ちしてしまったことに気づく
桃くんが帰ってきていないことにも
今日は土曜日
もういいや
僕は桃くんの保険証を握り家を 飛び出した
向かった先は桃くんが勤めてる ホストのお店のライバル店
.
そう言われて桃くんの身分証を出す
僕の年齢じゃ入れないからわざわざ 桃くんのを持ってきた
多少の罪悪感はあるけれど今は そんなことどうでもよかった
大学はもう決まっていたし
バイトもしていたからお金もある
だから大丈夫
そう自分に言い聞かせた
黄
.
そう言って僕に着いたのは
青
小柄でハイトーンの髪が目立つ青さん
僕についた青さんはこの店の No.1らしい
今日はたまたま青さんの姫が居なくて 僕に着いてくれたらしい
そんな青さんは見た目より優しくて 面白くて話していて楽しった
青
青
黄
青
その言葉に驚いてしまったのと 同時に嬉しさが込み上がってきた
誰かに少しでも求められるのが嬉しい
黄
桃
飲まなければいい
アフターしなければいい
バレなければいい
僕は悪くない。
コメント
4件
フォロー . ブクマ . 失礼します
やばい最高すぎます 😿