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蒼瀬 ころん
狗井 莉犬
蒼瀬 ころん
百瀬 さとみ
蒼瀬 ころん
狗井 莉犬
信じられないいきなりのころんの登場に俺はもちろん、莉犬も目を大きく開けて、驚きを隠せずにいた。
蒼瀬 ころん
狗井 莉犬
そう言った莉犬の目には、薄っすらハートマークがついているように見えた。 そんなとき、ころんが勢い良く俺の方を振り返り、頭を下げた。
蒼瀬 ころん
百瀬 さとみ
きっと、さっきの莉犬の言葉さえなかったら、気持ちさえ知らなかったら、 今まで通り『キモい』とか『うざい』とか、そういう『だる絡み』を否定できたんだろうな。
狗井 莉犬
蒼瀬 ころん
蒼瀬 ころん
蒼瀬 ころん
………いや、きっと、だる絡み……じゃないか……。
……そうか。こいつは、最初から本気だったんだ。俺に対する恋心も、全部。
蒼瀬 ころん
こんな俺でも、心配してくれてるこいつは優しい。そんなこと、こいつが 入ってきたときから、知っているはずなのに。
百瀬 さとみ
また、莉犬の言葉がフラッシュバックしてきたせいか、今までみたいに素直に口に出せないし、目も合わしづらい。
蒼瀬 ころん
ころんがそこまで言ったとき、ころんの言葉を遮るように、莉犬が言葉を続けた。
狗井 莉犬
蒼瀬 ころん
ころんが、『よいしょ』と言いながら、莉犬を背中に乗せる。
すると、屋上に向かっていたころんの背中に乗っていた莉犬と目が合った。
俺を少し睨んだあと、『忘れんなよ』と、口パクをして、ころんと莉犬は、 屋上をあとにした。
さっきの言葉、気持ち、態度、全てにおいて、忘れんなと言うことだろうか。 まぁ、その通りだわな。
あんなに好きな人のことを必死な莉犬が、意を決して俺に思いをぶつけてくれたんだ。 それを、ただ聞いて、ハイ終わり。なんて、許されるはずがない。
こんなもんか?
いや、きっと違う。なぜか俺の心の中は、怒りでいっぱいだ。それはなぜか。 小学生でもわかる、簡単な事。
莉犬の言葉がムカついたから?ころんがもっとウザく思えてきたから? ううん。俺は、今、きっと……
ーーーーー莉犬に嫉妬しているーーーーー
ただ、それだけのことだったのだ。
俺はいま、莉犬に強い嫉妬心を抱いている。
百瀬 さとみ
俺は、一人残された屋上で、空を見上げ、一言つぶやいた。
百瀬 さとみ
ーーーーーーーーーーって。