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いつかまた、藤かおるその場所で。

第16話 - 滅

501

2023年05月12日

#ファンタジー

#転生

#冒険

#王様

#学園

#一次創作

しふぉん

ラージュ

………遅い

ラージュ

Purple Stars全員集合！

ウミ

行くんですね、副隊…ではなく、隊長

ラージュ

行く

ゼロ

…できた

ラージュ

ん？

ゼロ

モノが行く前にミステルに預けたのがこれ

ゼロ

そしてモノは戦場で危機を悟ったのか、GPSを作ったんだ

ゼロ

"これ"で位置を確認できたから…魔法陣を形成しておいた、すぐ行ける

ラージュ

…ありがとうゼロ、じゃあ全員向かう…今すぐに

ラージュ

…………は？

ラージュ

おい、なんだよ…これ……っ！

ゼロ

…っ

ウミ

いやぁぁぁ！

自然に、涙が止まらなかった

ラージュ

（俺が、泣いちゃ、ダメなのに…っ）

ラージュ

（なんでなんだよ…っこんな…！）

ニーナ

ひっ…なに、これ…やだぁ

ツギ

こわいよぉ…っねえ、どうするの…？

ウルフ

…むりじゃん

ウルフ

ロイドさんとラビル、どころじゃない

ウルフ

……タイガさんも、なんなら道中にエルさんも死んでて

ウルフ

…勝てるわけないじゃん

ドキンと心臓が波打った

ラージュ

（…っばか）

ラージュ

（俺も今、同じこと思っちまった…！）

ラージュ

…っやるしかねえだろ！

ラージュ

ヴィスタリア様がいないうちにベリートット殲滅！でいいと思ってるのかよ…っ！

ツギ

…そう、だよね……

ツギ

うん、やるしかないんだよ

ニーナ

うん…戦お────

みんなが立ち上がったそのときだった

アラン

誰と誰が、戦うって？

ニーナ

っひ

コンマ零点何秒か

その壱瞬のうちに近づき、ニーナが恐怖を浮かべたその次の瞬間には───

アラン

…壱人目〜

ニーナは、死んでいた

ツギ

きゃぁぁぁぁあ！！！！

そのあとはもう、ただひたすら戦った

不安は拭いきれなかったけど

精いっぱい、だった

精いっぱい闘った俺たちは

たった壱人に、敗れた

そのあとは私も知っている過去だ

ベリートットに帰ってくると、そこには"何も"なくなっていた

ヴィスタリア

…おい

ヴィスタリア

…っおい！！！

ヴィスタリア

お前ら！！！！！

エンド

ごめんなさいっごめんなさい…っ

エンド

わたしがヴィスタリアさまを連れて行っちゃったから…！

エンド

わたしのせいで、みんなが…っ！！

エンド

優しくしてくれたのに…！！

ヴィスタリア

おい！！！お前ら！！！！

エンド

ヴィスタリア、様ぁ…ごめ、なさ…ごぇんなさい…っ

ヴィスタリア

違う、エンドのせいじゃないよ

ヴィスタリア

（これは───）

エンドはぼろぼろと涙を流した

私はハッとして振り返る

ヴィスタリア

…いるな、アラン

アラン

よく分かったな

ヴィスタリア

…エンド、少しだけ目をつむっててくれるかな

エンド

…はい……っ

アラン

なあヴィスタリアぁ

アラン

どうだよ？帰って来たらみんな死に伏せているこの状況

アラン

まだ、笑えるのかよ

ヴィスタリア

なんで、お前…っ

アラン

なんで？気づいてただろ？アンダーランドの存在には

アラン

そしてそれをオレが作ったってことも

アラン

…ああ、そっか

アラン

オレはヴィスタリアのことが好きだから殺らないと思ったんだ！

アラン

ばーか、そうやって自分の価値観で人を図るから…こうなる

アラン

…あはっ、今日からここは、アンダーランドだ

アラン

ようこそヴィスタリアサマ♥

ギリ、と歯を噛み締めた

ヴィスタリア

エンドのせいじゃない

ヴィスタリア

こんなの全部

ヴィスタリア

…私のせいだ

私は、思いっきりアランを剣で突いた

アラン

！？

アラン

おい、お前、人殺せねえんじゃ…！

ヴィスタリア

殺せねえよ

ヴィスタリア

死なないとこを刺したからな

ヴィスタリア

知ってるか？

ヴィスタリア

私は人を直接的に殺したことはないけれど

ヴィスタリア

遊びだったが小さい頃からお前と剣を交えてただろ？

ヴィスタリア

それで気づけよ、私は攻撃ができないわけではないんだよ！

アラン

…っ覚えて、たのかよ…っ

そう言うとアランは手を広げて、スライドさせた

ヴィスタリア

当然だ、それがすべてのはじまりだからな

アラン

…嵐……っ

ぶわっと風が吹いて、全てがその風によって"退化する"

アラン

…オレの魔法、かっけえだろ…？

アランは苦しそうに笑うと、私は嵐がここまで来る前に地に触れ、無効にする

ヴィスタリア

こんなもの────

ヴィスタリア

…ああ

ヴィスタリア

かっこいいよ、アラン

私はアランの頭を撫でた

それは極めて無機質な声だったと思うけど

アランは心から嬉しそうに、笑った

そして私はやつに刃を向けた

ヴィスタリア

…っせめて壱人でも生かしていれば

ヴィスタリア

もっと楽に死ねたろうな

足に剣を突き刺すと、アランは自分の剣をすぐさま出し、自分の胸を突いた

アラン

…べつに、勝てねえなら……自分で…しぬし……っゔ、ぐ…っ

ヴィスタリア

…エンド、終わっ────

ヴィスタリア

…エンド？

いつかまた、藤かおるその場所で。

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自分が帰ってきたら仲間が皆死んでる、しかも皆たった一人の人間…アランさんに敗れてしまった、って状況見たら自分を責めて責めて責め立てることしか出来ないくらい絶望に陥るよね……😭😭 だからこそ今世で皆と再会出来たのはかけがえのない出来事に対する喜び、そしてアンダーランドに対しての気持ちもどちらもヴィスタリア様にとって前世があるからこそ大切に出来るんだろうな、って思った……💭

もうこれ精鋭隊は恐怖にのまれちゃってるからもあるよね… まさかアラン、めんどくさいタイプの愛みたいな感じ…？だとしたらエル逃がしたのって死ぬのわかってたからなのかな…？え、もう訳わかんないくらい怖い言い切れてない気がするくらいいろんなところ気になっちゃうこの物語めっちゃ引き込まれます…！！続き待ってます！！

しふぉん

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