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将来か、友情か

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将来か、友情か

1 - 将来か、友情か【第1話】

♥

147

2019年08月01日

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永峰詩織(ながみね しおり)

う〜ん...

私は永峰詩織、中学1年生。 只今、自室の鏡の前で悩み中...

え?何で悩んでるのかって?

永峰詩織(ながみね しおり)

どうしよう...もう時間も無いし...

私の手の平にあるのは小さなピアス。 私は、これを付けようかさっきからずっと迷っていた。

永峰詩織(ながみね しおり)

ええい、もう付けちゃえ!

ピアスを耳に付けて私は急いで家を飛び出した。

永峰詩織(ながみね しおり)

はぁはぁ...ギリギリ間に合った...

白石愛莉(しらいし あいり)

あっ、詩織〜!おはよー!

永峰詩織(ながみね しおり)

あっ、愛莉...おはよう...はぁはぁ...

白石愛莉(しらいし あいり)

なんでそんな疲れてんの?
あ、もしや寝坊したな〜?

そう言って私の肩をバシバシ叩いてくるのは友人の白石愛莉。

永峰詩織(ながみね しおり)

ちょ、愛莉痛い痛い...てか、またカラコン変えたの?

白石愛莉(しらいし あいり)

お、気付いた?前の色飽きちゃったんだよねー
それに、こっちの色のほうがさ...ほら、これに合うと思って!

そう言って愛莉はお下げにしている髪の毛を軽く持ち上げ、耳を見せた。

永峰詩織(ながみね しおり)

あっ、愛莉...ピアス付けてきたの?

白石愛莉(しらいし あいり)

あったりまえじゃーん!
大体、おそろのピアス付けてこよって言ったの私だよ?

愛莉の耳に光るのは、十字架のチャームが付いたピアス。

永峰詩織(ながみね しおり)

(良かった...愛莉は、約束忘れてなかった...)

白石愛莉(しらいし あいり)

お、詩織もピアス付けてきてくれたの?似合ってるよー!

永峰詩織(ながみね しおり)

ありがと〜

白石愛莉(しらいし あいり)

詩織も私とか瑠架みたいに髪染めとかカラコンとかすりゃいいじゃん?絶対似合うと思うのになー

永峰詩織(ながみね しおり)

あー、髪染めかあ...やってみよっかな(笑)

白石愛莉(しらいし あいり)

うんうん!絶対そっちの方が可愛いと思う!

永峰詩織(ながみね しおり)

(出来るものなら、もうとっくにやってるよ...)

キーンコーンカーンコーン

永峰詩織(ながみね しおり)

あっ、チャイム鳴った

白石愛莉(しらいし あいり)

うえ、もう授業かあ...
また後でね、詩織〜

永峰詩織(ながみね しおり)

う、うん
じゃーね愛莉

ミルクティー色のお下げをゆらゆら揺らしながら席に戻っていく愛莉の後ろ姿をぼんやりと眺めながら、私も席に付いて授業の準備をする。

永峰詩織(ながみね しおり)

(髪染めた方が可愛いよ、か...)

男性教師

はい、皆さん席に付いてください
今から数学の授業を始めます。
...あれ?三国さんは欠席ですか?

白石愛莉(しらいし あいり)

せんせー、瑠架は遅刻で〜す

男性教師

そうなんですか。
…というか、白石さん、その目の色はなんですか...?

白石愛莉(しらいし あいり)

あ、これ?
紫より黄色の方が可愛いと思って、変えちゃった〜♪
どう?似合う?

男性教師

いや、変えちゃった〜って...
大体、カラコンは校則で禁止され...

三国瑠架(みくに るか)

いいんじゃない。
そっちの色の方が愛莉っぽいよ

先生の声を遮るように降ってきた落ち着いた声に、クラス中が振り向く。

永峰詩織(ながみね しおり)

(瑠架、いつの間に...)

白石愛莉(しらいし あいり)

瑠架〜!おっはよ、やっぱ瑠架もそう思うでしょっ?

三国瑠架(みくに るか)

...うん。

男性教師

(...はあ、もう白石は放っておこう)

男性教師

三国さん、早く席に着いてください。

男性教師

(...三国まで髪染めてるのか...はあ、なんなんだこのクラスは...)

三国瑠架(みくに るか)

...すいません

私の友達、三国瑠架はピンクの目と青い目で眠そうに瞬きしてから、私の目の前の席に座った。

永峰詩織(ながみね しおり)

(あれ、瑠架...もしかして)

ふわりと舞った瑠架の髪の隙間から見えた十字架のピアス。 私と愛莉の耳にも付いている。

永峰詩織(ながみね しおり)

(以外...瑠架も、ピアス付けるんだ...)

三国瑠架(みくに るか)

((おはよ、詩織))

瑠架は教科書を出すフリをして私に小声で話しかけてきた。

永峰詩織(ながみね しおり)

((あ、おはよう瑠架...ピアス、付けてきたの?))

三国瑠架(みくに るか)

((え?あぁ...可愛いと思ったから))

永峰詩織(ながみね しおり)

((そ、そうなんだ...))

三国瑠架(みくに るか)

((詩織も、似合ってるよ...ピアス))

永峰詩織(ながみね しおり)

((あ、ありがと...))

そう言うと瑠架は前を向いてしまった。

永峰詩織(ながみね しおり)

(...羨ましいなあ)

窓際の席では、愛莉が隠す気も無しにスマホをいじっている。 スマホの画面を見て笑っている愛莉のミルクティー色のお下げも、前でノートを取っている瑠架の赤いメッシュも、私には出来ないことだ。

永峰詩織(ながみね しおり)

(...私だって、愛莉や瑠架みたいに髪染めてみたいよ...)

私は、親友である2人を少し恨めしく思ってしまう。

永峰詩織(ながみね しおり)

(...あぁ、馬鹿馬鹿。愛莉も瑠架も、私とは違うんだから。親友に嫉妬するなんて最低だ...)

モヤモヤした気持ちのまま、数学の授業は終わった。

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コメント

15

ユーザー

ありがとー!

ユーザー

面白い😄

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