永峰詩織(ながみね しおり)
私は永峰詩織、中学1年生。 只今、自室の鏡の前で悩み中...
え?何で悩んでるのかって?
永峰詩織(ながみね しおり)
私の手の平にあるのは小さなピアス。 私は、これを付けようかさっきからずっと迷っていた。
永峰詩織(ながみね しおり)
ピアスを耳に付けて私は急いで家を飛び出した。
永峰詩織(ながみね しおり)
白石愛莉(しらいし あいり)
永峰詩織(ながみね しおり)
白石愛莉(しらいし あいり)
あ、もしや寝坊したな〜?
そう言って私の肩をバシバシ叩いてくるのは友人の白石愛莉。
永峰詩織(ながみね しおり)
白石愛莉(しらいし あいり)
それに、こっちの色のほうがさ...ほら、これに合うと思って!
そう言って愛莉はお下げにしている髪の毛を軽く持ち上げ、耳を見せた。
永峰詩織(ながみね しおり)
白石愛莉(しらいし あいり)
大体、おそろのピアス付けてこよって言ったの私だよ?
愛莉の耳に光るのは、十字架のチャームが付いたピアス。
永峰詩織(ながみね しおり)
白石愛莉(しらいし あいり)
永峰詩織(ながみね しおり)
白石愛莉(しらいし あいり)
永峰詩織(ながみね しおり)
白石愛莉(しらいし あいり)
永峰詩織(ながみね しおり)
キーンコーンカーンコーン
永峰詩織(ながみね しおり)
白石愛莉(しらいし あいり)
また後でね、詩織〜
永峰詩織(ながみね しおり)
じゃーね愛莉
ミルクティー色のお下げをゆらゆら揺らしながら席に戻っていく愛莉の後ろ姿をぼんやりと眺めながら、私も席に付いて授業の準備をする。
永峰詩織(ながみね しおり)
男性教師
今から数学の授業を始めます。
...あれ?三国さんは欠席ですか?
白石愛莉(しらいし あいり)
男性教師
…というか、白石さん、その目の色はなんですか...?
白石愛莉(しらいし あいり)
紫より黄色の方が可愛いと思って、変えちゃった〜♪
どう?似合う?
男性教師
大体、カラコンは校則で禁止され...
三国瑠架(みくに るか)
そっちの色の方が愛莉っぽいよ
先生の声を遮るように降ってきた落ち着いた声に、クラス中が振り向く。
永峰詩織(ながみね しおり)
白石愛莉(しらいし あいり)
三国瑠架(みくに るか)
男性教師
男性教師
男性教師
三国瑠架(みくに るか)
私の友達、三国瑠架はピンクの目と青い目で眠そうに瞬きしてから、私の目の前の席に座った。
永峰詩織(ながみね しおり)
ふわりと舞った瑠架の髪の隙間から見えた十字架のピアス。 私と愛莉の耳にも付いている。
永峰詩織(ながみね しおり)
三国瑠架(みくに るか)
瑠架は教科書を出すフリをして私に小声で話しかけてきた。
永峰詩織(ながみね しおり)
三国瑠架(みくに るか)
永峰詩織(ながみね しおり)
三国瑠架(みくに るか)
永峰詩織(ながみね しおり)
そう言うと瑠架は前を向いてしまった。
永峰詩織(ながみね しおり)
窓際の席では、愛莉が隠す気も無しにスマホをいじっている。 スマホの画面を見て笑っている愛莉のミルクティー色のお下げも、前でノートを取っている瑠架の赤いメッシュも、私には出来ないことだ。
永峰詩織(ながみね しおり)
私は、親友である2人を少し恨めしく思ってしまう。
永峰詩織(ながみね しおり)
モヤモヤした気持ちのまま、数学の授業は終わった。






