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すごく興味がわく思想深いです!ブクマしてまた続きも読みます〜!
すごい面白い!! ちょっと難しかったけどストーリー性(?)が好きです
夢を見た。
例えるなら、「パラレル・ワールド」で異性として生きているみたい、だった。
「this world」が必ず「この世界」である、という保証なんて、どこにもなかった。
〜第一章〜
日常と非日常。日常に意識を向けるのなんて、非日常を経験してすぐの人間くらいだろう。
真士
近くにいない知人のコトを考えて吐く、ごくありふれたセリフ。
コレが日常なら。
「that」が夢ならば。
どう考えても、俺には「that」が夢のように思えてなかった。根拠は、無い。
真士
真士
明姫
明姫
明姫
明姫
真士
明姫
真士
真士
不意打ち。現実に戻される。
そんな感覚が全身を駆け巡る。
キッカケは手首。
明姫
戸惑っている。俺も恐らく「she」も。
そりゃそうか。なんの前兆もなく「that world」から「this world」に引っぱられた、のだから。
そのギャップに。
しばらく茫然としてから、素直に謝る。
真士
真士
真士
ゴクリ。
明姫の喉が、音が聞こえそうなくらい、動く。
真士
真士
真士
明姫
明姫
紅いも
紅いも
紅いも
明姫
明姫
明姫
紅いも
明姫
明姫
真士
最後の方は聞こえない。
というか、全て。
黙って従うことにする。
文理融合のキャンパスの図書館の「哲学コーナー」には、紅色のTシャツを着た学生があと数名いた。
紅いも
促されたのは、待合室のような場所に置かれた、簡素なソファだった。
明姫
明姫
真士
真士
確かに、入学前からこの大学の「心理研究室」が著名であることは知っていた。
少し興味はあったものの、そこまで深く考える余裕は当時の俺にはなかった。
まぁ、勉強ができなかったから。
勉強ができなかった?
そんなのあり得ない。
私、天才だから。