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バリ島の夜の熱気の中を1人走って進む影があった。
少女のような外見をしているけれど、どうやら人____では無いようだ。
頭上では赤い猫耳が揺れ、足元で先の曲がった尻尾が静かに上下している。
バリ
ひとりでに呟きが漏れ出た。
州都のデンパサールから少し離れたここは、人通りが極端に少なかった。
今にでも切れてしまいそうな街灯が、ぼんやりと白色の光で道を照らす。
少女(?)は街灯の下で少し足を止めると、再び走り出した。
バリ
「閉まる」という言葉から、あるいは、行き先のデンパサールから分かる。
目指す先は、おそらく”夜市〟であろうと。
この島の中では一番規模の大きい夜市は、日暮れを合図にするように始まる。
まさに、デンパサールという名を冠すに相応しい場所だった。 パサール。インドネシア語で、市場。
こことは全く別の光景が広がる、光と喧騒が舞い散る場所。
バリ
思いっきり走ったせいで息切れしつつ、近くの壁に寄りかかる。
【PASAR KERENENG &ASOKA】
正面の巨大なアーチには、看板がかけられ、ライトアップされている。
周囲には既に人だかりができており、ネオンがけばけばしい光を放っていた。
いつの間にかずり落ちていた上着を羽織り直し、たった一歩で。
少女は賑やかな世界に飛び込んでいった。
主ぽっぽ
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主ぽっぽ
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