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100日お話を書く(後編）

第19話 - 69日目　終わりのある恋路

2025年04月11日

#nmmn

#女体化

#ご本人様とは一切関係ありません

#irxs

リリエン・クローバー

リリエン

六十九日目！

お題：氷、鈍色

リリエン

鈍色とはちょっと薄い灰色のような色で

リリエン

喪服として着られていた色です

登場人物

桃

都で浮名を流す中将。ある日、山奥に住む母の下に行ったとき赤を見つける。

赤♀

氷のように冷たい顔をし続ける少女。なぜか毎日鈍色の着物を着ている。

水

桃の母が住む場所の管理をしている。

リリエン

こちらはnmmn作品となります

リリエン

苦手な方は見ないことをお勧めします

リリエン

またご本人様達とは一切関係ございません

リリエン

それではどぞ！

花の色は　移りにけりな　いたづらに

わが身世にふる　ながめせしまに

～とある日～

従者

お着きになりました、ないこ様

従者

周囲に人の姿もありませぬ

桃

・・・はぁ

桃

やっと、逃げられた・・

水

ないちゃーん！

水

久しぶり！

桃

うん、いむ・・久しぶり

水

どしたの？元気ない？

桃

あ～・・実はさ

桃

今ちょっと・・追いかけられてるというか

水

追いかけられてる？！

水

誰に？！兄貴に？！

水

また盗み食いでもしたの？！

桃

何年前の話だよ？！

桃

じゃなくて・・

～数か月前～

桃

(あ～・・今日も疲れたぁ）

従者

ないこ様、文が

桃

文？誰から？

従者

それがわからなくて・・

桃

え・・・

桃

（なんか、気味悪いな）

桃

・・・ちょっと内容確認して

桃

大丈夫そうだったら見せてくれる？

従者

はい・・

従者

・・・

従者

捨てておきます

桃

うん、ありがとう

～一か月前　宮中～

桃

（出仕とはいえ疲れたなぁ）

桃

（早く帰って兄貴のご飯を・・）

「乾様・・」

桃

ん？

桃

（どこ？この部屋から？）

桃

どなたかいらっしゃるのですか？

女性

！・・そんな、ひどい

女性

わたくしの声もわからないなんて！

桃

はい？

桃

（初めて聞きましたけど？）

女性

あんなに毎日お手紙を送ったではありませんか！

桃

？！

桃

（あの手紙の送り主？！）

女性

それなのに会いに来てくださらないどころか

女性

わたくしのこともわからないなんて・・

女性

酷い、ひどいですわ！

桃

（え？なんか嫌な予感がする・・）

桃

で、ではこれにて・・

女性

あっ！乾様！まだ話は・・

桃

（関わらないのが吉！）

女性

・・・

～現在～

桃

それから行く先行く先に現れて・・

水

うわぁ・・

桃

怖いから帝に言って

桃

こっちに一時避難してきた

水

お疲れ様、ないちゃん

桃

うん・・

水

まぁゆっくりしていきなよ！

水

ないちゃんのお母さんもいるし！

桃

いや・・おかんに会うのはちょっと・・

水

ノリノリでないちゃんの世話してくれるって！

桃

は？！うそでしょ？！

桃

（本当だった・・）

桃の母

あなたってば全然こっちに帰ってこないし

桃の母

本当、たまには顔くらい見せなさいな

桃

ちょっと仕事が忙しくて・・

桃の母

あら？お父さんなら毎月来てくれたわよ？

桃

・・・

桃の母

まぁ私も

桃の母

お仕えしてる方がいるから

桃の母

あまり長くはお世話できないんだけれどねぇ

桃

いやだから、世話しなくていi

桃

・・お仕えしてる方？

桃の母

えぇ、そうよ

桃の母

ここからすぐのところにいるんだけれど

桃の母

とっても可愛らしいの！

桃の母

ちょっと表情は・・変わらないけど

桃

ふーん・・

桃の母

貴方好みの子だと思うわ～♪

桃の母

どう？見てみない？

桃

はぁ？どうやって？

桃の母

その子、毎晩琴を奏でるために

桃の母

庭先に出てくるのよ

桃の母

一目で分かる子だから、どう？

桃

一目で分かる・・ねぇ

桃の母

えぇ、だってその子

桃の母

毎日鈍色の着物着ているんだもの

桃

え？鈍色？

桃の母

ね？珍しいでしょう？

桃の母

だから、ね？

桃

（なんとか俺に興味持たせようとしてるなぁ）

桃の母

だって貴方、浮名のわりに

桃の母

ぜんっぜん孫の顔見せてくれないじゃない！

桃

あれ、全部違うから！

桃

一回も女性の家に行ったこと

桃

ないからね？！

桃の母

じゃあさっさと相手の女性見つけなさい！

～その夜～

桃

・・・結局来てしまった

桃

（でも来なかったら朝食抜きだし・・）

桃

（ってか、なんで兄貴も来ることになってんの？！）

桃

（うちの料理人だよね？！）

桃

（なんで俺のおかんの言うこと聞いてんの？！）

～♪

桃

あ・・

桃

（まぁ見るだけ見て、帰りますか・・）

桃

（えっと・・ここからかな？）

～♪

赤♀

・・・

桃

・・・

桃

（綺麗な‥子・・）

～翌朝～

桃

（昨日の子綺麗だったなぁ）

桃

（あれからどうやって帰ったのかわかんないけど）

桃

（気づいたら布団の中だったし）

水

～ちゃん！

桃

（ってか本当に人間？）

桃

（すっごく華奢だったけど・・）

水

ないちゃん、ないちゃん！

桃

！・・なに？

水

どしたの？全然進んでないじゃん

水

いつももっとたくさん食べるのに

桃

え？あぁ、なんでもないよｗ

桃の母

りうらちゃんに惚れちゃったのよ～

桃の母

やっとうちにも春が来たわ～♪

桃

ちょっ？！違うから！//

水

あ～、りうちゃん？

桃

え？いむ知ってるの？

水

うん、僕の従兄妹だよ

桃

従兄妹？！

水

もともとは親王様の娘さんだったんだけど

桃

親王様？！

桃

（じゃあ皇族の一族ってこと？！）

水

なんか知らないけど

水

今ここにいるんだよねぇ

桃

そ、そうなんだ・・

桃の母

やっぱり気になってるんじゃなーい♪

桃の母

今日話してくれるよう

桃の母

りうらちゃんに頼んでみるわね！

桃

は？！余計なこｔ

桃

（でも頼んだら話すことできるんじゃ・・）

桃の母

・・・頼んでおくわね～♪

水

なんかよくわかんないけど

水

よかったね！

～その夜～

桃

・・・

桃

（あ～・・緊張する！）

赤♀

・・・)))すっ

桃

！

桃

（来た・・！）

桃

・・えっと、こんばんは

赤♀

・・・どうも

桃

・・・

桃

えっと、今日は月が綺麗ですね

赤♀

・・・はい、そうですね

桃

・・・

桃

（あぁ・・何を話そう・・！）

赤♀

・・・もういいですか？

桃

え・・

赤♀

では

桃

あ、ま、待ってください！

赤♀

！

赤♀

・・・なんでしょう？

桃

（なんも考えてなかった・・！）

桃

・・・どんな方が好みでしょうか？！

赤♀

え？

桃

（絶対言うこと間違えた・・）

桃

も、もしくは普段何をしているか、とか・・

赤♀

・・・

赤♀

特に、好みはないです

赤♀

必要はないですし

桃

え？

桃

（・・おかんの話なら）

桃

（もう結婚してもおかしくない年頃なのに？）

赤♀

普段は・・琴を弾いたりとか

桃

！・・昨日も弾かれていましたよね

赤♀

聞いてたんですか？

桃

はい！俺も琵琶ならできるので・・

桃

今度共演してみませんか？

赤♀

・・・顔を合わせないで済むなら

桃

では、また明日！

桃

（なんかうまくいった・・）

～翌日～

桃

なんの曲を弾くんですか？

赤♀

えっと・・

赤♀

○○とか、××とか・・

桃

どちらも難しい曲じゃないですか？！

桃

その年でここまで弾けるなんて

桃

本当にすごいですね！

赤♀

・・・

桃

～♪・・あっ

桃

す、すみません・・また・・

赤♀

いえ・・そこは難しいですから

赤♀

ちょっと貸してください

桃

はい・・

桃

（あ、本当に鈍色着てるんだ・・）

赤♀

～♪

桃

凄い・・

赤♀

・・・こんな感じです

桃

（・・御簾で手元が見えないからわかんないなぁ）

赤♀

あ・・御簾越しじゃわかりませんね

赤♀

ちょっと待っててください

スルスル

桃

？！

桃

あ、上げていいんですか？！

赤♀

はい、かまいません

赤♀

どうせ、もうすぐ・・

桃

？・・もうすぐ？

赤♀

・・いえ、なんでもないです

桃

（にしても、本当に綺麗だなぁ）

桃

（俺の話も聞いてくれるし）

桃

（案外抜けているところもあったし・・//）

桃

（・・・りうらと結婚出来たらなぁ）

赤♀

・・・どうかしましたか？

桃

は、はい！//

赤♀

？

～とある夜～

～～～♪

桃

！・・できた！できました！

赤♀

はい、おめでとうございます♪

桃

・・・あの

桃

りうら・・様

赤♀

なんですか？

桃

俺と、結婚していただけませんか？

赤♀

え・・

桃

俺は、りうら様と生きたいと思うのです

赤♀

・・・

桃

りうら様が俺をどう思ってるかは知りませんが

桃

どうか、真剣に考えていただきたいのです

赤♀

・・・

赤♀

ごめんなさい

桃

・・・

赤♀

りうらは・・だめなんです

桃

・・・だめって？

赤♀

りうらは、いつ○んでもおかしくないんです

桃

え・・？

赤♀

生まれつき体が弱くて

赤♀

数年前に治らぬ病にかかりました

桃

！

桃

・・だから、それほど華奢なんですか？

赤♀

・・・どうでしょうか？

赤♀

もともと背も低いので・・

桃

・・・だから、その着物の色を？

赤♀

・・・誰も悲しんでくださる方はいませんから

赤♀

この年頃でも旦那様がいないのは

赤♀

りうらがいなくなってから

赤♀

悲しむ方を、生み出したくないんです

桃

！

桃

・・・優しいですね

赤♀

・・・だから、ごめんなさい

桃

・・でも、一人は嫌でしょう？

赤♀

！

桃

・・俺は、りうらが幸せならいいんです

赤♀

え・・

桃

それに、貴女がいなくなっても

桃

俺の思い出の中にあなたがいるなら

桃

何も悲しくはないんですよ

赤♀

・・・

赤♀

・・・いいんですか？

赤♀

きっと、きっと深く傷つけます

桃

はい

赤♀

貴方は都に住んでいますし

桃

毎日のように通いますよ

赤♀

りうらは・・

赤♀

りうらも幸せに、なって・・

桃

いいんです

桃

たとえ、終わりがあったとしても

桃

今まだ、この時は、

桃

この恋路は、続くのですから

赤♀

・・好きです

赤♀

りうらは、冷たいし終わりがあるけど

赤♀

これからもよろしくお願いします

桃

えぇ、よろしくお願いします

リリエン

おかえりなさいませー！

リリエン

超ぎりぎりになってすみません！

リリエン

ここまで読んでくださりありがとうございました！

リリエン

また299タップお疲れさまでした！

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