グッとネクタイを締めて、髪型をしっかりと整える
ショルダーホルスターを着て紐を引っ張って締める そして、拳銃を固定する
その上からジャケットを着てボタンを止める
義父さんの言いつけ通り僕はスーツを着る時、いつも拳銃を持ち歩く
何があるか分からないから、護衛の仕事に就くなら慣れておけと
彩花
怜
彩花
彩花
怜
彩花
怜
今日は招待された西園寺グループのパーティーに参加する
僕は義父さんの職場見学と題して
コツ、コツ、コツ
隆二
怜
義母さんに送って貰って、第1居住スペースエリアまできた
そしてここは会場
隆二
隆二
隆二
怜
怜
長い長い階段を登りながら義父さんは口を開いた
隆二
怜
隆二
隆二
隆二
義父さんは僕にインカムを渡した
怜
耳につけてボタンを押した
ウィーン
扉が開くと正面の机には手を顔の前で組んでニコニコとしている男性が座っていた
隆二
隆二
怜
環
環
環
怜
西園寺…澪さんのお父さんである環さんは僕を下からじっくり上まで見るとニコッと微笑んで手招きをした
怜
環
怜
机の前に行くと環さんは立ち上がって僕を見つめた
環
環
怜
環
怜
環
怜
怜
環
環
環
環
怜
環
環
環
怜
サラッと言った言葉に耳を疑った
環
環
環
環
環
怜
環
光の無い瞳で僕を品定めする環さんに背筋がゾクッとする
怜
怜
隆二
環
環
環
隆二
怜
怜
笑顔なのに笑顔じゃない、独特な圧力に指先がピリッとした感覚に陥った
ウィーン
すると、後ろのドアが開いた
コツ、コツ、コツ、コツ
ヒールの音に振り返るとあの愛しい彼女と目が合った
澪
怜
澪
環
澪
澪
澪
環
環
環
環
澪
怜
環
環
澪
環
環
隆二
環
澪
環
環
環
環
澪
怜
突然の無茶ぶりに澪さんは大声を出して驚いた
僕も驚いてる
澪
おおっと、今なんか凄い言葉が聞こえた気がする
環
環
環
澪
環
隆二
怜
隆二
怜
澪
澪
怜
横にある移動用ベルトコンベアに手をついて会場へと移動する
澪
澪
怜
澪さんの事もそうだけど、僕はまず、彼女のドレス姿に心を奪われていた
怜
大人っぽく髪を束ねて、黒いドレスが白い肌を更に際立たせる
澪
澪
怜
澪さんを助けなきゃ…なんとか…何か…良い方法は…前世じゃ、僕は何も言えなかったから今世ぐらい…なにか…
怜
怜
怜の言葉にベルトコンベアから手を離して振り返る
澪
怜
怜
澪
ビシッとスーツを着て髪も整えて、凄く素敵な格好をしている彼はいつものように下を向いて…はいなくて
グッと力を手に込めて私を真剣な眼差しで見つめていた
澪
澪
澪
澪
怜
怜
澪
違うのに、そうじゃない 私は、本当に…貴方と…
澪
澪
怜
怜
会場に入るまで、澪さんは難しい顔をして黙り込んでしまった
怜
怜
困らせてしまったかもしれないと少し焦っていると肩を掴まれた
夏樹
怜
夏樹
怜
夏樹
怜
芽依
怜
怜
芽依
芽依
怜
夏樹
怜
夏樹
怜
澪
芽依
夏樹
澪
澪
夏樹
芽依
澪
澪
怜
澪
怜
夏樹
澪
怜
澪
澪
澪
澪
夏樹
芽依
怜