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捜査員のほとんどが署に泊まり込んだ翌日。
刑事の1人が部屋に入るや否や、フランクリン警部になにか囁いた。
フランクリン警部は何度か相槌を打ってから振り返り、
フランクリン
ヴィクター
フランクリン
フランクリン
トーマス
ヴィクター
フランクリン
フランクリン
ヴィクター
ヴィクターは吐き捨てるように言った。
ヴィクターたちがこれまで扱ってきた殺人事件の種類は様々だった。
DV被害を受けていた女性が耐えかねて夫を殺めてしまった事件や、
隣人の過剰ないやがらせに精神的に参り殺人に走ってしまったなど。
後者の加害者は黒人で、殺された隣人は過度な白人至上主義者だった。
どちらもごく平凡な人間で、とても人殺しには相応しくない性格をしていた。
当然、人殺しは許される行為ではないが、
ヴィクターはすべての事件で加害者を一方的に責める気にはなれなかった。
被害者にも問題があったのだ。
しかし、今回の犯人にはエレノアの復讐という動機が挙げられているが、
それは表向きで、ヴィクターは秘密の動機が隠されているのではと睨んでいる。
それをカバーするために復讐劇の主人公に扮している犯人に対し、
ヴィクターは胸糞が悪かった。
フランクリン
フランクリン
フランクリン
フランクリン
トーマス
トーマスは初めてキャサリンと会ったときを思い出したのか苦笑を浮かべた。
フランクリン
フランクリン
ヴィクター
フランクリン
フランクリン
ヴィクター
ヴィクター
フランクリン
ヴィクター
ヴィクター
ヴィクター
ヴィクター
ヴィクター
ヴィクター
トーマス
フランクリン
当然の疑問だった。
ヴィクター
ヴィクター
ヴィクター
ヴィクター
ヴィクター
ヴィクター
ヴィクター
ヴィクター
ヴィクター
ヴィクター
ヴィクター
トーマス
ヴィクター
ヴィクター
ヴィクター
ヴィクター
ヴィクター
トーマス
トーマスは難しそうな表情を浮かべ、
トーマス
トーマス
トーマス
フランクリン
フランクリン
ヴィクター
ヴィクター
フランクリン
ヴィクター
ヴィクター
ヴィクター
ヴィクター
フランクリン警部は額に手を当てて少し考えた。
フランクリン
フランクリン
ヴィクター
フランクリン
トーマス
フランクリン
トーマス
翌朝の午前9時を過ぎてから行動を開始した。
ヴィクターはキャサリンの邸宅に向かい、トーマスは聞き込みに走った。
トーマスはまず、マックスの旧い友人に話を聞くことにした。
特に彼が「ローズ」にいた頃の友人たちに的を絞って。
複数の友人から聞いた情報を整理した上、フランクリン警部に連絡を入れた。
トーマス
フランクリン
トーマス
フランクリン
トーマス
トーマス
トーマス
トーマス
フランクリン
トーマス
トーマス
フランクリン
フランクリン
フランクリン
フランクリン
これで、2人の関係は証明されたなと、トーマスは思った。
電話を切り、次へ動こうとした。
待ち兼ねていたかのようにトーマスの携帯が鳴った。
「また警部からか?」と思い携帯耳に当てた。
トーマス
トーマス
奥からトーマスの母親、ローナ・ジェネロの高い声が聞こえてきた。
ローナ
ローナは息子のトーマスを昔からミドルネームで呼ぶ。
ローナ
トーマス
ローナ
トーマス
ローナ
ローナ
ローナ
トーマス
ローナ
トーマス
ローナ
トーマス
ローナ
トーマスは勤務中に私的な行動を起こすのを極度に嫌っていたが、
母親の頼み事でこれまで何度も振り回された経緯もあるので、
新米刑事の頃みたいに頑なに断ることはなかった。
トーマス
トーマス
ローナ
トーマス
ローナは奥で小さく唸っていたが、思い出したらしく声を上げた。
ローナ
トーマス
トーマスは内心で吹き出したが、すぐに真顔になると母親に尋ねた。
トーマス
ローナ
トーマス
ローナ
ローナ
トーマス
トーマスが思わず怒鳴りそうになるのを抑えながら聞いた。
ローナがストーリーを一通り教えてくれた後、
トーマスの胸が高鳴った。
母親に礼を言い、電話を切ってからトーマスは一目散に走り出した。
行き先はチケット売場、
そしてロス市警だ。
2019.11.28 作