昨日は
色んなことがありすぎたけど、無事今日の文化祭を迎えることができた。
優
気合い入りすぎて集合時間よりも早くきた教室。
もちろん誰も
いないわけで。
優
1人で呟いていると
教室のドアが開く
音が聞こえた。
優
あの言葉を言われてから、なんとなく気まずい。
だけど
相葉くんはそんなのを気にしてないみたいで。
雅紀
って太陽みたいな、キラキラした笑顔で言った。
優
雅紀
相葉くんの笑顔には、いつも癒される。
温かい笑顔。
そんな気合い入った相葉くんに、私も負けていられないと
早速、劇のセリフをもう一度見返す。
雅紀
優
雅紀
優
雅紀
優
雅紀
なぁんて朝からくだらない話をしていたら
珍しい人が教室に入ってきた。
潤
雅紀
潤
潤くんがそう言ったとき
潤くんの後ろから、久しぶりに見た
和也
ニノがいた。
和也
優
和也
優
和也
優
和也
なんて言って
企んだ笑顔を見せた。
和也
いいこと?
ニノの企んだ笑顔は謎のまま終わり、ニノは、んじゃっ
て言って帰って行った。
雅紀
優
雅紀
相葉くんはそう言うと、また台本に視線を戻した。
私も自分の席に着き、台本を見返す。
そんなことをしていると、あっという間にみんなが集まっていた…
いや…1名不在だけど。
雅紀
優
雅紀
最後の文化祭なのに
休みなんてないよね…
って思ったのに、文化祭が始まっても大野くんは来なかった。
…文化祭
一緒にまわる約束したのに。
それとも
あの屋上の女の子と一緒にまわってる?
…どこにいるんだろ。
私は1人ぼっちのまま、校舎内を歩く。
周りを見れば
たくさんのカップル。
その場にいるのがイヤで
誰もいない屋上へ行った。
最後の文化祭なのに…
そのままずっと1人で屋上にいると
カップルコンテストの時間が
迫っていた。
優
急いで体育館に行くと、準備万端の翔くんが立っていた。
優
翔
優
翔
そう言いながら、ポケットからくしを出して丁寧にとかす翔くん。
優
翔
なんて言われるがままに、くしでとかされていると
翔くんはなれた手つきで、髪をアレンジし始めた。
優
翔
なんて言いながら、ワックスやらなんやら、やられるがままの私。
翔
って言って、私に鏡を渡してきた。
翔
って言うから、見たら髪が可愛くアレンジされていた。
優
私の髪型は、まるでモデルさんみたいに変身されていた。
翔
なんて微笑むから、思わず顔が赤くなる。
優
翔
優
翔
優
翔くんから意味わからない言葉が出て、変な声が出た。
翔
優
翔
優
翔
優
翔
翔くんは無理矢理私を、ステージに上がらせた。
もちろん誰もいないわけで。
下から見てるお客さんとかたくさんの全校生徒の前で1人たたずむ。
そんなとき
智
って私を呼ぶ声がした。
…大野くん?
だけど、どこを探しても金髪姿の大野くんは見当たらない。
…どこにいるの?
智
って、私を呼ぶ別人の姿の大野くんがステージに上がってきた。
優
智
大野くんの髪の色は金髪ではなくて…
真っ黒に染められていた。
智
優
智
智
優
智
夢…みたい。
ほっぺたをつねってみたら、痛かった。
これって現実だよね…
嬉しくて嬉しくて
涙が溢れてきた。
智
優
智
優
そう言うと、体育館はたくさんの歓声が響いた。
智
Satoshi_side
あのとき、行き先もわからないままニノのバイクに乗り
着いた場所は、美容室だった。
和也
なんて言うから、勢いのまま黒に染めた。
金髪とはさよならして。
黒髪なんて久しぶりすぎて、正直似合ってない気がする。(笑)
でもニノは
和也
なんて言うから、少し照れた。
だけど文化祭当日になってみると、黒髪でみんなに会うのが恥ずかしくなって
ずっとうじうじしてた俺。
だけどニノがまた、背中をおしてくれた。
和也
またまた勢いのまま行くと、体育館にいた櫻井に呼ばれた。
翔
智
翔
なんてちゃっかり、櫻井にも協力してもらったり。
優ちゃんの王子様になれたのは、みんなのおかげ。
櫻井とはライバルだったけど、意外といいヤツだし。
ニノも最後の最後まで、背中をおしてくれた。
智
優
これからもずっと
俺は優ちゃんの王子様でいる。
そう心に誓い
優ちゃんを優しく優しく、お姫さま抱っこをして
甘い甘い口づけを交わした。
コメント
1件
最高です。 大野くんかわいい😍