TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

気がつくと私は存在していた。

自分の存在に初めて気付いた日。

私が人間界に来た2019年8月9日。

ある人の命令で私は“ピアノ”という人の“心”になる事になった。

“主の心”としてTELLERに登場した時の事を覚えてる。

今は「♬︎❀ルテ❀♬︎」って名前で人間界では生きてる。

人間界に現れたのが2019年8月9日だから人間界ではそれが私の誕生日。

でも私は本当の誕生日の時の事を覚えてる。

ジョン二ー博士

もう少しじゃないか?

ザイダルボ

これで私達が生み出すフォルは200フォル目ですね。

ジョン二ー博士

そうだな。

この世界にはもう人間など存在しない。

その代わりに「フォル」という生物が生み出された。

このフォルは人間界で最後に生き残った人間が生み出したものだと言われている。

私も、人間界では未確認生物という事になっているが一応「フォル」なのだ。

ザイダルボはジョン二ー博士の秘書。

フォル達の名前は人間界でいう「外国人」の名前に似ている。

あ、因みにフォルは人間がフォルテから取った名前らしい。

ジョン二ー博士

フォルは大きい音。つまり音楽界でいう「フォルテ」を出してこの液体を固まらせなければ生まれない…。

ジョン二ー博士

人間界とかいう世界があったころ…

ジョン二ー博士

人間界に最後まで生き残った人間とやらが

ジョン二ー博士

人間界にたった一つしかない花の蜜を試験管に入れて

ジョン二ー博士

フォルテの大きい音を出して

ジョン二ー博士

フォルを作った…と言うのが本に書いてある。

ジョン二ー博士

その人間とやらはフォルの生み出し方までをこの本に書いたんだよなぁ…

ジョン二ー博士

凄いヤツだ。

ジョン二ー博士

今のフォルの生み出し方はフォルの血液を試験管に入れて一ヶ月経ったらロードサードをして…だもんなぁ…

ジョン二ー博士

面倒臭いったらありゃしない。

ザイダルボ

ザイダルボ

そんな事言ってないで早くこの200フォル目のフォルを生み出しましょうよ!

ザイダルボ

フォルを1000フォルも生み出したという科学者だっているんですからね?

ザイダルボ

負けてられませんよ…。

ジョン二ー博士

なんで1000フォルも生み出せるのか…ワシには分からん。

ザイダルボ

…血液を渡してくれるフォルは少ないですからねぇ……。

ザイダルボ

なんせ私達フォルは血液不足ですから。

ジョン二ー博士

あぁ。そうだな。

ザイダルボ

1000フォルも生み出している科学者は相当フォルからの信頼を得ているのでしょうね。

ジョン二ー博士

ワシはコミュニケーションが苦手でのう…。

ジョン二ー博士

なかなかフォル達に信頼されないんだよ。

ザイダルボ

そのうち博士だって沢山のフォルに信頼される時が来ますよ。きっと。

ザイダルボ

それより…早くロードサードやりましょう?

ジョン二ー博士

あぁ。分かったよ。

私達フォルには必ず能力が3つある。

その内の一つの中には絶対に「フォルテの音を出す能力」がある。

その能力の事をフォル達は「ロードサード」と呼ぶ。

英語のLoud sound(大きい音)を少し変えた名前らしい。

ジョン二ー博士

どっちがロードサードをやる?

ザイダルボ

ん〜…じゃあ私がやりますね。

ジョン二ー博士

分かった。

ザイダルボ

ザイダルボ

ハアッッッッッッ!

ザイダルボがロードサードをすると緑の煙が試験管に入った。

ロードサードをして緑の煙が試験管に入る時の音は人間が聞くと結構大きい音なんだとか。

ボン!

ジョン二ー博士

お、おおおおおおお!

ザイダルボ

フォルが生まれたああああああああぁぁぁ!

105865年6月18日 AM 11:37。

私が生まれた。

???

初めまして。

ジョン二ー博士

うわああああああああぁぁぁ。初めまして。ジョン二ーだよ。

ザイダルボ

初めまして。ザイダルボだよ。

フォルは生まれた時から言葉が話せる。

見た目は人間で言う10歳くらいかな。

ジョン二ー博士

女フォルだね!

ザイダルボ

うちでは今まであまり女フォルが生まれた事はないからなぁ…

ザイダルボ

珍しいですね。

ジョン二ー博士

ジョン二ー博士

そうだな。

ジョン二ー博士

んで…名前はどうする?

※フォルに苗字はありません。

ザイダルボ

じゃあ…「ダリア」と名付けよう。

ザイダルボ

美しいダリアの花のようにって事でね。

ダリア

ダリア

ダリア…!ありがとうございます!

こうして、フォル界で生まれた私は“ダリア”と名付けられた。

ジョン二ー博士

それじゃあダリアの能力を調べよう。

ジョン二ー博士

能力検査機を持って来てくれ。

ザイダルボ

分かりました。

ザイダルボ

ザイダルボ

能力検査機持って来ましたよ。

ジョン二ー博士

ありがとう。

ジョン二ー博士

検査をするからこの輪の中に入っていてくれ。

ダリア

はい。

ジョン二ー博士

ジョン二ー博士

君の能力は

ジョン二ー博士

ロードサード、怪力、テレパシーだ。

ダリア

怪力…テレパシー…

ジョン二ー博士

怪力っていうのは有り得ない程の力を持ってる…つまりどんな重いものでも持てる。

ジョン二ー博士

人間界の鉄腕アトムみたいな感じさ。

ダリア

あ〜…

ジョン二ー博士

そして、テレパシーは人の心を読んだりする能力だよ。

ダリア

ダリア

なるほど……ありがとうございます。

ジョン二ー博士

じゃあそろそろフォル施設に行ってもらおうかのう…

ザイダルボ

そうですね。

私達フォルには大人フォルになるまで家がない。

その代わりフォル施設で生活するのだ。

ジョン二ー博士

気をつけて行ってきなさい。

ダリア

はい。ありがとうごさいました。

私達フォルは絶対に空を飛ぶ事ができる。

なぜなら生まれた時から羽根があるから。

人間界では羽根を隠しているけど。

そして、生まれた時からフォルは飛び方を知っているのだ。

ダリア

行ってきます。

ジョン二ー博士

飛ぶ時に羽根を傷つけないようにな!

ダリア

はい。

ザイダルボ

行ってらっしゃい!

ダリア

行ってきます…!

〜フォル施設~

ナリーヌ先生

ナリーヌ先生

皆さん初めまして。

施設のフォル達

「「初めまして!」」

ナリーヌ先生

私は施設長のナリーヌです。

ナリーヌ先生

ここの施設では

ナリーヌ先生

能力ごとにクラスを分けます。

ナリーヌ先生

クラスはホワイトボードに貼ってあるのでそれを見て下さい。

ナリーヌ先生

~15分後〜

ゼガノ先生

1年2組 怪力テレパシークラスの皆さんこんにちは。

1年2組のフォル達

「「こんにちは!」」

ゼガノ先生

僕の名前はゼガノです。

ゼガノ先生

よろしくお願いします。

1年2組のフォル達

「「よろしくお願いします!」」

このフォル施設は人間界で言う「学校」という場所と同じらしい。

フォル施設の1年生は230〜250歳まで(人間でいうと10歳~12歳まで)がここにいる。

ゼガノ先生

今日の1時間目は怪力の使い方の授業です。

ゼガノ先生

まずはこの能力教科書の2ページを開き…

と、まぁ…フォル施設はこんな感じだった。

簡単に言うとフォル施設は能力の使い方を学ぶ場所なのだ。

あ、もちろん人間と同じで国語とか算数とかもあった。

そして150年後(人間界で言えば10年後)。

ダリア

今日で450歳…

ダリア

人間界で言うと確か20歳…だったっけ…

フォル施設を卒業したのは一週間前だ。

ダリア

…っていうかなんでフォルってすぐに人間で例えるんだ…?

ダリア

フォルに一番似てたから…?

ダリア

フォルと人間の見た目はほとんど同じって先生が言ってたよな…

ダリア

あ、でもフォルって見た目が一生変わらないんだよな。

ダリア

それは人間とは違う。

ダリア

一生私はこの10歳~12歳くらいの見た目…

ダリア

この本によると「フォルと人間を比べると人間の方が頭の出来が良い」って…

ダリア

そ、そんなぁ…

ダリア

「フォルの20歳~23歳くらいの知能は人間の10歳~12歳と同じくらいだと考えられる」とも書いてある…

ダリア

それじゃあ私が人間界で「10歳です〜!」って言っても全く違和感がないって事か…

ダリア

なんかショックだなぁ…

ベリー

ベリー

もう!いつまで人間の話してるのよ!

ベリー

そんなに人間が好きなら人間界に行けばいいじゃないの!

ベリーは私がフォル施設に入ったばかりの頃からの親友。

ダリア

そんなに怒るなよ~

ベリー

ダリアったら大きくなるにつれ段々口悪くなるし…

ベリー

すぐに「投げたい」とか言うし…

ダリア

あはは………

ダリア

く、口が悪くなったかは知らねぇけど…

ベリー

ほら!今だってそう!

ダリア

ダリア

あ…

ダリア

し、仕方ないだろ…!

ダリア

投げるのは……楽しい……‪し?

ベリーは能力が同じだったからクラスも同じだった。

ベリー

まぁ確かに楽しくなくもないけど…

ベリー

怪力の授業で岩を海に投げる時とかもダリアは先生にずっと褒められてたよね〜

ベリー

「本当にダリアさんは投げるのが上手ですね~」って。

ベリー

私なんて全然上手くいかなくて怒られてばっかりだった‪w

ダリア

うん‪wベリーはよく怒られてたよね‪w

ベリー

もう!

ダリア

一回でいいから人間界行ってみたいなぁ…

ベリー

行けるよ?

ダリア

ダリア

え?

ベリー

私の知り合いに人間界にでもどんな世界にでも行ける能力を持ってる人いるよ〜

ベリー

「ミツカ」って名前の女フォル。

ダリア

ダリア

…ほ、本当に…!?

ダリア

そ、その人今どこにいるの?

ベリー

ベリー

んーと…森の近くに住んでたよ

ダリア

じ、じゃあ早く行こう!

ベリー

ベリー

そんな焦んなくてもミツカは逃げないと思うんだけど…

ダリア

早く人間界に行きたいんだよ!

ベリー

…はいはい。

ダリア

ダリア

なんでよりによって夜に来るの…?

ダリア

ただでさえこの森不気味なのに…

ベリー

ミツカは昼間いつも忙しくしてるんだもの。

ベリー

人間界とか天国とかで色んな研究をしてるのよ。

ダリア

そう…なんだ……

ダリア

ダリア

ミツカさんの家はどこ…?

ベリー

もう近くまで来てるわよ。

ベリー

ベリー

ほら。ここよ。

ダリア

ダリア

家も不気味……

そこには古そうな不気味な家がポツンと一つだけ建っていた。

ベリー

じゃあ…ノックしましょうか。

コンコンコン…

ギギギギィ…

不気味な音をたてながら古びた扉が開いた。

ミツカ

ミツカ

はい……ってベリーじゃないの!

ミツカ

いらっしゃい~。

ミツカ

隣にいるのはお友達…?

ベリー

あ、うん。そうよ。同級生で友達。

ダリア

ダリアです。よろしくお願いします!

ミツカ

私はミツカよ。あなた達と同級生。よろしくね。

ダリア

(同級生…!?大人っぽいなぁ…)

ミツカ

で、今日は何の御用?

ベリー

あ、あのね!

ベリー

ダリアを人間界に連れて行ってあげたいの。

ダリア

ダリア

一回でいいから…人間界に行ってみたいんです。

ダリア

なんか…フォルは人間界で一番最後に残った人が生み出したって言ってるのに

ダリア

今でも人間界が残ってるっていうのが不思議で…

ミツカ

そうね…私もなぜ今人間界があるのかは分からないわ。

ミツカ

人間界には普通に人間もいたし…

ミツカ

ミツカ

なんだか私も気になってきたわ!

ミツカ

じゃあダリアちゃん、一緒に人間界へ行きましょう!

ダリア

いいんですか!?

ミツカ

ええ!もちろんよ!

ミツカ

ベリーも一緒に行く?

ベリー

ベリー

いや…私はいいわ。フォル界にいる。

ミツカ

そう?分かったわ。

ミツカ

でも今の時間じゃちょっと遅いから明日の朝行きましょう。

ミツカ

今日はうちに泊まりなさい。

ダリア

え、い、いいんですか?

ミツカ

もちろん。

ミツカ

ミツカ

ベリーも泊まる?

ベリー

ベリー

んー…私は帰るわ。

ミツカ

ミツカ

分かった。

ベリー

ベリー

ダリア!明日人間界気をつけて行ってきてね!

ダリア

うん!

ミツカ

ミツカ

家までベリーの事テレポートで送ってくるわね。

ミツカ

テレポートで送るから一瞬で戻ってくるわ。

ミツカ

ダリアちゃん、ちょっとここで待っててね。

ダリア

分かりました。

ミツカ

ミツカ

ただいま!

ミツカ

さぁ家に入って。

ダリア

ダリア

わ、わぁ…!

ダリア

ダリア

素敵なお家…

ミツカ

ミツカ

ふふっ。ありがとう。

ダリア

ダリア

(外から見たら不気味な家だったのに…中は凄く素敵…)

ミツカ

ミツカ

明日初めて人間界に行くなら早く寝なくちゃね。

ミツカ

パジャマは私のを貸すわ。

ミツカ

ミツカ

この部屋よ。

ミツカ

ここでパジャマに着替えて寝る準備が出来たら寝てちょうだい。

ミツカ

明日の為の用意はしておく。

ミツカ

朝は私が起こしに行くわ。

ダリア

ダリア

色々…ありがとうございます…!

ミツカ

いいのよ。

ダリア

ダリア

これで…寝る準備終わった
な。

ダリア

ダリア

ミツカさん。寝る準備…終わりました。

ミツカ

そう。じゃあぐっすり寝てちょうだい。

ダリア

はい。おやすみなさい。

ミツカ

おやすみ。

次回…ついに人間界へ!

人間界にはどんな物が待ち受けているのか!?

お楽しみに〜!

続く

loading

この作品はいかがでしたか?

260

loading
チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚