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竜胆

春千夜

愛されるはずだった

ふふ、、可愛い…

おとうと?

ええ、蘭くんお兄ちゃんよ

おとうと……!

愛されてるはずだった

竜胆

母さん!テストの順位13位だったよ!

まぁ!凄いわね

よく頑張ってたものね

竜胆

うん!

母さん、

あら?どうしたの?

順位……38位だった、

まぁそう落ち込まないで、蘭だって頑張ってたもの

次はもっと伸びるわよ

うん

竜胆

兄ちゃんの学年人数多いじゃん!俺らの学年だったらTOP10入るよ!

そうかな、ありがとう

ふふ、、

そして突然悪夢はやってくる

母さんがノイローゼになった

どうして母さんの期待に応えてくれないの…!?

竜胆

ごめんなさ、

ねぇ…、、あぁ、貴方は私の事が嫌いなのねだからTOP3にも入らないのよ蘭は言ったらちゃんと言うこと聞くのにあぁ…ブツブツ

もう期待なんかしても意味ないのよ、そうよ、蘭がいるじゃないこんな奴に構ってる暇なんかないわ蘭、蘭…

竜胆

母さん、

パシッ

竜胆

痛っ……

どきなさい

私の期待にも応えられない子なんか私のじゃないわ
私の子はもっと賢いはずだもの

あんたなんかいなければ良かったのに

竜胆

……ごめんなさい、

母さん。

竜胆

にいちゃ、

蘭!蘭、模試の結果はどうだったの?

勿論1位だったよ

まぁ!流石だわ!貴方こそ私の子よ

ありがとう、母さん

いいのよ、さぁ、お祝いにご飯食べに行きましょう

何処がいい?

今日は母さんの手料理が食べたいな

まぁ!じゃあ今日は張り切っちゃおうかしら、ふふ……

竜胆

母さん……

何が食べたいの?

ビーフシチューが食べたいな

分かったわ!お買い物行って来るからちょっと待っててちょうだい

竜胆

母さん、!

、、何よ?

竜胆

ごめんなさい、いい結果出せなくてごめんなさい、次はもっと頑張るから、絶対1位とるから、見捨てないで、ごめんなさい、ごめんなさい……

竜胆

捨てちゃやだよ……

………ふふふ、分かればいいのよ!次は頑張るのよ?

竜胆

!!

竜胆

頑張る、頑張る!

ふふ、ちゃんとお留守番しててちょうだいね

竜胆

竜胆

兄ちゃん、、

ちょっと来い

竜胆

うん、どうしたの、、

バシッ

竜胆

いっ、、…

ベシッ

竜胆

ぅッ、

お前がちゃんとしてないせいで俺があんなクソババアのどーでもいい期待に応えてんの

分かるか?お前が馬鹿だから

俺が彼奴の奴隷にされてんだよ!

竜胆

え、でも……俺だって頑張って…

じゃあなんで頑張ってんのに結果出せねぇんだよクソが!!!

彼奴の言いなりにされて人生潰されてる俺の身にもなってみろよ?あぁ"!?ガッ

竜胆

カハッ…ごめ、なさい、!にいちゃ、

ググググッ

竜胆

ッッ、、、ぁッ

兄ちゃんは言ったんだ

俺が馬鹿だから兄ちゃんが母さんの奴隷にされてるって

ッ、お前なんか!!生まれて来なければよかった!!!

俺なんかが生まれて来なければ良かったって

それから俺は何も言えなくなったんだ

俺はただの奴隷でしかないから

おい、何気絶してんだよ

ベシッ

起きろって

ゴッ

起きろよ!あぁ"!?

竜胆

カハッ、ゴホッ……

毎日毎日

母に罵倒され勝手な期待にまた失望され

お前なんかいなければと罵られ

殴られ蹴られあんなに大好きだった兄からでさえ俺を人では無いように

ただのストレス発散するための道具として扱われる

そうした日々を続け1年が過ぎた

そしてようやく俺は気づいた

もう誰からも必要とされない

俺に感情なんて必要なかったって事に

いつか

にいちゃんに散々殴られたあと

俺は逃げ出した

竜胆

ゆ"るしてください、

竜胆

ごめんなさい、

竜胆

ごめんなさい、

竜胆

ごめんなさい、

ガチャ

パタン

そしてようやく地獄から抜け出せたと思った矢先

またあの悪夢が始まる

竜胆

………

何も考えずに飛び出した俺はお金も 勿論スマホなんて持ってなかった

もうどうせなら消えてしまおうと思っていた時

あの人が来た

竜胆

……海ってどこ行けばいいんだろ…、

竜胆ー!!

竜胆

ぇ、……?

どこなの、!?竜胆!!

竜胆

なんで此処に……、

!!!!

竜胆!

竜胆

母さん……ごめんなさ、

ギュッッ

あぁ、良かった……

どうしてこんな所まで来たのよ、心配したんだから……

竜胆

ごめんなさい……でもなんでここが、

……、早く帰りましょ、蘭もまってるわよ

竜胆

、うん……

は、春千夜さん、!

連れて来ましたよ!

春千夜

あぁ"?此奴か?

ええ、!

竜胆

ぇ、?母さん、?

春千夜

汚ぇヤツだなぁ?おい。

竜胆

は、はい…。

春千夜

それ。

竜胆

え、?

春千夜

それ兄貴にやられたんか?それとも此奴にやられたんか?

私はやってないわ、!!

春千夜

うるっせぇなぁ"!お前に聞いてねぇんだよ。

竜胆

母さんには殴られてないです、ただ、俺が馬鹿だから……!

春千夜

んな事聞いてねぇんだって

春千夜

誰にやられたのか聞いてんの。

竜胆

に、兄ちゃんにやられました、。

春千夜

へぇ………、おい兄貴何処にいる

竜胆

あ、ぇ、分かんないです

蘭ならもうすぐ帰ってきます…!!

ただいま、母さん。お客さん?

えぇ!蘭のこと探してたのよ

春千夜

おいお前。

はい…?

春千夜

ガシッ

んぅ"ッ!?

春千夜

お前の可愛い弟君貰ってくぞ?

ぇ、?

竜胆

え、貰うって何……

春千夜

いいんだよなぁ?

もちろんです!!

竜胆

母さ、なんで……。

春千夜

おい、早く来い

竜胆

い、嫌だ!何だよ急に、!

春千夜

あぁ"!?着いてこいっつってんだよ黙ってろ。

竜胆

にいちゃ…!

、、、、

竜胆

ぁ………

にいちゃんが何も言ってくれなかった今

俺は心底にいちゃんが嫌いになった

初めて誰かを嫌いになった

それをあんなに大好きだったにいちゃんを

春千夜

おい、お前父親は

竜胆

居ないです、ずっと3人でした。

春千夜

へぇ……

家に帰るや否や三途と名乗る男が俺を

やっと逃げられたと思ったのに 自由だと

楽になれると思ったのに

刺青だらけのこんな強引な怖い人に連れてかれるなんて

今気づいたんだよ

俺は母さんに売られたって

おかしいと思ったよ

あんだけ罵ってきてたくせに あの人からしたら俺は金でしかなくて

そういう意味で居なくなられたら困られるからって

少しでも期待した自分が恨めしい

竜胆

あの

春千夜

あん?

竜胆

どうして僕を……

春千夜

あいつが要らねぇって言うから俺がこき使ってやるんだよ

春千夜

有難く思えよ?

竜胆

……はい、。

春千夜

学校にも塾にも行かせる金なんてねぇから家の中で好きな事しとけ

竜胆

はい。ありがとうございます。

春千夜

……今までよく耐えたよ、お前も……

竜胆

……え、?

春千夜

よくあんなキモイ奴らと一緒に入れたなぁ、すげえよお前。

竜胆

なん、で、

春千夜

俺はお前を彼奴らみたいに扱ったりしない。

春千夜

もう遅いかもしれねぇけどお前に愛を知って欲しいんだよ、俺は。

竜胆

愛………。

信じられなかった。

こんなに怖そうなのに俺を褒めて俺を『必要』としてくれて

あいしてくれるって

竜胆

ごめんなさ、僕分かんないです……、グスッ

春千夜

あぁ、そりゃわかんねぇだろうな、だから俺が教えてやるって言ってんの。

春千夜

な?来い。

竜胆

……、ギュッッ

春千夜

よしよし、偉いぞ、

春千夜

もう我慢すんなよな。

竜胆

ギュゥゥゥゥ……

あぁ、人ってこんなに暖かかったんだな

これからはもう幸せになれるかもしれないな

竜胆

あの、なんでお風呂……

春千夜

あ?んなこたどうでもいいんだよ

春千夜

好き好き同士は一緒に入って背中洗いっこするんだぜ?笑

竜胆

そう、なんですか、。

春千夜

おら、洗ってやるから1回でろ

竜胆

え?自分で洗えますけど……

春千夜

黙って洗われてろよここは

竜胆

はい

春千夜

お前、よく見りゃあ可愛い顔してんじゃねぇか

春千夜

髪長ぇから気づからなかった

竜胆

そうですかね、あんまわかんないです

春千夜

ふーん……

一緒にお風呂に入って

どうでもいい話をして

夜は

もっと色んなことを教えて貰った

春千夜

グチュッ

竜胆

んぁッ...///

春千夜

感度いいよなお前

春千夜

なんもしてないんだよな?

竜胆

知らないです……//

竜胆

なんですか今の、、

春千夜

ん?前立腺

竜胆

何それ……

春千夜

男でも中で気持ちよくなれるトコ

春千夜

グチュッッ

竜胆

ぁッそれやめてッ……//

春千夜

はぁ?こんなんじゃ俺の入んねぇって

竜胆

挿れなくていいです……/////

春千夜

へぇ……、俺のがここまで入って

春千夜

奥突くのめっちゃ気持ちいいのになぁ?

竜胆

そこッとんとんしないで!

春千夜

まぁいいや

竜胆

ぇ、?

春千夜

ん?やっぱやめて欲しくねぇんじゃん

竜胆

いやっ?そんなんじゃ……

春千夜

ふーん…、

竜胆

疲れた………、

春千夜

はっ笑

春千夜

体力ねえねぁ、

愛しているモノ同士はこうやって体を重ねると

人肌の温かさと共に

体に教えられた

竜胆

スゥ……スゥ……

春千夜

堕ちた……、♡

竜胆

今日は何時に帰ってくるの?

春千夜

あー、遅くなるから寝てていいよ

竜胆

分かった、行ってらっしゃい

春千夜

おう、チュ

竜胆

ん、

春千夜

行ってきます

とても優しかった

俺を見てくれてる気がして嬉しかった

ガチャッ

竜胆

あ、!おかえり!!

竜胆

ぇ、?

春千夜

あ"?まだ寝てなかったんかよ

竜胆

う、うん眠くなかったから

竜胆

誰、?その人

誰ぇ?この子?

春千夜

あー、まぁいいよ

春千夜

部屋行こ

はーい♡

竜胆

え、春千夜さん、!

春千夜

あん?みてわかんねぇんかよセフレだよセフレ

竜胆

…………。

春千夜

めんどくせえ、

春千夜

早く行こうぜ

うん♡

知ってたよ

貴方が夜な夜な女の人と体を重ねてるって

知ってたけど

あいたくなかった

愛されてるのに愛されてない気がしたから

竜胆

あ、おはようございます、

春千夜

おー、

竜胆

あの、僕もうそろそろ一人暮らししようと思って、

春千夜

は?

春千夜

何勝手に決めてんだよ

竜胆

だから、別れてください。

春千夜

、バシッ

竜胆

いっ…、

春千夜

巫山戯んなよ!!!今まで俺が幾らお前に金かけたと思ってる!

春千夜

やりたくもねぇこともしてやって!!

春千夜

嘘事ばっかはいてやってたんだぞ!?

春千夜

バシッッ

竜胆

痛っ、

春千夜

ガシッッ

竜胆

くっ……はぁッ、

春千夜

クソガキのくせに……、

春千夜

バキッ

竜胆

ん"ッ!

竜胆

ごめんらさ"ッ……

春千夜

ゴッ

竜胆

カハッッ……

竜胆

はぁッ……ぁッ、

竜胆

春千夜

勝手なこと言いやがって……俺がいなきゃ生きていけないくせに……

俺が愛される訳無かった

そしてまた殴られ蹴られ貶される日々が続いた

あの人それを愛と言った

俺は愛を知らなかったから

受け入れた

初めて愛された

とても嬉しかった

の前に

俺の思考とは逆に脳と身体はもうずっと昔に限界が来ていたみたいだ

ザーザーと雨が降り続けている

竜胆

愛してるよぉ、

竜胆

はるちよさん……

竜胆

嬉しいなぁ、

竜胆

愛のしるしでいっぱいだぁ、

竜胆

嬉しいなぁ、

竜胆

ふふ、

竜胆

トッ

その日も丁度雨だった

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