TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

テラーノベルの小説コンテスト 第4回テノコン 2025年1月10日〜3月31日まで
海底で繋ぐ青春

一覧ページ

「海底で繋ぐ青春」のメインビジュアル

海底で繋ぐ青春

2 - 第3話 ネックレス

♥

702

2023年01月25日

シェアするシェアする
報告する

やっと続きかけましたあ🥺

なんかほんとに ずっと休んじゃっててすみません

それなのに いいねとかコメントとか フォローとか 毎日ちょこちょこ 通知が届いて

みなさんほんとうに いつもありがとうございます

幸せです🥲

今回はですね!

💗くん視点で お話を書いてみました

そして完全に 💗❤️です、

最近言ってなかったし なんならみなさんも 分かりきってると思いますが

ご本人様とは一切関係 ございません🙇🏻‍♀️

そしてこのお話は 連載物なので、 始めから読んで頂くことを 推奨いたします。

公園で💛❤️が離れた あとの話です

では、どーぞっ

さくん

あー疲れた

昨日学校をサボったせいで 補習というツケが回ってきて

下校できたのは 辺りが暗くなり始めた頃だった

だが、これから向かう先は 自分の家ではなく、あの人の家だ

なんなら最近は あまり家に帰っていない

というか 帰りたくない

スマホの画面を開いて 通知を見てみるが

今日も親からの連絡は こなかった

普通なら子どもが家に帰ってこないなんてことがあれば、親は心配するらしい

どうやら 俺の親は普通じゃないようだ

代わりに例の彼から 連絡が来る

「遅れてすみません。 もうすぐ着きます。」

すぐに返信して スマホを閉じた

どんっ

曲がり角を曲がったところで 勢いよく人とぶつかった

スマホを見ていて 人がいることに気づかなかった

りくん

あ!ごめんなさいっ

さくん

こちらこそっ...

さくん

って莉犬じゃん

りくん

あ、さとみくん...

彼は泣いていた

気まづそうに笑顔を作って

りくん

またあしたね!

と、手を振った

さくん

待てよ

気付けば彼の腕を掴んでいた

りくん

俺は大丈夫だから!

さくん

そんなこと言われても
ほっとけねーだろ

りくん

...優しくしないでよ

りくん

泣いちゃうじゃん

そっと抱き寄せると、 安心したのか

思いのほか強い力で 抱きしめ返された

さくん

お前も泣くんだな

彼の泣き顔は初めて見た

いつもニコニコしてて だれにでも 愛想振りまいてるような奴 だと思ってたのに

りくん

...悪いかよ!

さくん

可愛いじゃん

笑って見せたけど

俺は動揺していた

からかうと頬を ふくらませて怒る彼の姿が

冗談じゃなくて

ほんとうに可愛かったから

夕陽に照らされた 彼の横顔に どこか懐かしさを感じた

人気のない場所まで やってきて

並んで腰を下ろした

りくん

...俺、最低なことしちゃった

りくん

大事な人傷つけちゃった

だんだん紫がかった空を 見上げながら

なんて言葉をかけようか 頭の中でいくつかの選択肢を 考えていると

儚げに呟いた

りくん

さとみくんは
大事な人いる??

俺より先に口を開いた

さくん

いるよ

りくん

家族??

りくん

恋人??

りくん

友達??

さくん

ううん

全部違う

俺の大事な人は

さくん

好きな人

過去に儚く散った 初恋の相手

さくん

忘れられない人なんだ

りくん

なんかロマンチックだね!

さっきまで泣いていたのが 嘘のように 眩しい笑顔を向けられた

さくん

綺麗な思い出じゃないけどな

りくん

そうなの??

不思議そうに見つめる その瞳は

もっと詳しく教えて!と 訴えられているようで

俺は話を続けた

さくん

俺、小さい頃から
ずっとひとりぼっちでさ

さくん

親も自分のことしか
考えてないから

さくん

まだ幼い俺を置いて
平気で夜中まで
家空けるような
人なんだけど

説明しながら 過去の記憶を遡っていく

昔も今も 友達は少ない方だった

なんなら幼少期は 友達と呼べる人は いなかった気がする

キーンコーンカーンコーン

公園中に鳴り響くチャイムと さっきまで走り回っていた 同年代の奴らが 帰っていく姿は

何故か鮮明に覚えている

さくん

やっとみんな居なくなった

1人で作った 砂の山に枝を立てて さっさと完成させ、

さっきまで誰かが 占領していた ブランコにまたがった

何度か勢いをつけて 揺られてみたが

さくん

...つまんないの

あんなにみんな楽しそうに 乗っていたのに

山を作りながら ずっと横目で羨んでいた筈なのに

楽しさなんて1ミリも 感じなかった

あの頃は自分が期待しすぎた だけだと思っていたが

今考えれば単純に みんなの輪の中に 入りたかっただけだろう

寂しかったんだと思う

さくん

くそっ...

どこにも行き場のない モヤモヤをさっき作った山に ぶつけた

右足で蹴飛ばすと 簡単に元の砂場に戻った

2時間程かけて 作った山は 跡形もなく消えた

やっぱりここにいた!
もう帰る時間よ!

女の人の声が聞こえて 俺は勢いよく振り返る

子ども

あ、まま!!

子ども

今日はね〜...

あら、良かったわね笑

じゃあお家帰りましょっ

子ども

うん!

自分の親が迎えに 来てくれるはずないのに

少しでも期待したのが 仇となって

この公園に自分しか いないという 事実が突然怖くなる

自分に今なにかあっても 誰も気づいてはくれないだろう

さくん

帰ろ...

いたたまれない気持ちと 砂場に背を向けて

ふと考える

じゃあ、家に帰ったら 自分を守ってくれる人は いるのか

自分の帰りを待ってくれる人が いるのか

暖かいご飯は あるのか

どれも、俺の家にはない

俺を待っているのは 真っ暗な部屋と 数日前に作られた 残り物の冷めたご飯だけだ

俺の居場所は どこにもない

そう言われているようで 虚しくて悲しくて

ただぼーっと 立ち尽くしていた

ねぇねぇ

なにしてるの!

肩を叩かれて 見てみると 同い年くらいの男の子が 立っていた

さくん

誰?

俺は!!

りくん

...ん!?

思い出せない

彼の名前も声も 顔だって思い出そうとすると モヤがかかってしまう

さくん

元気な子っていうのは
覚えてるんだけど

さくん

全然思い出せねぇんだよな

りくん

えー!?

りくん

今いいところだったのにぃ

残念そうに口を尖らせて 椅子から離れた 足をフラフラさせる

さくん

まぁ幼稚園生くらいの
記憶だからな

りくん

まぁ...確かに!

りくん

それで!!!

りくん

どうなったの!?

前のめりで聞いてくる 彼を視界の隅にいれて

続きを話した

さくん

その子も1人でさ、
一緒に遊んだんだよ

さくん

そしたらすっげぇ楽しくて笑

さくん

遊具に乗りながら
戦隊ごっこしたりして

りくん

可愛いね笑

さくん

でも遊び始めてそんな
経たないうちにブランコが
したいって急に言われて

さくん

俺もなんも考えずに
ブランコ乗って

さくん

そしたらその子がさ
急に泣き出しちゃって

りくん

え?

さくん

俺もめっちゃびっくりして

さくん

なんて声かければ
いいかわかんないし笑

りくん

まぁそうだよね笑

さくん

そしたらさ
その子が言ったんだよ

さくん

ひとりぼっちは
寂しいよねって

さくん

話聞いたらその子
病気持ってて、病院から
抜け出してきたらしくてさ

さくん

病室からずっと
俺の事見てて、

さくん

俺が親が家にいないって
言ったら、俺も病室で
1人だから仲間だねって

さくん

そっから毎日のように学校終わったらその子に会いに行ったりして

初めてできた友達でもあった

そして孤独を分かちあって いたからこそ

特別な感情が芽生えた

さくん

どんどん好きなって

さくん

告白しようと思うくらいだった

りくん

ん?

りくん

告白はしなかったの??

さくん

ううん、厳密に言うと出来なかった

りくん

できない??

さくん

告白しようと思ったその日にその子の体調が悪化してお見舞いに行けなくて

さくん

会えないまま遠くの大きい病院に移っちゃったらしくて

さくん

俺の初恋は終わったよ笑

今でもふと思い出す

毎日通った病室も

緊張しながら 病室のドアを開けて

その先にはその子の 姿はもうなくて

綺麗に片付けられてしまっていた 真っ白な病室の光景も

蹴り飛ばした砂の山のように

跡形もなく、 想いだけを残して

消えてしまった

りくん

...さとみくん

さくん

ん?

その目には涙が浮かんでいた

こいつ、感情豊か過ぎだろ

泣いたり笑ったり 忙しいやつだな

と、内心で呟いたが

首元に目が止まった瞬間

その涙の意味を 一瞬で理解した

さくん

なぁ...

さくん

そのネックレス...

りくん

やっぱりそうだよね?

りくん

話聞いてて...
なんか忘れかけてた過去が
だんだん蘇ってきてさ

胸元に光るネックレスは 俺が昔大事な人にあげた物と 同じだった

つまり

りくん

さとみくんが好きな人って

さくん

俺が会いたかった奴って

俺の初恋の相手は

今目の前にいる

莉犬だった

りくん

俺さ、実は昔に
海で事故にあってさ

りくん

そこから記憶が曖昧で

さくん

事故?

りくん

そう、さとみくんからもらったネックレス海に流されちゃって探してたら気づいたら溺れてて

りくん

その時に助けてくれたのが

少し俯きがちに 重たそうに口を開く

りくん

...るぅとくんだったんだ

さくん

...そっか

りいぬからしたら るぅとは命の恩人だったんだ

だから、

好きになったんだ

さくん

でもなんでそこまでして
ネックレス探してたんだよ

さくん

普通にすぐ諦めるだろ笑

冗談めかして 笑って言うと

りいぬは真剣な顔で答えた

りくん

...大事だったから

りくん

どうしても失くしたくなかった

胸の奥で大きく 音がした

内心少し喜んでいた

俺のあげたネックレスをそこまで 大事にしてくれてたなんて

持っていてくれた事だけで 十分嬉しかったのに

さくん

そんなもんのために
お前の命危険に晒すなよ

りくん

何、照れてるの?笑

さくん

うるせぇ

俺は立ち上がり 携帯を開いて時間を見る

さくん

そろそろ、行くぞ

りくん

...そうだね

少しだけ名残惜しそうに するから

帰したくなくなった

でもそんな気持ちも 知らずに

りくん

明日るぅとくんと話せるかなぁ

りくん

朝早く行って1番に話しかけようかな

るぅとの話ばっかり

あれ、なんで こんなにざらついた 気持ちになるんだろ

りくん

どうしようかなぁ...

でも、どうしても

突き放すことは できなくて

さくん

早く行けばふたりの時間
ちゃんと取れるんじゃない?

さくん

るぅともきっと
仲直りしたいって
思ってるよ

結局、後押ししてしまった

りくん

やさしいね、さとみくんは

りくん

俺、最低なのに

さくん

そんなことねぇよ

りくん

知らないだけだよ?

さくん

じゃあ、何したんだよ

聞いたあとに しまった、と思った

あんまりこういうのは 聞かない方がいいと 分かっていたのに

咄嗟に出てしまった言葉に 後悔が募った

さくん

あ、いや、

すぐに撤回しようとしたが もう遅かった

りくん

キスした

りくん

ころちゃんと付き合ってるの分かってるのにるぅとくんにころちゃんを嫉妬させるっていう口実で、近づいたりして

りくん

ずるい事ばっかして...

聞かなきゃ良かった

聞きたくなかった

そんな話

さくん

それくらい好きなんだな

りくん

うん

うん、と言った

否定せず真っ直ぐな答えだった

さくん

恋なんて

さくん

そんなもんだろ

さくん

傷つけたくて傷つけてるわけじゃないし、傷つきたくて恋してる訳じゃないし

さくん

自分でもどうにもならないのが

さくん

恋なんじゃない?

りくん

...ありがと

今の俺には その言葉を言うのが 精一杯だった

きっと今の言葉は りいぬだけじゃなくて

自分自身に言い聞かせて いたんだと思う

さくん

好きってどうにもなんねぇよな

目の前がむらさき色に滲んでいく

慌てて天を仰ぐ

もう月が出ていた

今日は、嫌になるくらい 眩しかった

この作品はいかがでしたか?

702

コメント

6

ユーザー

めっちゃ続き見たい!!!

ユーザー

ぷ。さんお久しぶりです~!! はじめの💛❤️が別れたという流れが全然思い出せなくて、ぷさんのお話忘れるなんて~!と自分に文句を心の中で言いながらしっかり2話も読んでました笑 余談はさておき、今回もどきどきがなんだか高まるお話でした💭 会えないと思っていた人と 知らないうちに仲良くなっていた なんて、すごくロマンがありますね。 みんなの恋の行方が気になって仕方がないです笑次回も楽しみにしてます✨️

ユーザー

おひさしぶりです〜! すごくロマンティックですね、なんか大人の魅力?みたいな余裕とエモさを感じます✨ 好きな人に会えて幸せになれるって奇跡ですよね、世界中の人から愛する人を見つけるんです、人生って綺麗だけど儚く、辛いこともある、でもそれを乗り越えて幸せになりたいですね

チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚