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梟谷のマネージャーちゃんの推しは...??

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梟谷のマネージャーちゃんの推しは...??

37 - 番外編(お嬢様と執事の恋愛パロディ)

♥

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2025年01月04日

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⚠️ 長編、一話完結型番外編 (パロディ)

執事とお嬢様パロディです。 苦手な方turn推奨!!

直接的な描写は無いですが、夜の匂わせ描写あります!!

作者が描きたかっただけです!!!

黒いゴシックドレスを身に纏い、

冷淡な目をした少女は、こちらを見据えている。

雨華

...

赤葦

お嬢様、

赤葦

如何なさいました?

雨華

京治、外套を用意して

赤葦

畏まりました。

赤葦

何方へ?

雨華

そうね...古都の図書館へ行きたいわ

雨華

隣国の王子との約束があるの

赤葦

...

赤葦

隣国の皇帝とは...木兎様の事でしょうか

雨華

そうよ

雨華

...お供してくれる?

赤葦

...まさか、一人で行けないのですか?

雨華

...分かってる癖に

赤葦

貴女って人は...本当に可愛らしい人ですね

私が居ないと何も出来ない... まぁ、そう育ててきたのですけれども

雨華

木兎様!

木兎

おー!雨華!

木兎

京治も、久しぶりだな!

赤葦

覚えてくださっているのですか、光栄です

木兎

勿論だろ!

木葉

おい木兎!お前勝手に行くんじゃねえ!

木兎

ごめん...

赤葦

木葉さん、お久しぶりです

木葉

まぁそう堅くなんなよ、俺らは身分一緒なんだし

赤葦

(この人、木兎様の側近執事の身で主人にタメ口...)

木兎

木葉はタメでいーの!むず痒くなるし!

赤葦

木葉

顔に出てたぞ

赤葦

失礼致しました...

木葉

いーってことよ

木兎様とお嬢様は、古くからの付き合いで、 二人の関係はまるで微笑ましい兄妹の様なのだが、

お嬢様が18になる年に、縁談が決まっている、

赤葦

(まぁ、彼女はまだ知らないのだけど...)

雨華

光太郎さんって、やっぱり優しいんですよ

雨華

すごいなぁ、まだ若いのに国を治めていらっしゃる...

赤葦

お嬢様、

雨華

ねぇ、京治もそう思いません?

赤葦

...お嬢様は、木兎様を慕っていらっしゃるのですか?

雨華

...?いえ、

雨華

光太郎様はきっと素敵な姫君を見つけるのでしょうね

雨華

あの家の姫君かしら、光太郎様と仲も良くいらっしゃるし...

雨華

あ、京治、明日は白福さんのところへ行きたいと思っているの

赤葦

承知しました

雨華

...私にも、慕っている殿方はいます

赤葦

、!

雨華

何?意外ですか?

赤葦

いえ、

雨華

はいはい、京治から見たら私なんてずっと子供ですからね

赤葦

違いますよ、お嬢様は...素敵な女性になりましたね

雨華

お世辞ですか、嬉しくないですよ

赤葦

お世辞じゃないです

雨華

ギシッ

雨華

へ、ぁ、あの

雨華

京治?

チュ

雨華

雨華

ちょ、ちょっと

赤葦

...駄目ですか?

雨華

お、お父様に見られたら...!

赤葦

旦那様は本日奥様とお出かけなさっています

雨華

でも、誰かに見られたり...

赤葦

本日はお嬢様しかいらっしゃらないため使用人の数も減らしております

雨華

...計画的犯行ね

赤葦

えぇ

赤葦

俺の事だけ、見てください

赤葦

おはようございます

雨華

...(ジト)

赤葦

どうされたんですか?

雨華

昨日あんなことしておいて、よく平然といられるわね...

赤葦

朝からも業務がございますので

雨華

...早く行って

赤葦

昨日のお嬢様、大変可愛らしかったですよ

雨華

!!///

赤葦

慣れていないご様子で、一生懸命私に縋り付いて

雨華

早く行ってってば!!

赤葦

全く、酷い人ですね

初夜からは月日が経って

何度か身体を重ねる関係にはなった

同時に、お嬢様も17歳となり、縁談が近づいてきている。

赤葦

あら、お嬢様、何方へ?

雨華

ビクッ

雨華

ど、どこでも良いじゃないですか

赤葦

暫しお待ちを、私も...

雨華

一人で行けますから!

赤葦

...本当ですか?

雨華

ええ

雨華

(京治に、私がちゃんと大人だって証明しないと...!)

赤葦

...

赤葦

(お嬢様が、着々と成長していらっしゃる...)

喜ばしい事ではあるが、

同時に、彼女の巣立ちも近づいてきているのだ

雨華、

お前に、話があるんだ

雨華

お父様?

薄々、赤葦から聞いていたかもしれないが、

雨華

え、...縁談?

雨華

木兎様と...?

これはもう、お前が産まれる前から決まっていたことなんだ

すまないな

雨華

...いえ、木兎様は素敵な方でいらっしゃるので!

雨華

京治

赤葦

はい、お嬢様

雨華

木兎様との縁談ですって

赤葦

...そうですか、おめでとうございます

雨華

貴方、いつから知っていたの?

赤葦

...いえ、初めて聞きました

雨華

惚けないで

赤葦

...お嬢様には、敵いませんね

赤葦

...お嬢様にお仕えを始めた時から、存じ上げていました

雨華

じゃあ何故、私を抱いたんですか

赤葦

旦那様から、頼まれていたのですよ

赤葦

木兎様へ嫁がれる際を見据えて、きちんと御奉仕出来るようにと

雨華

...じゃあ、

雨華

...全部、嘘ってこと?

赤葦

...はい

雨華

愛してるって、言ったのは…?

赤葦

...

赤葦

もう、お休みの時間ですよ

雨華

京治と一緒に寝る

赤葦

...もう子供じゃないんですから

雨華

やだ、

赤葦

勘違いしないでくださいね

赤葦

私と貴女の間に、特別な感情はありません

雨華

やだ、行かないで

雨華

京冶……

大変だ!

赤葦

どうされたんですか?

お嬢様が、どこにもいらっしゃらなくて...!

赤葦

...は

雨華

...

雨華

...あれ、ここは、どこ

ガルルルルル...

雨華

ひっ

雨華

(そうだ、怪我した子を追って...)

子供

きゃあっ!

雨華

あ、...

ガゥゥゥゥ!!!

雨華

ダメ!やめて!

雨華

...痛い...

子供

お姉ちゃん!大丈夫?!

雨華

良かった、無事だった...

雨華

怪我、大丈夫?

子供

大丈夫...だけどお姉ちゃんは

雨華

私は大丈夫!

ガァァァァァ!!!

雨華

逃げて!

子供

怖いよぉ!

雨華

ギュッ

ギャァァァ!

雨華

...え

赤葦

...勝手にどこに行ってたんですか

雨華

京治!?

子供

お兄ちゃん!ありがとう!

雨華

京治、この子怪我をしているんです

赤葦

...アンタは少し自分の事を気にした方がいい

子供

そうだよ!お姉ちゃん、酷い怪我だよ!

赤葦

早く帰りましょう

赤葦

背中...跡残らないと良いですね

雨華

赤葦

木兎様に綺麗な状態で嫁がないと

雨華

...もしもこの傷で縁談破棄されたら、京治が貰ってくれますか?笑

赤葦

...考えておきます

雨華

ふふ、

雨華

ねぇ京治

赤葦

はい

雨華

愛してる

赤葦

...そうですか

子供

わ、わぁ、イチャイチャしてる...///

赤葦

違いますよ

赤葦

お嬢様が一方的に好意を伝えてきただけです

赤葦

...焦ったんですから、これでも

雨華

あら、どうして?

赤葦

...少し、言いすぎました

雨華

自覚はあるのね

赤葦

私のせいで、出ていったのかと

雨華

そんなに軟弱じゃないわよ

某日

本当にすまない...

父上

お顔を上げてくださいな、

うちの息子が、いい人を見つけたと言って聞かなくてな...

父上

...では、縁談は破棄ということですか

本当にすまない、だが貴国とは交流を続けたいと思っている

父上

当然です

雨華

(...婚約破棄)

赤葦

お嬢様?どうされました?

雨華

...婚約破棄ですって

赤葦

え?!

雨華

本当です

赤葦

すみません、驚いてしまいました

雨華

京治、考えてくれた?

赤葦

...大体、身分が違い過ぎますよ

赤葦

私は、代々この家に使えてきた使用人の家系です

雨華

...私が良いって言ってるんだから、良くない?

赤葦

そうですけど

雨華

それとも、やっぱり私の事は好きじゃない?

赤葦

...

赤葦

ちょっと来てください

ガチャ

雨華

??

赤葦

私の部屋です

雨華

何これ、写真...

雨華

...全部、私?

雨華

あ、これ、京治の誕生日にあげた手紙...

雨華

バレンタインのお菓子...

雨華

え、なんで、食べてないの...?

赤葦

...勿体なくて、

赤葦

大切だから、食べられなかった

雨華

え、

赤葦

お慕いしております

赤葦

狂おしいほど、愛しています

雨華

京治...

雨華

えっ

雨華

ちょっと、下ろして!

赤葦

...お嬢様も、その気があったんじゃないですか?

雨華

う...

赤葦

図星ですか

雨華

だって、一年くらい京治に避けられてたから...

赤葦

当たり前でしょう

ドサッ

赤葦

仮にも木兎様の婚約者です、手を出す訳にはいかない

雨華

...

雨華

久しぶりだから、優しくしてくださいね...

赤葦

...善処はします

そして、月日が経ったある日

赤葦

次の縁談??

雨華

...そうみたい

赤葦

アンタ、それちゃんと断ってきてくださいよ

赤葦

前回のことを忘れたとは言わせませんよ

雨華

...(3回意識飛ぶまで抱かれた)

雨華

京治の独占欲の深さは承知しているけれど...でも

赤葦

そうですよね、貴女断れない人ですもんね

雨華

不甲斐ない...

雨華

だからと言って、次もあそこまでしたら解雇ね、クビ

赤葦

出来ない癖に...🫢

雨華

馬鹿にしないで

赤葦

するのは良いんですね

雨華

!!

雨華

もう良いから、早く出てって

雨華

着替えるから!

赤葦

私が手伝って差し上げますよ

雨華

京治の場合は着替えるだけで終わらないからだめ!

こんにちは、姫君

本日は素敵な縁談話をありがとうございます

こちらが私の息子です

父上

こちらこそでありますよ

父上

立派な息子さんですな

姫君の趣味をお聞きしても宜しいですか?

雨華

あ、えと、読書です

雨華

あと、舞踊を嗜んでおります...

存じ上げています、姫君の舞は素晴らしいと聞きました

そんなこんなで1時間

赤葦

...で、縁談は

雨華

...次回に持ち越しに...

赤葦

つまり、お断りできていないんですね

雨華

...はい

雨華

とりあえず、木兎様の祝言の準備をしなきゃ

赤葦

そうですね

赤葦

どれをお召しに?

雨華

京治が選んで

赤葦

...はいはい

赤葦

これで良いですか?

雨華

...ふふ

赤葦

何ですかその意味深な笑顔は

雨華

え〜、京治の趣味が分かっちゃったかも

赤葦

...別に好みで選んでないですから

雨華

木兎様夫婦にはこれを贈ろうと思って

赤葦

素敵ですね、夫婦箸

雨華

京治の事も懇意にしてくださいっているから、連名で書くわね

赤葦

え、良いんですか

雨華

ええ

赤葦

...素敵な名前ですね

雨華

え、私?

赤葦

漢語で、雪っていう意味なんですよ

雨華

流石、物知りね

雨華

...京治、はい、名前書いて

赤葦

お嬢様がお書きになってください

赤葦

私の名前、分かりますよね?

雨華

ええと、...

赤葦

慣れておいてくださいね

赤葦

いつかはご自分の名前と並べるんですから...

雨華

...え?

赤葦

何ですか?

雨華

何?プロポーズ?笑

赤葦

いいえ?

雨華

すごい...綺麗ね

赤葦

まさかあの方とご結婚されるなんて...

木兎さんの相手は割愛しますのでお好きなキャラで!

赤葦

憧れますか?

雨華

え?

赤葦

女性は、ああいったものに憧れると聞くので

雨華

そうね...

雨華

まぁ、少しは

赤葦

お嬢様、ブーケトスですよ

赤葦

参加しないんですか?

雨華

まぁ、人混みは苦手だし...

雨華

結婚出来なくても、京治がいるでしょ?

赤葦

...随分と可愛いことを

木兎

雨華ーー!!

雨華

ポスッ

雨華

...え?!

木兎

京治と幸せになれよ!!

雨華

...え

赤葦

お嬢様?!木兎様は御存知なのですか?!

雨華

知らないわよ!伝えてないはず!

木葉

見てたらわかるよ、お二人さん

雨華

な...///

父上

どういうことだ?!説明しなさい!

雨華

あああややこしい事に!

赤葦

...(頭抱え)

木葉

まぁお前らなら大丈夫だろ!

木葉

頑張れよ!

雨華

他人事ッッ!!!

父上

...で、説明しなさい

雨華

え、えぇと...

父上

その関係は、いつからなんだ

赤葦

お嬢様が、15歳の頃です

父上

そんなに前から...

父上

...赤葦のことを否定するつもりは無いが

父上

彼の家は、代々我が家に仕えてくれている家系だ

父上

添い遂げるには、たくさんの高い壁があるだろう

父上

それに、我が家には...跡継ぎが居ない

父上

この国を守る為には、...すまない

父上

赤葦、君は器量も良くて宮中でも人気がある

父上

どうか、娘のことは諦めてくれ...

赤葦

...

雨華

なら、

雨華

私が、この家を継ぎます

父上

?!

父上

だが、それは

それでいいのではないですか?

雨華

今までずっと京治に護ってもらって

家を出ても誰かに護ってもらうなんて、情けないですよ

欲しいものは自分で掴みとらないと

よく言いました、雨華

父上

しかし、女の当主なんて、世間の風当たりが

貴方、そんなことを気にしているの?

それに、貴方だって農民だった私を、周囲の反対を押し切って妻にしたんですから

二人の気持ちも、分かるのでは?

父上

...そうだな、少し、考え過ぎていたか

赤葦

...

雨華

京治?どうかしたの?

赤葦

貴女...かっこよ過ぎです

雨華

あら?笑ありがとう

赤葦

今日は...駄目ですか?

雨華

なんだか今日は随分と甘えたさんね

雨華

(撫で)

赤葦

...///

雨華

...あれ?京治、おはよう

赤葦

...おはようございます

雨華

今日はなんだか不機嫌ね

赤葦

...朝弱いんですよ

赤葦

だからいつも余裕もって準備してるんですけど...寝坊しました

雨華

何回もするからでしょ

赤葦

お嬢様が可愛過ぎるのが悪いです

雨華

まぁ酷い、責任転嫁ね

あら、おはよう

赤葦

おはようございます、奥様

赤葦

湯浴みですか?

そうしようかと思っていたわ

赤葦

準備致します

...

ねぇ、京治

赤葦

はい

昨日は、お楽しみだったようね

赤葦

...?!//

良いのよ、別に咎めたりしないわ

結構前から、そういう関係なのは知ってるから

赤葦

結構前から...?!

でも、朝までゆっくり出来ないわよね...

貴方も、あの子も忙しいし、

いつか時間は取ってあげるからね

赤葦

え、ぁ、ありがとうございます...?

赤葦

...あれ、

赤葦

髪、切られたんですか

雨華

まぁ、

雨華

もうドレスは、着ないからね

赤葦

お似合いです

二人共!

雨華

はい

祝言とかはまだ出来ないのだけれど...

形ばかりの結婚でも、初夜は迎えて欲しいから...

用意しておくよう言っておいたわ

雨華

初夜...//

赤葦

何を今更恥ずかしがってるんですか

雨華

別に、私はまだ慣れた訳じゃないから!!

雨華

いっつも、恥ずかしいし、緊張するし...

赤葦

貴女だけじゃないので、大丈夫ですよ

雨華

...京治も、まだ慣れない?

赤葦

慣れ...はしましたけど

赤葦

やはり、緊張はしてしまいますから

京治

赤葦

はい、奥様

...明日も昼からは公務があるから、程々にね

赤葦

...善処します

雨華

...

雨華

何か、改まってするとなると恥ずかしいわね

赤葦

そうですね

雨華

...

赤葦

今日は、別にしなくていいのでは?

赤葦

ただ朝までゆっくり語らう日もあっていいのでは

雨華

...そうね

赤葦

...お嬢様

雨華

何?

赤葦

これをお飲みください

雨華

?紅茶?ありがとう...

雨華

急にどうしたの?

赤葦

リラックス効果があるのですよ

雨華

そうなのね

赤葦

...まだ効いてきませんか?

雨華

ど、どういうこと...?

赤葦

...さぁ、何でしょう?

雨華

紅茶に、なにか入れたの...?

赤葦

...ええ、ごめんなさい、その紅茶には、...本当のことを話しますね

赤葦

私の家系は代々貴女の家に仕えてきましたが、

赤葦

昔からずっと、虐げられてきたのです

赤葦

私の父は、貴女のお父様に...処刑されました

雨華

...え?

赤葦

私は幼き頃、貴女を殺す為だけにこの家に入れられました

雨華

え、

雨華

じゃ、あ

雨華

ずっと、私の事を、騙して、、いたの...?

赤葦

えぇ、タイミングを見計らっていたのです

雨華

...う、そ

赤葦

ですが貴女を愛していたのは本当です

雨華

...ほんと?

赤葦

はい

赤葦

貴女がこの国の主となると言ったから、

赤葦

心優しい貴女ならきっと、この腐った国を良くしてくれると思った

赤葦

...でも、貴女がどれだけ素敵な人でも、一族の恨み、憎しみは消えないのですよ

雨華

...

赤葦

泣かないでください…本当に、ごめんなさい

赤葦

私は、一族の怨念を背負って、貴女を殺します

赤葦

そして、私もここで死にます

雨華

雨華

やだ、京治は生きてて

雨華

どうか、新しい国で幸せに生きて...

赤葦

...馬鹿ですね

赤葦

貴女がいない...ましてや私が貴女を手にかけた世界で、どう幸せに生きろと言うのですか

赤葦

本当に、酷い人ですね

ゴソッ...

雨華

!京治、飲んじゃダメッ...

赤葦

ゴクッ

雨華

解毒剤は?!

赤葦

そんなもの、有るならとっくに貴女に飲ませていますよ

雨華

だめ、だめ、死んじゃダメ...!京治、!

赤葦

大丈夫ですよ、私の方が後に飲んだので

赤葦

貴女の最期は、一人にさせません

赤葦

毒に侵されるまで、語り合いましょう...

雨華

...ぁ、

赤葦

そんな顔をしないでください

雨華

ゲホッ

雨華

か、はッ...

雨華

(身体の奥が、灼ける...!)

赤葦

ごめんなさい、そんな苦しい思いをさせてしまって...

雨華

大丈、夫よ、お互い様...ね

赤葦

血が...

雨華

ヒュッ、は、ッ

ポロポロ、

雨華

泣かないで、

赤葦

...はい

雨華

...京治、愛してる

赤葦

...私は、貴女を手にかけたので、きっと同じ処へは行けません、でも

赤葦

生まれ変わったら、また

赤葦

私と、出会ってくれますか...?

雨華

...もちろん、

雨華

ゲホッ、ゲホッッ

赤葦

...愛しています

雨華

う、ん...

赤葦

雨華...

赤葦

どうして、差し出された紅茶を躊躇いもなく飲んじゃったんですか

赤葦

そこで気付いてくれていたら、貴女がそんなお人好しじゃなければ...!

赤葦

...死なないで、欲しかった

赤葦

...死にたくなかった

涙に濡れた顔、そこには、まだ血色があって

世界で一番、美しかった

...身体は少しずつ熱を失っていく

赤葦

俺も、もうそろそろかな...

温かさを喪った最愛の人を抱き抱えて、

彼も、深い闇へと堕ちて行った。

彼らは抱き合って死んでいる状態で発見された。 そしてその後青年のの実家に国軍の隊が押し寄せたところ、全員が服毒自殺を行った状態で発見される。 王の所業も明るみになり、また、青年の家は永世に残る悪人の家系として記録に残ってしまう。

彼らは青山の下で、今日も眠っている 幸せな来世を願いながら

雀田

...っていう小説を読んだのよ

赤葦

...何でわざわざ俺達に変換したんですか

雀田

いやぁ、あの執事が赤葦に見えて仕方なかったから

雀田

おかげでちょー感情移入して読めた

雀田

感動した、ボロ泣きした

赤葦

確かに今日何だか目赤いですね

白福

それ私も読んだことある!

雨華

私もありますよ〜

雨華

私持ってるので赤葦さんに貸しますよ

雀田

ほんとに貸してあげて、やばいよほんとに

雨華

私も泣きました...

木葉

...俺も、読んだことある

白福

うわ!乙女!

木葉

うっせー妹に借りたんだよ!!

木葉

いやでもあれ、確かにお前らに変換して読むの...良いな

木葉

ちょっともっかい借りて読むわ

白福

もう文化祭のバレー部の出し物これで良くない?

赤葦

は、俺出るんすか

雀田

別に赤葦じゃなくていいけど...雨華ちゃんの相手役が鷲尾とかになって良いの?

赤葦

それはダメです。俺やります

木葉

即決

木兎

俺王子?!やるー!!

雨華

それにしても

雨華

ちゃんと、平和な世界で

雨華

対等な関係で、巡り会えて良かったわね、京治

赤葦

...そうですね、もう離しませんよ、お嬢様

雨華

ふふ、今世は、私が淹れる紅茶だけ飲んでね

赤葦

…はい、

本編とは全く関係ありませんので!! 別に生まれ変わりでもありません!

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