サヅキ
んー…
サヅキ
たまには自宅でゴロゴロも悪くないね〜
サヅキ
サキの言う通り急ぐばかりじゃなくて
サヅキ
こうやってたまに息抜きをするのは大事だな
サヅキ
何してよっかな〜?
ディキィ
ちょいとサヅキ来てくれ
サヅキ
ん?
ディキィ
あんたに客人だ
サヅキ
僕に客人?
サヅキ
はぁ…せっかくの休暇なのに
ディキィに案内され外に出る
ギーク
よぉ?
サヅキ
どちら様で?
ギーク
そんなのはどうだっていい
ギーク
俺に与えられた命令はあんたを始末すること
サヅキ
て事は生命神の手先ってことだね
ギーク
俺にはどの道死ぬ運命しかない
ギーク
ならばせめてヴィーナス様のために
ギーク
あの計画の助けになる事をしとかないとな
サヅキ
どっちみち死ぬ運命ね〜
サヅキ
まぁそうだね
サヅキ
お目当ては僕で間違いないかな?
ギーク
お前が剣に魔法を纏わせることが出来るやつだろ?
サヅキ
それ知ってるってことは…
サヅキ
ヴィーナスとか言うやつではなく
サヅキ
Xによる命令みたいだね
ギーク
話はもういい
ギーク
場所を移して殺るぞ
サヅキ
仕方ないな…
サヅキ
ディキィさん例の剣出来た?
ディキィ
試作段階だがいいか?
サヅキ
かまわないよ
ディキィ
ほらよ
そういいディキィは1本の剣を渡す
サヅキ
早速折ったらゴメンね?
ディキィ
その時はその時だ
ディキィ
折れたとしてもそれは今後に役立つからな
ディキィ
折れぬような工夫をしたりするのが楽しいんだからよ
サヅキ
じゃ折れても安心だね
ギーク
最後の挨拶は終わったか?
サヅキ
別に最後じゃないよ?
サヅキ
だって君が僕に敗れるんだからね
ギーク
その言葉はちゃんとやり合ってからにして欲しいもんだな
サヅキ
結局森になるのか
ギーク
この辺の森は生命力が化け物だからな
ギーク
根っこさえ死んでなければ一日足らずで木が成長するからな
サヅキ
じゃあ思いっきり暴れても大丈夫だ
ギーク
その通りだ
ギーク
お前の実力見せてもらおうか
サヅキ
僕もそうだけど君も出来るんだよね?
サヅキ
僕と同じく魔法を纏わせることが
ギーク
当たり前だ
サヅキ
じゃあ見せてよ
ギーク
いいだろう…
ギークの剣に青のオーラが纏う
サヅキ
青色だと水か氷のどっちかだね
ギーク
(オーラを見ただけで何の魔法なのかを当てに来るとは…)
サヅキ
じゃあ次は僕の番だね
ディキィより受けとった剣を構え、それに魔法を纏わせる
サヅキ
僕のは赤のオーラだ
サヅキ
予想出来てるだろうけど僕は炎を得意とする
サヅキ
君は恐らく水を得意とするのかな?
ギーク
ほぉ?
ギーク
その程度は見抜ける様だな
サヅキ
まぁちゃんと修行してたからね
サヅキ
それにしても君の練り方は甘いね
ギーク
なに?
サヅキ
勿体ない…オーラが溢れ出てる
サヅキ
オーラは溢れださせるのではなく気づかれないように纏わせる
サヅキ
まだ僕もそれは完璧には出来ないけどね
ギーク
(確かにこいつのオーラは漏れが少ない)
ギーク
(まさかホントにコイツ一日でこれを習得したというのか!?)
ギーク
(そしてたった数日でこのレベルまで持っていけるなど…)
ギーク
(これが本当の天才なのか……)
サヅキ
それじゃあそろそろ殺り合う?
ギーク
上等だ!
先に動いたのはギークだった
青のオーラを纏わせた剣を下から上に振り上げる
だが、その攻撃はあっさりと避けられてしまう
サヅキ
そんなわかりやすい動きじゃ避けられて当たり前じゃない?
ギーク
確かにそうだが…
ギーク
俺の狙いは後ろに避けさせることだ
サヅキ
なに?
振り終えた剣の剣筋に水が数滴宙に浮かぶ
サヅキ
それはまずいね
ギーク
気づいても遅い!
その数滴の水はレーザーの様になりサヅキを襲う
サヅキ
間に合うかな?
当たる直前その水は一瞬にして蒸発してしまった
ギーク
なに!?
サヅキ
間に合ったみたいだね
そのレーザーをかき消したのは炎で出来た龍であった
サヅキ
今回僕が剣に使った魔法は炎龍というもの
サヅキ
文字通りの炎の龍を作り出しサポートに回してもらうこの魔法
サヅキ
そして簡単な命令なら聞いてくれる
サヅキ
意志をのようなものを持った炎の龍さ
ギーク
なら対抗してこちらは水の龍を呼べばいい
サヅキ
出来るの?
ギーク
俺様を舐めるなよ?
同じようにギークも龍を作り出す
サヅキ
優秀で困っちゃうな〜
サヅキ
それでも僕のが練度が高いんだけどね
炎の龍と水の龍が戦闘を開始するが炎の龍の方が優勢であった
サヅキ
龍の強さはその魔法の練度による
サヅキ
僕とてずっと剣術だけを上げてたわけじゃないんだよね
全てにおいて今はサヅキが上回ってるが…
サヅキはまだ知らない…彼の取っておきを